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社会的通念

社会的通念、社会において「普通であれば」なされる価値判断、には合理的なものと合理的でないものが含まれる。

社会的通念として、「普通は〜でしょう」と語られる際、過去から脈々と受け継がれていること、それにより当該事項は普遍であるため引き継がれるべきこと、が含意されている。
だから、過去から今に変化が起き、社会で普遍であると思われていたことに変化が生じているとき、社会的通念は非合理的になりうる。
そして、先取りして変化を掴む人や変化に抗わない人の方が、その非合理性に引っ掛かる。
また、変化が緩やかに生じているとき、その社会的通念は、あるときには合理的で、あるときには非合理的なものになりうる。

最近、色々な準備をしているのだが、自分の「平等に折半したい」という気持ちを、「普通は男性が払ってくれるのでは」という社会的通念が邪魔してくる場面が少なくない。
「相手の方が資産を持っている」という点で、この社会的通念の一部が合理的であることがさらに厄介なものにさせている。

長期的な社会の変化と自分の短い人生とを、どう折り合いをつけていけばいいのか。
微々たることだが、葛藤している。

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