同窓会の写真が見せた気持ち
同窓会の写真が送られてきた。
わたしは出席していない。同窓会の話が来たとき、わたしは立ち直るのに必死で、新しい自分を作り上げるのに夢中で、自分だけに集中したかったから。外の世界に掻き回されたくないと思ったから。
そんな、いろんな気持ちを抱えた激しい夏が過ぎ、ひっそりと寂しげな秋がやってきて、状況はずいぶん悪化しているように見える。突然暴力的に、何にもない自分に気づいてしまったから。空っぽの自分に出会ってしまったから。まったくゼロのわたしに向き合わざるを得なくなってしまったから。
探しても探してもそこはもぬけの殻で、冷ややかな空気が愛想もなく吹きぬける。朽ち果てたボロ家だ。
写真を開けるとき、思わず手が震えた。予想通りそこには、これまできちんと生活を積み重ねてきた、エリートで清潔な同級生たちがいた。でも、誰が誰だかさっぱりわからなくて、全く違う世界の人に見えた。意外すぎるほどに、何も感じなかった。ただ、単純に世界が違うと思った。
では、私が恐れていたものはなんなのだろう。
それは、いつかきっと見捨てられてしまうという恐怖心だ。
わたしの高校生活は、喜怒哀楽にあふれ、日々わくわくに満ちていた。毎朝、目を覚ますのが楽しみで仕方なかった。大好きな友達と過ごす時間が貴重で愛おしくて。友人たちはわたしの憧れで、宝物で、存在の証だった。
でも、いや、だからこそ、というべきか。心の5%くらいはいつも怯えていた。なんでみんなは私といてくれるんだろう?いつわたしに飽きてしまうのだろう?いつまでこんな日が続いてくれるんだろうか?また、独りぼっちになってしまう……
時折、一緒にいても、孤独に苦しくなった。きのう、写真を開けるときにわたしの喉もとにせりあがってきたのは、そんな切なく苦しい想いの塊だった。あんなに楽しい日々だったのに、5%の想いが、ただの妄想がー(結局妄想だった。彼女たちはずっとわたしの友達でいてくれている。)ー今でもわたしを打ちのめす。わたし自身を責め続け、わたしの人生を脅かし続けている。
もうそろそろそんな妄想とはおさらばしていい。
もうそろそろ目を覚ましていい。
わたしは愛されているから生きていられるのだということを、いい加減わかった方がいい。
悲劇のヒロインはもう時代遅れだ。
夜明けは目の前。
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