いでなみき

1999年生まれです。

いでなみき

1999年生まれです。

最近の記事

メイドさんが持ってきてくれたなら

◆椿屋珈琲へ 上野駅で友人と別れ、一人になった。時刻は20時半。まだ帰らなくてもいいような気がしたので、どうするか色々と思案して、近くの椿屋珈琲に入ろうと決めた。 椿屋珈琲というのは首都圏で展開している喫茶店チェーンである。渋谷でも、新宿でも、池袋でも、見かけたことは何度もあるが、利用したことはなかった。なんか高そうな雰囲気があるからだ。 いや、「高そうだからやめておこう」と思っていたのは最初の頃だけだったかもしれない。そうやって椿屋珈琲を避け続けるうちにだんだんと、「

    • 「颯」はカッコいい

      「颯」という漢字はカッコいい。「そう」とか「さつ」とか「はやて」と読むらしい。見た目も音も涼しげで爽やかだ。そして読んで字の如く、「風の吹くさま」を意味する。「風立ちぬ」である。カッコいい。 「立」に「風」という、小学校で(しかも低学年で)習う漢字2つを組み合わせただけの簡単な構造でありながら、「颯」それ自体は漢検一級レベルの漢字であるというのもカッコいい。本当のオシャレ上級者が、シンプルな服をサッと着こなしているようなものだ。白シャツにジーパン。騙しの効かないシンプルなコ

      • チャーハンの夢、この世の現実

        今朝、何かしらチャーハンにまつわる夢を見て目が覚めた。具体的にどんな夢だったのかは思い出せないが、とにかく皿に盛られたチャーハンが出てきたことだけは覚えている。二郎が鮨の夢を見るなら、僕はチャーハンの夢を見るのだ。 その流れで布団にくるまったまま何となくチャーハンのことを考えていたら、ふと「卵かけご飯を油で炒めたらチャーハンになるってことは、逆に言えば卵かけご飯は生チャーハンとも言えるよな」ということに気がついた。 これは面白いものを発見した!と思って、他に気がついている

        • ジュンク堂渋谷店での想い出

          大学進学とともに上京して以来、僕が渋谷に行くときは、必ずと言っていいほど東急百貨店の7階にあるジュンク堂に立ち寄るようにしていた。本屋が好きだからでもあるし、渋谷のような街で僕のような人間が一人で気楽に入れる場所がジュンク堂くらいしかなかったからでもある。 そのジュンク堂というか東急百貨店が、再開発の影響を受けて今日(1月31日)で閉店だという。それがものすごく寂しいというほどでもなかったけれど、せっかく時間があったので午後に足を運んでみた。 店の周りには、閉店を聞きつけ

        メイドさんが持ってきてくれたなら

          君をのせて

          コロナのワクチンを打ちに近所の病院に行った。受付を済ませ、待合室の隅のソファに腰掛ける。 その時ふと、待合室のBGMが「さんぽ」のオルゴールバージョンであることに気がついた。『となりのトトロ』の主題歌の「さんぽ」である。 あるこう あるこう わたしはげんき あまり子供は来そうにない小さな胃腸科クリニックで、待合室には僕と爺さんと婆さんとおっさんしかいないが、みんなどんな思いでこの曲を聴いているのだろう。自分の子や孫、あるいは幼い頃の自分のことなんかを考えているのかもしれ

          君をのせて

          夕焼けが綺麗ですね

          帰省を終えて東京へ帰るため、福岡空港に来た。年明けすぐとあってか、いつもより大分人が多い。「大分人が多い」ではなく「大分人が多い」である。ただ、大分県民がいつもより多い可能性も無くはないのかもしれない。 僕が乗る羽田行きの夕方の便まではまだ時間があったから、暇つぶしに展望デッキに行ってみることにした。 外に出ると、風が冷たかった。でも思ったほど寒くはなかった。空気が澄んでいて気持ちがいい。雲の切れ間から金色の太陽の光が差し込んでいるのがとても綺麗だった。滑走路は遥か先まで

          夕焼けが綺麗ですね

          あけましておめでとうございます

          「来年の話をすると鬼が笑う」という言葉がある。来年のことなんて予測出来ないんだからあれこれ言っても始まらない。そんな無駄なことをしていたら鬼に笑われてしまうぞ、ということらしい。 年末になると来年の話をする人が増えるから、この言葉を聞く機会も増える。しかし年末にもなれば、来年というのは来月や来週とたいして変わらないものだ。予測難易度はそんなに高くない。年末に来年の話をしたくらいで鬼もいちいち笑わないだろう。「まあそれはあるね」と軽く流しているくらいが現実だと思う。 むしろ

          あけましておめでとうございます

          口の中を切った

          久々にチョコモナカジャンボを食べたら、口の中を切ってしまった。チョコモナカジャンボで口の中を切るとは思っていなかったから、とてもびっくりした。 僕が自分のミスで舌や頬の内側を噛んでしまったわけじゃなくて、本当にチョコモナカジャンボに傷つけられた。鋭く割れたチョコレートかモナカか知らないが、とにかくチョコモナカジャンボ由来の何らかの破片が、僕の口内の上側を小さく切った。 アメリカだったら訴訟問題だが、僕は全然怒っていない。全然怒ってないどころか、むしろ嬉しいくらいだ。僕の口

