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rakugaki_52「美術館へ行こう!【東京編】東京都庭園美術館」


東京都庭園美術館

私には「美術鑑賞」という唯一の趣味があります。
その「趣味」にもブームがありまして、第一次ブームが1985年〜1987年。第二次ブームが2009年〜2018年。
第一次ブームの1987年から第二次ブームがはじまる2009年まで20年以上の月日が経っていますが、その間にも何回かは美術観賞をしています。
ただ「ブーム」の期間は、集中的に「美術館」に出かけているので「ブーム」なんですね。
このブログでは、私の大好きな「美術館」に出かけて、観賞した「美術展」の感想とともに、「美術館」の魅力が一緒に伝えられればなぁと思っています。

「東京都庭園美術館」は東京都港区白金台にある1933年に建てられた朝香宮邸が外務大臣公邸、迎賓館、プリンスホテルの本社を経て、都立美術館として1983年に一般公開されました。
私の現存する記録の中で、現在まで「東京都庭園美術館」の企画展に出かけたのは2回です。
これは今まで鑑賞してきた「東京都庭園美術館」の感想ブログとなります。


1)2010年1/16-3-14「イタリアの印象派マッキアイオーリ」

イタリアの印象派マッキアイオーリ

今回はだいぶ焦らされた(月曜か火曜の予定が水曜になり、また駄目で木曜になり、で、今日になったみたいな??いろんな事があった一週間でした)ので、美術欠乏症といいますか、芸術に飢えた飢餓状態でした(妙に忙しかったんです。忙しければ忙しい程、飢えるんです)。

でも、ついに行けました東京都庭園美術館!
(すみません、大袈裟ですね)。
良かった、一言で言うと、行って本当に良かった。

イタリアの印象派と言ってもモネやマネのような印象派ではありません。
マッキアイオーリは個人名ではありません。
自然界の光や色彩が織りなす関係を追求したイタリアの画家達を指しています。
イタリアの1800年代後半の自然な庶民と風景を描いた絵がほとんどなんですが、心打たれるものがあります。
例えば「日向の子供たち」。
家の前に座りこんでいる兄弟?だったり、「森の中の農民の娘」は、ただ、立たずんでいる女性は何を考えているのか?
「内緒の話し」は年頃の女性3人がどんな悩み事?はたまた愚痴を話しているのか?
「リブォルノの古着回収の人々」はうなだれた人々の中、凜と空を見上げて立っている女性は希望を見上げているのか?
「水運びの娘」は壺を頭に載せ背中を向けて、その先に何を見ているのか??
想像力を無茶苦茶掻き立てられます。
自然な人達を描いた作品達が凄く可愛いんですよー。

天気が良かったのもあるかも知れません。
美術欠乏症だったのも関係あるかも知れません。
でも今は、ようやく心に潤いが満たされた感じです。


2)2010年7/3-9/5「没後25年 有元利夫展 天空の音楽」

没後25年 有元利夫展 天空の音楽

半年振りの庭園美術館。
趣きがあって、好きな美術館の一つです。

有元利夫さんの絵って、皆さんもどこかで見覚えがあるのではないでしょうか?
私はイラストレーターだと思っていました。
没後25年、38歳で亡くなられたそうです。
若くして亡くなられたんですね。。。
その記念展になります。

今回の鑑賞はついてました。
ほとんど係りの方と私しかいない感じ。
ゆ~ったり観れました。

天空の音楽というタイトルの通り、厳かな音楽が聞こえてきそうな絵。
ご本人がバロック音楽をお好きだったようで、
「素晴らしい音楽を画面いっぱいに鳴り響かせるー、いつかそんな作品を作ってみたいものです」と記してたようです。
生憎パロック音楽の知識がない私は、知っている限りの厳かな音楽を頭で奏でながら鑑賞しました。
(鑑賞後、ショップの方では音楽が流れており、とても絵とマッチしていましたよ)。
また画面は、私はもっと平坦な絵だと思っていたのですが、意外に凝ったマテリアルでした。
ご本人がお好きだったフレスコ画のイメージに近づけるため、顔料に岩絵の具を使い、悠久の時を経て残った絵のイメージを醸し出しています。

ほぼ、独り占め状態で鑑賞したあと図録を購入し(図録小さっ)、優雅な気分になったところで前回出来なかった庭園の散策をし、益々穏やかな気分に浸れた美術展となりました。


以上、東京都庭園美術館は1993年に東京都の有形文化財に、2015年には国の重要文化財に指定されました。
建物は歴史がある素敵な空間でしたし名前の通り庭園が素敵な美術館で、もっと機会があれば通いたいと思える素敵な美術館でした。
美術鑑賞の後、東京都庭園美術館は2011年より改修工事のため休館しており、2014年11月に一部リニューアルオープン、2018年3月に全面オープンしたそうです。
よろしければ、庭園を散策するついでの気分で美術鑑賞にお出かけするのはいかがでしょうか?

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