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現役MARCH全落ちから一浪で早慶4学部W合格した話

2023年度、某予備校での浪人生活を経て、慶應義塾大学や早稲田大学などに合格した者です。進学先は慶應義塾大学経済学部です。私の経験が、これからの浪人生の一助になればと思い、ここに書き記します。

1.入試結果

まず、現役時と浪人時の入試結果についてです。

現役
慶應義塾大学文学部 ✕
慶應義塾大学商学部(B方式) ✕
慶應義塾大学総合政策学部(英+小) ✕
早稲田大学文化構想学部 ✕
早稲田大学社会科学部 ✕
明治大学情報コミュニケーション学部 ✕
同志社大学社会学部社会学科 ✕
立教大学社会学部社会学科 ✕
立教大学社会学部メディア社会学科 ✕
青山学院大学社会情報学部(全学部) ✕

浪人
慶應義塾大学経済学部(B方式) ◯
慶應義塾大学文学部 補欠A→◯
慶應義塾大学商学部(B方式) 補欠J
早稲田大学文化構想学部(英語4技能) ◯
早稲田大学教育学部社会科公共市民専修 ◯
早稲田大学商学部(地歴) 補欠→×
早稲田大学社会科学部 ×
明治大学情報コミュニケーション学部 ◯
明治大学国際日本学部(英語4技能) ◯
同志社大学社会学部社会学科 ◯
同志社大学政策学部 補欠
立教大学経済学部会計ファイナンス学科(共テ利用) ◯
中央大学国際情報学部(共テ利用) ◯
立命館大学産業社会学部現代社会学科(共テ利用) ◯
東洋大学社会学部社会学科(共テ利用) ◯
東洋大学経済学部総合政策学科(共テ利用) ◯

共通テスト得点率
現役 383/500  (76.6%)
英155(R79 L76) 国147(73,35,39) 日81

浪人 433/500  (86.6%)
英168(R83 L85) 国186(36,50,50,50) 日79

2.受験生活、予備校での過ごし方

ざっくり1年間を振り返ります。
合計勉強時間は分かりませんが、私は集中力が本当に続かない方だったので、平均して1日5時間程度だと思います。
早慶は1日X時間勉強しないと受からない とか、浪人は睡眠風呂トイレ以外は勉強 とか言われることもありますが、日々計画性をもってやるべきタスクをこなせば大丈夫です。

4~6月
予備校の入学コース診断テストを受けて早慶文系コースに入塾します。その後、授業の組み直しや講師の変更,映像への切り替えが可能な点に魅力を感じたので、オリカリ私立文系に変更しました。
授業に関しては、早慶の名がついた講座と日本史講義は対面で、その他の講座(英文法英作文等)は映像で倍速で受講したり、自習で理解可能だと判断したものは切ったりしていました。
月曜から金曜日まで毎日15時半には授業が終わるように組んでいたため、その後自習室で閉室時刻の21時まで勉強していました。土日は模試以外で予備校に通うことはありませんでした。この時期は、基礎を扱っているテキストの予習復習を中心に行っていました。英単語や古文単語の知識の抜けをなくすために、授業で扱って分からなかったものは全てメモしていました。
7,8月
一学期の授業終了後、テキストの総復習を行ったのち、参考書で足りない部分を補っていました。また、代ゼミで昨年度の早大プレ慶大プレをコピーして全ての学部の形式の問題演習をしました。夏期講習は慶大英語と早慶日本史(代ゼミ)、早大現代文と慶商論文テスト(河合塾)を受講しました。講習がある日は、自習室に足を運び、閉室まで籠もりました。その他の日は、自宅で軽めに勉強していました。
9~11月
大学で学びたいことや、過去問の相性を加味した上で、大体の志望校と併願校を決定しました。夏明けに、第1志望にしていた慶経の過去問から手をつけ始めました。早慶は学部ごとの対策が必要な上に、私は受験校が多いため、手が回らなくなり、11月以降早慶関連の講座以外は切ることにしました。どちらかというと早稲田より慶應に行きたかったので、早稲田は予備校の早大〇〇での問題演習と復習のみで対策することにしました。早稲田文構の英語はどうしても相性が悪かったため、英検準一級を取得することにして、9月にS−CBTで受験しました。
12,1月
私大の過去問演習にひたすら徹しました。曖昧なところは、もう一度参考書やテキストを振り返りました。共テ2週間前から、古文や漢文の基礎を詰め直し、苦手だった国語のみ予想問題を8回解きました。英検準一級の取得による英語満点換算や、私のスコアで85%換算になるところに出願することで、共テ対策の負担を減らしました。共テで志望校の一個下のレベルが抑えられていると安心感が違うと思います。共テ後は、日本史の知識の網羅性が低いことに気づき、国語や小論文の時間を割いて、一問一答を回しました。歴史科目は試験直前まで伸びる可能性があります。
2月
試験が立て込んでおり、出来によってその後の気分が左右されるのを防ぐために、私は自己採点は行いませんでした。試験中日本史で気になった,引っかかった部分だけは、テキストや一問一答を見直すようにしていました。その年の流行りの語句などもあるので、他の学部や大学で出題されるケースがあります。同志社大学は、他の日程で出題された分野が再び出題されることはないため、毎日解答速報を確認することで、試験当日の的中率を高めました。

3.科目ごとの勉強法や参考書(英国日)

