移住農業者の苦悩と楽しみ

東京から地方に移住して農業を始める為に障壁となる法律や人間関係。これから移住や就農した…

移住農業者の苦悩と楽しみ

東京から地方に移住して農業を始める為に障壁となる法律や人間関係。これから移住や就農したい人への参考に。とともに移住して5年目、日々出てくる問題や日々感じること。これから変わって欲しいと思う制度のこと。農業、環境の事を記録する

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都会から田舎へ 移住して就農するという事

今から5年前東京から地方へ家族で移住した。何も隠す事もないのだけれで田舎暮らしや就農して楽しい事はもちろん 苦労する事 壁となる事も書いていこうと日々の記録としてなので 具体的な場所などは伏せておく。読んでもらえたらわかると思いますが 地主さんとの関係 行政への不満 地域との関わりへの影響を念のため考えて。(ほぼ楽しい事ばかりで 移住も就農も是非お勧めしたい) 44歳の自分と妻37歳 息子5歳で 丸5年前に移住してきた。田舎といえど程よい田舎で(都心からの距離)雪国ではない

    • 営農型太陽光?規制緩和? 脱炭素の目標のため農地が標的に。。 最悪ですね。 耕作放棄地も問題だけどソーラーパネルが並ぶ景色なんて誰もみたくないでしょ

      • 農地の購入まで後一歩

        農地購入に向けて進めていた段取りをなんとかひとつずつこなして後一歩 前にも書いた通り 農地所有適格法人になり認定農業者にもなったがそんなものは意味をなさない(とは言えそうじゃないと買えないんだけど) 地域の農業委員 農業委員会 区長 そして購入予定地を前地主から借りてやっていた耕作している人 あらゆる人に挨拶に行くんだけど なぜか全てこちらがお願いするという立場。 元地主 買い手 融資してくれところで話はついているのに 上記のような人々になぜかお願いして回る。なぞだ。 そ

        • 農地を買うことにしたものの

          農地所有適格法人を作り認定農業者になったものの借りた農地のみでの農業だった事で地主との関係や先のことを考え農地を購入するために探していた。売りたいという農地を見つけ購入を決め融資の話も進めて買う段取りをした。 するとまたアホらしい法律の壁。農地法ってほんとアホ。矛盾だらけ。 僕が買うために動いている農地 地主の売りたいと僕の買いたいが一致した農地 約5000坪 そのうち半分は飛び地になっていて幾つかは 第三者が耕作している。 前の地主さんとの話で。 その農地はそのまま耕作続け

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        都会から田舎へ 移住して就農するという事

          野菜の値段 小規模農家の野菜を買うことが環境のためにもなる。

          野菜を作っていて思うこと。安すぎる 例えばジャガイモ 10kg 3500円(都内で北海道のもの 輸入のものはもっと安いかも) これってどうなってるの。 1kgの種芋から10kgできたとする。 植え付け 管理(草刈りやうちはやらないけど薬剤散布)収穫にかかる時間や人手。 それに梱包にかかる資材や手間 送料 3月に植えて6月に収穫したとすると3か月の場所代。 これらを含んで3500円 作業日数が90日プラス 実費とすると何キロを何人で 土地代がかからず環境も良い好条件で栽培したら

          野菜の値段 小規模農家の野菜を買うことが環境のためにもなる。

          三寒四温とはよく言ったものだ

          毎年思う三寒四温を感じるこの頃 田んぼの準備やら畑の準備に追われる日は近い。 世の中がどうであれ 制度がどうであれいろいろ考えてられる時期も終わる。 種まきのタイミング 苗を植えるタイミング 全てが年に一回 失敗するとそれを修正して来年。 でもまた同じ気候ということはない。 50年やっても50回 前年までの反省点を修正しながら毎年繰り返す。 農家に職人はいないって誰かが言っていた。 同じことを繰り返さないから。一つの品目を作っていてもできて50回。 尊い、そして面白

