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マウント取る女(3105字)

どうも豚女です。

マウント取りたがる女子って、どういう心境なんだろう。コンプかな。今回は、私が今まで出会ってきた『マウント取る(バカ)女』たちを満を持して紹介したいと思う。登場するのは、私がとあるIT系ベンチャーで働いていたときに出会った人たち。私なりの考察と結論を最後に述べる。

▼S橋さん

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年齢は私の一つ上だそうだ(こちらは聞いてない)。当時S橋さんは35歳だったが、雨でも雪でもホットパンツ・サンダル・生足で出社して『いつもファンデ塗らない』ことがこだわりのようだった。そのせいか、毛穴がひらきっぱなしだった。我々の部署の事務だというが、案件もないし暇なはずなのにデスクにいつもいなかった。どうやら他部署へ手当り次第に回って『飲みに連れてって(はぁと』とお色気作戦()に奔走しているのだと判明。特に技術者でも営業でもないとビジネスシーンで出せるスキルっぽいものはやっぱそれになるんだと目の当たりにする。ある日、S橋さんにランチに誘われた。そこで話された内容によると「私は自分たちの部署のために、つまりはアンタ(私)のためにも『ロビー活動』をしている」との弁だった。へぇ。それって他社さまへ向けてなら分かるが社内でやるメリットですと。前職は日本でも有数のパリピ系芸能事務所の派遣社員だったそうで、人脈が多いことに固執していた。2分置きに『名刺何枚持ってる?』『タレントのコネどのぐらいある?』と聞いてくる。この畑違いベクトルから逐一マウントを取ってこようとするので、こうなったらこの上ないくらいに有頂天にならせて、かつそれが相手にバレないようにするという、自分が一番楽しく過ごせるゲームを途中で思いついて、絶対このゲームで勝つことだけを考えてランチタイムを過ごした。あとクライアントに送るメールや社内チャットで『今日(こんにち)は』『有難う』『御座いません』など、ビジネスシーンではあえて漢字にしないような言葉を漢字変換してたのも印象的。頭よく見せたかったのかな。クライアントもさぞ読みづらい文章を読まされたことだろう。結局この人が持ってきた案件は何一つ無かった。

▼M川さん

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暇な派遣。S橋さんといつもつるんでいる。仕事できないのにプライドが高く、クライアント相手でも(!!)絶対に自分から謝らない。『知りませんでした』がガチで理由になると思ってるTHE・ゆとり。カラオケで必ず丸の内サディスティックを歌う。分かりやすいガバマンなのに『私すごくお堅い女なんです臭』をさせる。メンズに構われたときの口角の上がりっぷりは必見。デスク周りは物で溢れていて、防災理由で他部署から注意されても片付けない。返事も『そうなんですよ~物が多いんですよ~』と謎の同意。いや、君のこと言ってるんだけど。『そうなんですよ』っていうのすごいよね。ゆとり特有の、あなたがやらかしてる側なんですよって言ってるのに『分かります~ひどいですよね~』と自分もそっち側ですよで返すあれ。あなたの同意は求めてないんですよ。その多量のゴミの中に激辛カップラーメンを常に10個ぐらい積み上げていて、誰かからの『辛そうだね!』のツッコミ待ちをしている。いざ話しかけられると『私の中では普通なんだけどー!私って変なのかなー?(変って言われたい)』予想通りのリアクション。無名役者の熱愛報道なみにどうでもいい会話。知識がないのに会議で何でもかんでも口を挟んできてなおかつ語彙力が低くて簡潔に話すことが下手なので(多分本人はトークが上手いと思ってる)、どうしても真面目に聞く気になれない私は彼女のトーク開始を自分の仕事に戻っていいフラグにしていた。いまどき年齢も入社時期も関係ないのに『先に入社した方が偉い』と信じてやまない。中途で彼女よりあとに入社した私は、様々なシーンで立派なマウントをとっていただく日々だった。

▼O山さん

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社長とズブズブ。このITクソベンチャーの立ち上げからいるメンバーとのことで、社会人経験がこの会社しかない(もうやばい)。O山さんは私の所属する部署へ突如やってくる。蓋をあけると、絵コンテを描いたこともなく制作のフローをにわか程度にも知らない、映像ディレクター(自称)。いきなりそんな人連れてこられても。私失敗しないのでばりに『私、ディレクターなので』を連呼。それ言いたいだけじゃねーか。ある日の映像制作の受注案件でのこと。営業(私)をすっとばしてエディターに直接指示出し的なことをしていたので(そしてその内容も間違ってる)まぁぼくキレた。言い訳ですぐポジショントークしてこようとするも知識も経験もないためすかさず潰した(頼むから勉強してくれよ)。それでもぼくは、やさしく、やさし~~く、ミーティングルームを予約して誰にもCCを入れず彼女にインビを送って、マンツーマンで『ロールとは』を説明した。たくさんの人が関わってお金がかかってるのに、自称でしゃしゃり出られちゃクライアントに失礼だし社内も殺伐とするし、無名の実績もない会社がやっと信頼構築していってる最中なのにクライアント潰されたらたまったもんじゃないわよ、そもそも映像作る過程でそれぞれにこういう仕事があんのよ、フローがエスカレが、というのをニコニコしながら説明した。最後までなぜ悪かったのか分かってない感じで、やらかしたことを差し置いてなお序列にこだわってる感じがずっと見えていたが、こっちは説明したし次やったら社会的抹消を決め込んだ。一生こうなんだろうなという感じの、典型的なマウンティング体質・バカの一つ覚えマウント固執バカ・意識高い系ズレゆとり。ベンチャーに嫌気がさして辞めた理由の一つ(マウント取りたいだけの無能が偉そうな肩書きつけてのさばってる)。仕事デキる風を装ってるのに、息がくさかったことが私の心を掴んで離さない。

▼今回のサマリー

マウンティング女たちにどうやって『あなた、損してるよ』って気付いてもらうかをよく考えるのだが、無理な気がする。彼女たちは周りが見えておらず、火のないところにわざわざ煙どころか大火事を起こす。客観的に自分を見つめることもできないので、『ひょっとして自分ってやりにくい人って思われてるのかも?』などとはきっと一生思わない。マウンティング女たちは一緒に仕事しづらいことこの上ないのだ。身も蓋もない話になるが、私は彼女たちのトレーナーではないから教育義務もないわけで。二十歳超えたいい大人になって誰もそんなこと教えてくれるわけじゃない状況になって、『謙虚になること』『でしゃばらないこと』がどうしてもできないというのは、こんなにも無常で残念なことなのだと、私は自分に言い聞かせる。仕事をしながらとてもいい教材をもらえていた感じだ。

結論:Mounting girls can't help mounting in every situation.

全員こじらせアラサーだったので、もしかしたらもう少し年を取れば性格がまぁるくな…いや、好きにやっててもらおう、ビジネスシーン以外でのマウンティングならどうぞお好きにだし、もうこの先二度と会うこともないのだから。このnoteで以て、私のここ数年胸につかえていた『はぁ?』は昇華された。自己満足でスミマセン。

※ちなみに私は、『これだからゆとりは』とは思わない。私の一番仲のいい友人は私より7歳下のいわゆるゆとり世代だ。ゆとりがみんなM川さんやO山さんのようではない。『ゆとり特有の悪いところが出ちゃってるマウンティング女』が、なんだかなぁという話。

では。駄文にお付き合いいただきありがとうございます。

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