イルミナオゲリータ

イルミンひまつぶし帝国のナオゲリータ王女です♡ 魔法使いだよ!

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最近の記事

わたしの成分

いまやっとわかった わたしは不安のかたまりだった。 わたしの成分は不安100%で。 わたしがわたしであることが不安で。 今日をちゃんとやりとげられるかが不安で。 人として。 大人として。 だから、誰かに言ってほしくて。 だから、誰かに認めてほしくて。 わたしがわたしで大丈夫だって。 わたしには価値があるって。 わたしは生きてていいんだって。 誰かに言われたくて。 ただ確認したくて。 エンジェルナンバーで確かめて。 ゾロ目で安心して。 褒め言葉をコレクションして不安を見

    • 目を覚ませ!

      わたしはずーっと 人を愛してはいけないと思ってたみたいだ。 わたしに愛されても迷惑だって わたしに好きって言われても困るって だって、わたしだよ!?一緒にいるだけで恥ずかしいよね..... って思ってた......みたいだ。 気づかないうちにわたしはわたしをケダモノ扱いしてた。 人を愛する資格などないと。 アホや いつか誰かに言われたのかもしれない。 お前なんか迷惑なんだって いつか誰かに笑われたのかもしれない。 お前に好きって言われても冗談としか思えないって そん

      • これは奇跡じゃない

        暗闇の底で ただひたすら 悲しくて 悲しくて 悲しくて 悲しくて どうしようもなく 苦しくて 苦しくて 苦しくて 苦しくて なにがわたしをそうさせるのかわからないまま 混乱した頭をなんとかしようと ふと 後ろを振り向くと 濃紺の夜 どこからか差し込む光が 柔らかく漆黒から濃紺にほおずりする 闇がこんなに優しかったとは 久しぶりにきたこの場所 心が泣き出す 悲しくて悲しくて悲しくて 苦しくて苦しくて苦しいのに 心の奥のほうに光がともる この闇の美しさに この

        • 外見ってなんだろう?

          最近、ああ老けたなぁと思わずにはいられないような人とよく出会う。そんなときは決まって、なぜか、見てはいけないものを見てしまったような申し訳ない気持ちになる。かわいそうだと、哀れに思ってしまう。 (そんな機会が増えたのは、ぼくがとしをとった証拠とも言えるかもしれない。) でも、本人は全く気にしてない様子なのだ。 失礼ながら、もし、ぼくなら人前に出られないかもと思う。しわくちゃな手。ぼさぼさな髪。潤いのない皮膚に痩せ細った身体。 にもかかわらず、本人は楽しそうに最近の楽しか

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        • キッチン朗読
          1本
        • 星の王子様
          4本

        記事

          同窓会の写真が見せた気持ち

          同窓会の写真が送られてきた。 わたしは出席していない。同窓会の話が来たとき、わたしは立ち直るのに必死で、新しい自分を作り上げるのに夢中で、自分だけに集中したかったから。外の世界に掻き回されたくないと思ったから。 そんな、いろんな気持ちを抱えた激しい夏が過ぎ、ひっそりと寂しげな秋がやってきて、状況はずいぶん悪化しているように見える。突然暴力的に、何にもない自分に気づいてしまったから。空っぽの自分に出会ってしまったから。まったくゼロのわたしに向き合わざるを得なくなってしまった

          同窓会の写真が見せた気持ち

          キッチン~1~

          よしもとばなな著「キッチン」朗読 静かな時間のおともにどうぞ

          「それ」という悪魔

          また「それ」がやってきた。 繰り返されるということは、わたしが克服すべき課題だからだ、ときづいたのは最近だ。それまでは、どんなときも「それ」にならないように、常に心がけ、気をつけてきた。「それ」が私の頭から離れることはなく、たまに道を踏み外しそうになっても、気を取り直し「それ」の回避に努めていた。そうすることが当たり前だったけど、今思えば、どこかに苦しさを抱えていたのだろう。いつのまにか、「それ」から逃れ続けることにほとほと疲れてしまっていた。もういいや、と思った。来るなら

