見出し画像

ラクス・クラインへの憧れ

小学生の頃からガンダムSEEDシリーズが大好きな私であるが、特に憧れていたキャラクターが、ラクス・クラインである。
今回は、ラクスの何に憧れていたのかを言語化してみたい。

まず、自分が正しいと思うことを、相手が誰であれ口にする姿である。
これは、ラクスがアークエンジェルから解放された場面で、クルーゼに対して物を申して攻撃を止めるシーンや、戦闘が始まる前に通信回線を使って相手の兵士に呼びかけるシーンなどで見て取れる。
ラクスは、相手が〜だから、自分が〜だから、といった不要な遠慮が存在しない。
言うは易く行うは難しである。

次に、ラクスの独特の間を置ける落ち着きさがあり、それが格好いい。
ラクスは、人に何かを聞かれたり、言われたりしたときに、にっこりと微笑みながらも、すぐには答えを言わない、言葉を発しない場面が多くある。
発言した相手に、物事を考えさせる間。
あの間を置くのは実はすごく難しく、ラクスのその余裕を見る度に、彼女に魅力を感じるのである。

最後に、言葉の使い方がとにかく素晴らしい。
「あなたが優しいのは、あなただからでしょう。」
「思いだけでも、力だけでも駄目なのです。」
「アスランが信じて戦うものは何ですか。いただいた勲章ですか。お父様の命令ですか。」
「敵だというのなら、私を打ちますか。ザフトのアスラン・ザラ。」
「怖いのは、閉ざされてしまうこと。こうなのだ、ここまでなのだと、終えてしまうことです。」
「彼女と私は違う者であり、その想いも違うということをまずは申し上げたいと思います。」
「あなたの夢はあなたのものです。それを歌ってください。自分のために。夢を人に使われてはいけません。」
ラクスの言葉には強い力がこもっているものの、直接的な言葉なわけではない。
例えば、会見で登場したときも、決してミーアが偽物である、という表現は使わない。
ミーアに諭すときも、デュランダルに従ってはいけない、という表現は使わない。
それにも関わらず、ラクスの伝えたいメッセージは、はっきりと届く。
この強さに裏付けされた、美しい言葉遣いに、私は憧れを持っている。

アニメの中のキャラクターとはいえ、ラクスクラインに憧れを抱いているのには、相応の理由があるな、と感じた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?