Mira

自分の「好き」「苦手」を言語化するための場所。

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最近の記事

すれ違う議論

数年前から大好きな推しの情報を入手し、推しへの思いを投稿するアカウントを持っている。 そのアカウントで初めて、プチバズリを経験した。 それは推しが巻き起こしている批難や論争について、(気乗りしなかったものの)調べたところ、これまで思ってきたことが沸々と湧き出てきたので、勇気を出して投稿したものだった。 所詮フォロワーも数十人しかいないアカウントなので、ある程度のファンの目にしか止まらないだろうと思っていたのだが、あれよあれよと広まり、今では1400を超えるlikeがつけられ

    • ラクス・クラインへの憧れ

      小学生の頃からガンダムSEEDシリーズが大好きな私であるが、特に憧れていたキャラクターが、ラクス・クラインである。 今回は、ラクスの何に憧れていたのかを言語化してみたい。 まず、自分が正しいと思うことを、相手が誰であれ口にする姿である。 これは、ラクスがアークエンジェルから解放された場面で、クルーゼに対して物を申して攻撃を止めるシーンや、戦闘が始まる前に通信回線を使って相手の兵士に呼びかけるシーンなどで見て取れる。 ラクスは、相手が〜だから、自分が〜だから、といった不要な遠

      • 死後の世界

        先週、井筒俊彦氏の「イスラーム文化」という本を読んだ。 今度スペイン旅行を予定しており、歴史上スペインに大きな影響を与えてきたイスラーム文化について勉強したいと思ったからである。 邪な動機からであったが、そもそもイスラーム教とはどういうルーツでどんな考えを持っている文化なのかが(比較的)平易な文章でまとまっており、非常に興味深かった。 そして感じたのが、宗教で根幹に据えられることの多い死後の世界について、自分が最近思いを巡らせてこなかったという事実である。 本によると、

        • 創造的な仕事

          創造的な仕事を、人にお願いすることを容易ではない。 まず、そもそもどんな仕事になるのか分からな い。 何事も現状分析が必要になると思うが、現状次第ではその後のステップが途方もなく長くなる可能性もある一方、出来ることが何もなく徒労に終わる可能性もありうる。 しかも「現状分析」と簡単に言うが、どの範囲まで対象にすべきか、どの点についてどの程度深堀りする必要があるか、等すら始めてみないと分からない。 そして、その現状からその後の道筋を示していかないといけない。  分析から次の

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          葬送のフリーレンの魅力

          葬送のフリーレンのアニメが最終回を迎えた。 毎週楽しみに待っているアニメの1つだったので、終わってしまってとても悲しい。 続編を信じて待ちたいと思う。 折角なので、今回は葬送のフリーレンの魅力を語りたいと思う。 葬送のフリーレンは凄く珍しい物語である。 勇者が魔王を倒す話を描く物語が多い中、葬送のフリーレンはその後の物語を描く。 その後を描いているという時系列だけでなく、葬送のフリーレン自体、魔王を倒すといったら劇的な展開はない。 アウラの話、一級魔法使いの試験の話など、

          葬送のフリーレンの魅力

          忖度とは

          週の終わりに上司が帰ったあと、仕事で判断が求められた。 内部の意思決定の一部で、後戻りできないような、重大事項の判断ではない。 だからこそ、ある程度自分で判断してしまおうと思い、「この範囲であれば上司も許可するだろう」という推量で判断した。 残念ながら、その後すぐにリモートで反応した上司の判断は、私よりもずっと他の部署に厳しく、私の判断は役立たずになってしまった。 私が行った判断は、間違いなく忖度によるものである。 忖度とは、他人の心中や考えなどを推し量ることを言う。 正直

          忖度とは

          Smart by LE SSERAFIM

          ルセラフィムの新しいアルバムのSmartが素晴らしい。 音楽もエキゾチックで、でも力強くて素晴らしいのだが、この歌詞がとても素晴らしいので残しておきたい。 変にたくさん解説を入れるとあまり刺さらないので、詩文調で残してみる。 I'm a smarter baby、私は(あなたたちが思っているより)賢いのよ、1見れば10、全て分かって突破する。 Wanna be a winner、勝者になりたい、計画通りになっているよ。私は蝶になるさなぎ。 ー勝ちに貪欲な力強さ。 勝利って

          Smart by LE SSERAFIM

          経営者のすべきこと

          世の中において、経営者が考慮しなければならないものを多く掲げすぎていないだろうか。 勿論、最終責任者である経営者が重大な責任を、会社にも、世の中にも負っていることは間違いない。 ただ、経営者の時間には限りがあるし、経営者が考えなければならないことは山程ある。 会社の現状把握、市場分析、目標設定と戦略構築、リソース配分(ポートフォリオ含む)、ガバナンス、内外のコミュニケーション……。 時々刻々と変わる世の中において、きちんと儲けるビジネスをし、成長していくことは、そう容易で