          三寒四温とはよく言ったものだ

          耕作放棄地 田んぼから畑

          耕作放棄地を借りていくと 土地としては田もあり畑もある。時には山林。 一言で田と言っても畑に転用できるところからできないところまで様々。〈田んぼから畑にするために〉って調べるとまあなかなかの手間がかかる事が書いてある事が多い。 でも実際は それこと何年も放置されていた田んぼで水が抜けているところなら比較的すぐに畑としていける。(土地にもよるとは思うけど私たちは重粘土地帯)感覚と経験から 日陰で2年前までやっていた田んぼはやっぱり耕すと田んぼ。 荒地になっていた草を刈り 片付け

          耕作放棄地 田んぼから畑

          農業という選択 儲ける 生活する

          せっかく匿名で書いているので思ったことを書こうと思う。 もともと都内で仕事をしていたこともあり金銭感覚のずれが田舎ではしばしばある。 農業でいくら稼ぐのか?ネットや本 人に話を聞いている限りだと本当に少ない。 年商(年収ではなくて!)200万とか300万とかそんなのザラ。それを目標にすらしてる。 それでも生活できるのも事実。月の売り上げかと思った。 月に100万円の売り上げですら多いと言われる。たしかに減価率は低いし労働時間も労力も好きでやっていたら全然やれる。(だから農業

          農業という選択 儲ける 生活する

          農地を買う

          代々の農家でもなく新規就農して5年借りた農地で耕作していたが先の不安(代が変わって返してくれとか値段上げるとか)から農地を購入しようと考えている。 しかしまたこれが大変。 農地所有適格法人だろうが認定農業者だろうが結局は農地を持っている方が 荒地だろうが 何もしてなかろうが売る気にならなければ手に入らない。 農地を購入する事ができるように法人を作り一般的な手順を踏んできたがなかなか進まない。 ところが農地所有適格法人じゃなくても就農していなくても跡取りは相続できる。もちろ

          耕作放棄地の問題

          さまざまな要因 問題 就農の難しさ。跡取りではなく自分で始める農業の大変さ(くだらない制度や決まりで)などで耕作放棄地は増える一方。 よく耳にする後継者がいない。農業やりたい人がいないは嘘。 確かに若い人は減り広大な耕作放棄地が広がっているけれど 昔に比べて一人当たりで管理できる農地はとても広くなっている。機械の発達や多品目栽培 販売経路の拡大で。 農業を始めたい人に 農地と トラクターなどの機械を買えるだけのお金を融資したら良いのに。訳のわからないことに金を使わずに。。。

          農地を借りる

          実際は就農しようと考えて移住するとまず農地を借りるって事からかと思います。 ただそれが一筋縄ではいかない現実。 いくら集落と仲良くしても 一見信頼されても 土地の貸し借り 売買となるととても保守的。。。 親族で話し合うとかもう帰ってこない息子がいつか使うかもとか そのうちなんかやろうかなとか。。。 中には太陽光にするなんて人も。 未来や環境 景観を考えたらその選択は一番辛い。 ただ想像以上に行動範囲は狭く 家の庭先以外は気にしていない人がほとんど。 車で5分下手したら

          農業をやりたい 移住をしたいと思うのはなぜか

          農業をやりたいというのは きゅうりを作りたい!とかトマトを作りたいとか、儲けたいとか、そう言うことではない人が多くいると思う。 豊かなライフスタイル 暮らしを求めて 畑をやりたいと考える人がたくさんいるはず。 だけど農業を始めたい 新規就農したいって話になると 何作るの?何作りたいの?経験は?ってなる。 まずここからおかしい。(これはまた別の文で。農業を始めるときにどこから考えるのか) いわゆる王道の移住 新規就農についてはネットでもこのnoteでも書いてくれている人

          農業をやりたい 移住をしたいと思うのはなぜか

          移住すると決めた理由

          東京で生まれて東京で育った僕は大人になるまで東京が普通だと思っていた。色んな意味で。 独立して小さな会社を始めたころ 出張で全国に行くようになり、色んな人と話す機会が増え東京に違和感を感じるようになった。 自然環境 人間関係 (後に直面するよそ者って感覚は東京にはない ほとんどよそ者) 生活する時間帯  全ての経済的感覚 (金銭感覚) 中でも僕にとって1番の違和感は 自然の 木がない 土がない 花がない 山も海も川も。 僕の仕事は20年以上植物や花に関わること。そこに気づい

          移住すると決めた理由