          口の中を切った

          親知らずを抜く、顔がはれる

          左下の奥歯の辺りがズキズキと痛み出した。引きつった顔で近所の歯医者(初めて行く所)に駆け込んだら、親知らずが良くないと言われた。それは僕が3年以上放置していたやつだが、親知らずだけに、知らず知らずのうちに隣の歯と歯茎を圧迫して炎症を起こしていたらしい。 先生からは「私は抜いたほうがいいと思いますが、どうしますか」と聞かれたので「じゃあバシッと抜いちゃってください、抜歯だけに」と、次回の予約をして帰った。 そして抜歯の日が来た。と言っても8月4日の「抜歯の日」ではないから誤

          親知らずを抜く、顔がはれる

          喫茶店でモーニングを食べた

          僕は普段、朝は基本的に白米を食べているのだが、今日は炊飯器をセットするのを忘れたまま朝を迎えてしまった。やる気があればそこから米を炊くのだが、今朝はただただ面倒だったので昨夜の自分を恨むだけにした。 でもその代り、喫茶店でモーニングを食べよう!という素晴らしいアイデアを思い付いた。 といってもこれは完全に突発的な思いつきというわけではなくて、実はモーニングをやっている洒落た喫茶店が自宅から割と近い場所にあることを最近知って、少し気になっていたのだ。もしかすると「気になる喫

          喫茶店でモーニングを食べた

          心のスキ

          月曜日は梅雨の晴れ間に恵まれて、おまけに授業も無かったので、昼から不忍池を訪れた。僕は畔のベンチに座り、蓮の葉が広がる池を眺め、柔らかな日の光と優しい風を感じた。そしてバッグから文庫本の小説を取り出し、1ページずつゆっくりと読んだ。 こんな風にのんびり過ごすのは、実に気持ちがいい。煩わしい日々のあれこれは一旦脇に置いて、ただ静かな時を味わうのだ。自然を愛し、本を愛す。その純粋で無垢な気持ちに身を任せるだけでいい。 そう、ただそれだけでいいはずなのだ...… しかし残念か

          これからのんびり考える

          「どんな風に書くかというのは、どんな風に生きるかというのとだいたい同じだ」 とは、村上春樹の言葉だ。僕はこの言葉を彼の本で見つけたのではなくて、その引用を雑誌で見つけた。雑誌で見つけたというのは、マガジンで見つけたというのとだいたい同じだ。 この言葉の意味は、残念ながら僕にはよくわかりません。わかれと言う方が無理かもしれない。何しろ僕はまだあまり書いていないし、あまり生きてもいないのだから。でもひとまずは、まあそういうものなんだろうな、とだけ思っておく。それで不都合も無け

          これからのんびり考える

          久々にnoteを書く

          先日友人と焼き肉に行ったときに、「そろそろnote書かないの?」と言われた。それもそうだと思ったので、いま久々に筆を執っている(厳密にはキーボードを)。 HUNTER×HUNTERとは比べるまでもないが、僕もnoteを2ヵ月ほったらかしにしていたので、何をどう書いていいのか、いまいち勘がつかめない。かつての自分はどういう風にやっていたんだ? 何か思い出せること......ああそうだ、たしか僕は、大学生の視点から現代社会に潜む人間の悪を暴き、一方でその悪と同居する形でしか存

          久々にnoteを書く

          響きは似ている言葉

          そういえばこの3月は何も書いていなかったなと、今急いでこの記事を書いている。別に3月に何も書かなかったからと言って何が起きるでもないのだが、ただ月別アーカイブの3月の欄だけ欠けてしまうのが嫌だ。それはなんとしても阻止したい。だから書いている。 とはいえ急に記事を書こうと思っても、まとまった言葉を連ねる時間はない。なので(というのも変だが)今日は、意味は全然違うけど響きはよく似ている言葉を紹介しようと思う。 では紹介します。 それは、 「千代田区」と「つゆだく」 「ケ

          響きは似ている言葉

          節分に関連した提案など

          バレンタインデーだけど、今日も節分の話をします。 鬼は外、福は内 「鬼は外、福は内」だと入口付近が混雑するんじゃないだろうか。鬼が出て、福が入ってを交互にやっていたら、もうごちゃごちゃだ。鬼も福も「え、もう出ていいの?」「今入っていいの?」と混乱することになるだろう。結果として出損ねる鬼も出るだろうし、入れ替えが進まないもんだから呆れて勝手に帰ってしまう福も出るに違いない。 「鬼は外、福は内」と指示を出している人は、要領が悪いねと非難されても仕方ないだろう。古いやり方に固

          節分に関連した提案など

          僕と兄の、心の中の鬼

          2月3日は節分だ。今日が2月13日であることはさておき、2月3日が節分であることに間違いはない。 節分と言えば豆まきだ。「鬼は外、福は内」という呪文を唱えながら、辺りに大豆をまいていく。なぜ大豆をまくのか、なぜ2月3日なのか、いつの時代からこの行事をやってるのか、そういった事情については、残念ながら僕は無知を貫いている。良く言えば邪念を払い心を無にして豆まきをしてきたからで、悪く言えば何も考えずてきとうに大豆をばらまいてきたからだ。 そんな不真面目な僕は招待されたことは無

          僕と兄の、心の中の鬼