          「それ」という悪魔

          悪魔とコールタール

          感情がどすんどすんと身体中を踏みつけにし、その激しさに思わずうずくまる。聖母のようにあらゆるものに感謝をささげた瞬間、ヒステリーが稼動し、すべてをめちゃくちゃに破壊したくなる。しかし実際は、泣くことも怒ることも中途半端で、ふがいなさだけが心に積もる。ついていけない。わたしに、全くついていけない。 いままで抑えていたものが一気に噴出しているのだ。怒り、悲しみ、感じてはいけないと思っていた、あらゆる感情。わたしがそんなものを持っているはずがないと、笑顔の裏に握りつぶした、どす黒

          悪魔とコールタール

          星の王子さま④

          星の王子さまの朗読だよ💖

          Let it be

          夜が好きだ。陽が落ちて、あたりが静寂に満ちる。聞こえるのは、励ますように鳴く虫の声だけ。心が揺れだすのを感じる。 ずっと、朝が好きだと思い込んできた。太陽のように生きなければと思っていたから。世界を明るく照らす太陽のように、人々のくしゃくしゃな笑顔を思わせる太陽のように。 もちろん、朝は好きだ。何もかもが真っ白で、何もかもがまぶしく、何もかもが新しく、すべてに希望が満ちた朝。 それでもわたしの中のそれはどうしようもなく夜を求め、夜はわたしの心をいやおうなく躍らせる。グレ

          不完全なこの世界でキミに伝える言葉

          ぼくはキミに何を伝えられるだろうか。愛しきキミへ。 言葉はあまりに不完全すぎて。ぼくが放つ言葉が同じようにキミを震わせるとは限らない。きっとそれは、まったく違った波動を放つ。でもその不完全性こそがこの世のすべて。 最近ぼくは泣いてばかりいる。 なにかを気づかせるような鳥の声が、優しく撫でる風が、果てしなく青い空が、静かな雨が、激しくぼくの全身を射抜き、その美しさを表現するすべを持たないぼくは、ただ涙を流すことしかできず、圧倒的なその世界で立ち尽くす。 この世の圧

          不完全なこの世界でキミに伝える言葉

          I like you. Do you like me?

          Apple musicを開いて「あなたにおすすめ」の音楽をシャッフル再生する。緊張を抱えながら、本を読む気力もなく、ただバスの車窓を眺める。わたしの瞳は何もとらえることはない。すべてがなにを主張することもなく、ただ後ろに過ぎ去っていく。 何かがカチッとわたしの心に引っかかり、脳みそをぐちゃぐちゃにかき回す。その不安定なメロディが激しくわたしの心を揺らし、壁をガラガラと破壊し、洪水を起こす。激流にのみ込まれたわたしは、なすすべもない。 I like you. Do you

          I like you. Do you like me?

          永遠の眠り姫

          この世は宝石だ。すべてがキラキラに輝いて、それはあまりにまぶしくて、美しすぎて、わたしの瞳孔には刺激が強すぎて、涙が出る。目の前の景色を信じることができない。この景色を永遠につなぎとめられたらと願う。 そんなことはできないと知っているし、本当にそうしたいわけでもない。 深い深い闇こそが、この宝石の美しさを真実にする。深遠な闇こそが宝石をこの世につなぎとめる鍵だ。 本当の闇に包まれたとき、そのときこそがわたしの始まり。闇が全てを作る。闇は心からわたしを愛し、わたしは闇を、

          うるらうるら

          その声を聞いてひとはどんなわたしを想像するのだろう まだ見ぬわたしのそのすがた 想像するひとの数だけわたしがいて わたしだけどわたしじゃないわたし わたしじゃないけどわたしであるわたし いろんなわたしがいて いろんなわたしこそが その世界のすべてである 静かな雨が好きだ うるらうるらとわたしの心をかきまぜる 静かな雨 わたしのトモダチ

          entrance

          息をつめ、ドアを閉める。 深いため息。 甘い風がわたしをなであげる。 大切な儀式。 すべての仮面を削ぎ落とし わたしはわたしにもどる そこは永遠への入り口。 いたるところに限界があり、どこにも限界はない。 すべてを見渡し わたしはそこにたたずむ。 なにものもわたしの瞳を反射することはできず なにものもわたしの鼓膜をふるわすことはできない かすかな甘いにおいを頼りに ゼロから始まるすべて 永遠という名の わたしの宇宙。 はてしなきそのささやき。