          経営者のすべきこと

          難儀

          結婚には、沢山のイベントが付いてまわる。 プロポーズ、両親への挨拶、両親顔合わせ、前撮り、指輪購入、同棲、婚姻届提出、結婚式、新婚旅行……。 いずれのイベントにも、経験者達からは「私はこうした」との経験談が聞かれ、様々な業者の皆さんから「せっかくの記念なので〜」「〜するお客様が多いです」とお勧めされる。 さっきまで、自分は〜を優先したい、〜がしたいという気持ちを持っていたはずなのに、経験談やお勧めを聞く度に、揺さぶられ、自分の気持ちが分からなくなる。 さらに、「周りの人に

          ガンダムSEEDシリーズの魅力②: SEED後半の親子関係

          ガンダムSEED FREEDOM 、何回観ても面白い… さて、前回から引き続き、ガンダムSEEDの魅力の振り返りをしたい。 今回は、親子関係をテーマに振り返る。 ガンダムSEEDの主要なキャラクターであるキラ、アスラン、ラクス、カガリには、それぞれ特徴のある父親がいる。 そして、特別な出自の人物たちが主要なキャラであることは、冒頭には明かされない。 キラの出自は終盤になってようやく明かされるし、アスランが父であるザラ議長と話すシーンは中盤(フリーダム奪還以降)になって初め

          ガンダムSEEDシリーズの魅力②: SEED後半の親子関係

          ガンダムSEEDシリーズの魅力①:SEED前半の設定

          ガンダムSEEDシリーズは、私の中で唯一無二のアニメである。 小学校で出会い、それから今まで忘れることなく、気づけば気に入ったシーンを観たり、曲を聞いたりしてきた。 折角なので、なぜここまで好きなのかを少しずつ言葉に残していきたいと思う。 好きな理由の中で、今回はSEED前半の設定について、まとめてみたい。 ガンダムSEEDは、遺伝子操作されていないナチュラルと、遺伝子操作されているコーディネーターが、地球とプラントに分かれて戦っている世界である。 ナチュラルかコーディネー

          ガンダムSEEDシリーズの魅力①:SEED前半の設定

          社会的通念

          社会的通念、社会において「普通であれば」なされる価値判断、には合理的なものと合理的でないものが含まれる。 社会的通念として、「普通は〜でしょう」と語られる際、過去から脈々と受け継がれていること、それにより当該事項は普遍であるため引き継がれるべきこと、が含意されている。 だから、過去から今に変化が起き、社会で普遍であると思われていたことに変化が生じているとき、社会的通念は非合理的になりうる。 そして、先取りして変化を掴む人や変化に抗わない人の方が、その非合理性に引っ掛かる。

          社会的通念

          ポリコレとガンダムSEED FREEDOM

          ※明らかなネタバレは含まないものの、少しの先入観もなしに映画を観たい人は、ガンダムSEED FREEDOMの映画を観てから読むことを推奨します。 ガンダムSEED FREEDOMを公開初日に観に行った。 映画全体の感想は他に譲りたい。 (ディスティニープランの振り返りをしておいて良かったとは思った。) さて、観終わったあと、「幾つかのシーンは賛否が分かれるな」と思った。 それは、おそらく多くの人が最も吹き出しそうになったシーンであり、またおそらく多くの人が一番戦闘が盛り上

          ポリコレとガンダムSEED FREEDOM

          安く買って、高く売る

          アメリカに住んで驚いたことの一つに、中古市場がある。 自動車、家具、電化製品、チケット……多くのものが、転売にかけられ、売買されている。 最近はメルカリなどで売買はされているものの、日本ではアメリカほど中古市場の広がりは見せていないように感じる。 中古や転売などに関わると、当たり前のことに気付かされる。 それは、「安く買って、高く売る」ことにより、お金を儲ける人や組織がいる、ということである。 そして日本では、当該行為を、若干侮蔑の対象としているように思う。 この行為は何

          安く買って、高く売る

          設定と個性

          アニメや漫画などの創作物で大事だなと思うのは、世界観などの設定と、キャラクター、登場人物たちの個性である。 例えば、鬼滅の刃は世界観が見事である。人間と鬼を描いた作品は山のようにこれまであったと思うが、鬼がもともと人間・日中は出歩けない・不死の力を得ている、という設定が物語の展開を非常に面白くした。 最近では、葬送のフリーレンも世界観が面白い。主人公の寿命が他と比べて長い設定の下で、通常描く魔王討伐ではなく、その後の旅を描いている点が特に面白い。 登場人物の個性でいえば、

          設定と個性

          SNS活用の難しさ

          新年から、能登を中心とする大地震や羽田空港の衝突事故など、日本は自然災害や事故に相次いで見舞われている。 そして今回、特に地震の関係で報じられているのが、虚偽の事実(デマ)が悪質にSNSで出回っている問題である。 私自身も、X(旧ツイッター)で地震の被害状況について調べた際、住所を記載して救出を訴える投稿が目に入った。 翌日以降の新聞で、記載された住所が虚偽で、関連投稿でオンライン振込を訴えかけるといった、悪質な投稿であった可能性があることを知った(腹立たしいので再度調べる

          SNS活用の難しさ