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尊敬する姿

7月に、私のお仕えしていた方が職を離れる。
その方と仕事を共にするようになったのは昨年7月からだった。
最初は相談する案件もなく、遠い存在だったが、ある案件から急速にご相談する機会が増え、一緒に飲み会もご一緒させていただいた間柄である。

その方は、毎年、年度はじめに大勢の部下たちに自らの業務への想いと部下たちへの「お願い」を、メールで送っていた。
熱い想いを隠すことは決してしない。そして部下たちへの信頼と期待を寄せてくれた。
だから、当然のように大勢の人から慕われていた。

戦って守らなければならないことに関しては、力の強い相手に対しても決して譲らなかった。
他の組織を含め、多くの人がいる会議の場であっても、決して臆することのない姿勢をみたとき、胸が熱くなった。
果たして日本でどれくらいの人が、この勇気と想いを持っているのだろう。

すれ違って声をかけてくれるとき、移動でご一緒したとき、飲み会のときは、戦闘モードとは異なり、柔らかい姿も見せてくれる。
採用へのサポートも惜しまない一人ひとりを大切にする方だった。

世の中を憂う場面に、絶望するような場面に、私の百倍、千倍も遭遇してきたに違いないのに、仕事への熱い想いを絶やすことなく、周りの人を大切にするその姿は、尊敬する姿そのものだった。

今後もうお仕事を一緒にできないのは残念でならないけれど、素晴らしい姿を忘れずに、自分も仕事を頑張っていきたい。

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