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外見ってなんだろう?


最近、ああ老けたなぁと思わずにはいられないような人とよく出会う。そんなときは決まって、なぜか、見てはいけないものを見てしまったような申し訳ない気持ちになる。かわいそうだと、哀れに思ってしまう。
(そんな機会が増えたのは、ぼくがとしをとった証拠とも言えるかもしれない。)

でも、本人は全く気にしてない様子なのだ。
失礼ながら、もし、ぼくなら人前に出られないかもと思う。しわくちゃな手。ぼさぼさな髪。潤いのない皮膚に痩せ細った身体。
にもかかわらず、本人は楽しそうに最近の楽しかったことを話したり、天気をぼやいたりしてニコニコしている。

呆気にとられていると、ふと、外見が薄くなる。まるでレントゲンのように外見が透き通って、その人の魂のようなものが強烈に光りだす。

突然の光に目の前が闇に沈み、ああ、騙された....と思う。外見は隠れ蓑だった。そのひとの強烈な魂の輝きを隠すための目くらましだったんだ。その魂の輝きは、あまりにまぶしすぎて、美しすぎて、ぼくらをまどわせてしまうから。
あのひとたちにとって、外見などどうでもいいのだ。魂の中を生きているから。魂が全て。

「外見は借り物だから。」

あたまではわかってはいても、外見を捨て切ることはできないぼく。まだまだかっこいくなりたい。恋愛だってしたいし、おしゃれな洋服も着たい。

いつかぼくもあの人のようになれるだろうか。あの魂の輝きは才能か。

あのひとのようになりたい気もするけど、まだまだぼくでいたい気もする。

そういう優柔不断さはぼくらしさにあふれてる。



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