英語
・単語
早稲田社学を除いて、私の受験校は英検一級レベルの語彙力は不要だと思ったので、英検準一級レベルまでの単語を網羅することにしました。※慶應法やSFCを目指す方は必要かもしれません。
『システム英単語』
慶應を受験する上で、経済の英作文でミニマルフレーズを利用したり、商の語形変化問題に対応するために、直前期まで周回していました。
『パス単準一級(4訂版)』
高2のときに学校で配布されて定期的にテストもあったため、ある程度記憶には残っていましたが、一学期中と英検受験前に記憶から抜け落ちてる単語をチェックしました。
『リンガメタリカ』
秋以降に英作文の背景知識をつけるために解説を熟読したり、英作文作成の際に参照していました。専門的な用語までは暗記してません。
『速読英単語2上級編[改訂第4版]』
昨年使用していたため、冬に語彙の抜けがないかのみ確認しました。
『解体英熟語』
使い勝手は悪いですが、熟語の成り立ちやルールから知ることで、記憶に残りやすいので使用していました。

・文法
『頻出英文法語法問題1000』
予備校で英文法の授業を受けたあとに、該当範囲の復習に使用していました。夏以降は、青ペンで暗記すべき箇所を塗りつぶして、問題は解かずに解説のみを周回していました。
『スーパー講義 英文法・語法 正誤問題』
秋以降に早稲田社学対策に使用しました。英文法語法の基礎が固まったあとに解くと、正答率がかなり上がると思います。C問題は応用で頻度が下がるので、周回する必要はない気がします。

・構文
『ポレポレ』
昨年使用したため、春に一周だけしました。西きょうじ先生の解説動画がyoutubeに上がっているので、参考にしていました。
『透視図』
和訳の演習というよりかは、難構文を読み解くのに役立ちました。早慶の長文を速読するためには、難構文をいかに早くとれるかどうかも関わってくると思うので、ひたすら音読していました。

・英作文
高校3年間一度も英作文を書いたことがありませんでしたが、予備校の授業や過去問を通して、例文のストックを貯めることでなんとか対応することが出来ました。
慶経の英作文の形式は特殊のため、市販の参考書はあまり役立たないと感じました。夏以降は、阿佐ヶ谷英語長文さんのサイトの予想される頻出テーマを参照して、掲載されている大学の過去問を東進のサイトから引っ張ってきて、自分で解答を作成し、一つ一つテーマを消化していきました。
『英作文・竹岡の英作文が面白いほど書ける本 決定版』
春から周回して英作文の基礎を固めました。和文英訳は国公立2次からの抜粋も多く、私にとっては難易度が高かったので、例文と間違えやすい語法をメインに暗記していました。

・長文
予備校の慶大英語のテキストと過去問のみを使用していました。市販の参考書で演習することはありませんでした。一学期は週2題、二学期は3題、直前期は7題くらい解いていた気がします。分からなかった単語で、単語帳(パス単一級まで)に載っていたものや他の過去問で見かけたものは、積極的に覚えるようにしました。約10~15年前の過去問は、今より語彙が優しいものが多く、問題形式が変わっていないところもあるので、赤本や青本で解説を参照できる場合は、問題演習にオススメです。

国語
現代文は予備校のテキスト以外で演習したことはないです。昨年河合塾の木村哲也先生の授業を受講していたので、『はじめての入試現代文』と『はじめての[次の]入試現代文』を春に軽く見返していました。
古文と漢文は、河合塾古典ポイント集で基本的な単語や文法等の知識をとにかく詰めました。他にも、予備校の早大古文で出てきた背景知識や頻出表現などを書き込んでいました。古文は苦手だったので、『首都圏「難関」私大古文演習』でMARCHレベルを固めてから、直前期に早稲田の過去問に手をつけました。漢文は、一学期は共テレベルの講座を受講していましたが、時間がないため二学期は受講せず、共テ直前まで演習は放置していました。早稲田の漢文は共テレベルの知識で十分戦えると思います。

小論文
早稲田の国語が読解できれば、慶應の小論文に困ることはまずないと思います。私は小論文を本格的に演習する余裕がなかったため(予備校でも受講していません)、コピーした問題に要約で抜き出すべき箇所に印をつけて、青本や赤本、東進の解答と照らし合わせて確認していました。意見論述の部分は、自分のアイディアを論理的に書けるように構成メモのみ作成していました。
小論文のネタに関しては、時事問題がわかる!|NHK就活応援ニュースゼミ や じじもん Scrum(スクラム):中学入試の時事問題学習サイト (jijimon.jp) などのサイトを暇つぶしに見ていました。役に立ったかと言われると微妙ですが…

日本史
一学期は土屋文明先生のサクナビクスを中心に復習していました。史料は、予備校の授業で使用したテキストに、東進の日本史史料一問一答を使って足りない知識を補いました。二学期以降は、早慶の志望学部の過去問を約15年分全てコピーし、ホチキス留めにして問題集代わりに使用していました。直前期は一問一答で☆1や☆なしの語句をできる限り詰め込みました。また、2001年以降の慶應経済の過去問と2年分の慶大プレの論述解答を暗唱していました。

4.現役時の成績開示と浪人時の模試成績,成績開示

2023年度入試 成績開示 慶應商,文

合格最低点278点
合格最低点205点


浪人時 慶大プレ 早大プレ

画像が準備でき次第公開します…


2024年度入試 合否結果,成績開示

合格最低点290点


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