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「孤育てが始まらない世界」を目指す2児の母・保育士 | 仕事と両立できる地域福祉の模索…

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「孤育てが始まらない世界」を目指す2児の母・保育士 | 仕事と両立できる地域福祉の模索 | ママとこどものサードプレイス「コープさんのとこ」運営:https://saharamyroom.my.canva.site/coop3notoco

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子育てが「孤育て」で始まらない世界

はじめまして、産後のリアルストームに埋もれている人を全力でサポートしたいSaharaです。 早速ですが・・ 妊娠してまず最初にすべき事って何でしょう?検索してみました。家族に報告、病院へ行く、母子手帳をもらうなどなど、するコト、考えるコト、学ぶコト、買うモノの情報が惜しみなく出てきます。便利な時代です。でも、断言できます。一番大切な事が埋もれている。 14年前、長男の産声を聞いた朝、私は自分を待ち受ける現実を全く知りませんでした。その日から長男が2歳を過ぎるまで、4時間

    • 「なし」20% の先にアクセスする

      何かが「ない」と答えた人が全体の20%、一体何だと思いますか?  答えは「コロナ禍で子育てを楽にしてくれたり、前向きにしてくれた出会いや出来事」です。  昨年実施されたコロナ禍で3歳未満の乳幼児を育てる保護者対象の調査結果ですが、私は多くの結果の中で、子育て支援に携わる者として、この数字に最も胸が痛みました。    この調査では、チラシやメールを兵庫県下の子育て支援を行う多くの事業所・園所にご協力をお願いして配架・配布させていただきましたが、そうした場や情報手段と接点を

      • 思考換気DAY フランスの小話編 生ハムオーダーで焦った件

        欧州から帰国してはや1年半。忘れられない思い出…というより、同じ過ちをしないように書き留めておきたいことを記しておきます。 ドイツで暮らした家の近所に美味しい肉屋さんがあり、そこの生ハムにどっぷりハマった我が家。私も生ハムのオーダーだけはドイツ語でスムーズにこなせるようになりました。 ドイツではグラム単位でオーダーするのが一般的です。 「Ich hätte gern Jamón serrano, zweihundert (gramm)bitte.」 (ハモンセラーノを

        • "孤育て実感"は地域性より接点の差【2021年調査】数字で見えた「ママ達の心の声」Vol.3

          対象に認識されない子育て支援は誰のためにあるのか。 コロナ禍で大きく制限された子育てや子育て支援の実態調査から、これからの子育て支援を考えるきっかけにしていただければ幸いです。 昨年度携わらせていただいたNPO法人育ちあいサポートブーケさんの「コロナ禍の子育て実態調査」、最終回のVol.3は、報告会で紹介できなかった分析結果と所感です。 Vol.1はこちら▼ Vol.2はこちら▼ なお、すべての調査結果は文末のリンク先よりご覧いただけます。 ※引用データの出典元:「

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        子育てが「孤育て」で始まらない世界

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        • 思考換気DAY フランスの小話編 生ハムオーダーで焦った件

        • "孤育て実感"は地域性より接点の差【2021年調査】数字で見えた「ママ達の心の声」Vol.3

          34.2%「子育て仲間がいない、つくれない」【2021年調査】数字で見えた「ママ達の心の声」Vol.2

          コロナ禍で出産した人の多くが、「ママ友が作れなかったり、いても会えない日々が当たり前」になっていたのではないでしょうか。 一方で、コロナ禍前と後を知る支援者からは、親子の様子変化を心配する声がこの調査でも多く見られました。 また、感染症対策により支援事業が制限・縮小されたことで、コロナ禍前の半数しか保護者との接点を持てなかった反面、より丁寧な対応ができるようになったという声も。 保護者との接点をコロナ禍前と同レベルに維持し、同時に支援の質を高めるには、子育て支援のリソース

          34.2%「子育て仲間がいない、つくれない」【2021年調査】数字で見えた「ママ達の心の声」Vol.2

          63.3%「親として未熟で申し訳ない」【2021年調査】数字で見えた「ママ達の心の声」Vol.1

          親としての自己肯定感を育む役割を担っているのは「社会」です。 コロナ禍で様々に制限される中、育児不安を抱えながらも環境に適応し、踏ん張っていた保護者の声が多くの方に届きますように。 昨年度、ご縁があって携わらせていただいた「コロナ禍の子育て実態調査」(NPO法人 育ちあいサポートブーケさんが実施)の報告資料が、助成元のNPO法人 モバイル・コミュニケーション・ファンドさんより公開されました。 中でも【兵庫県全域の3歳未満の子どもを育てている保護者447名】に対する調査は、

          63.3%「親として未熟で申し訳ない」【2021年調査】数字で見えた「ママ達の心の声」Vol.1

          今、子育て環境に求められていること

           こんにちは、産後のリアルストームに埋もれている人を全力で応援したいSaharaです。  2021年、コロナ禍で子育てを取り巻く環境は大きく変化しました。その実態把握と新たな子育て支援の方法にチャレンジした1年があっという間に過ぎました。2022年は撒いた種をしっかり発芽できるよう、頑張っていきたいと思います。 親をみつめるまなざしの差    欧州で乳児を育てた知人の印象深い言葉があります。 「石畳も多いし、街中でもエスカレーターやエレベーターが整備されていない所も多い。

          今、子育て環境に求められていること

          母の産声

          こんにちは、産後のリアルストームに埋もれている人を全力でサポートしたいSaharaです。 あかちゃんの産声というと、元気な泣き声を思い浮かべる人は多いと思いますが、みなさんの親としての産声はどんな声でしたか? 私の産声時間を遡って、もし私自身の「母としての産声」を言葉にするとしたら、あかちゃんが生まれた瞬間はリアルにこんな感じでした。 「や、やっと終わった・・・」 かわいい~とか、やっと会えたね~とか、思ってみたかったのですが残念。 陣痛が始まってから24時間後の出産

          母の産声

          子育ては「ワクワクしない覚悟」でなく「ワクワクする覚悟」を

          こんにちは、産後のリアルストームに埋もれている人を全力でサポートしたいSaharaです。 今日は、私が長い間「母親になる覚悟」と勘違いしていたことについて考えてみたいと思います。 親になる覚悟といっても色々あると思いますが、女性の場合は、仕事を続ける覚悟、仕事を辞める覚悟など、新たな環境に身を置く覚悟と向き合う人も多いのではないでしょうか。 そして男女とも、親になる前よりも、実際に子どもが生まれた後に「親になる覚悟」の本質を実感する人は多いだろうと思います。 今回「母

          子育ては「ワクワクしない覚悟」でなく「ワクワクする覚悟」を

          ブログを始めてよかったと思える日、今日。

          こんにちは、産後のリアルストームに埋もれている人を全力でサポートしたいSaharaです。 女性起業家の方に「1日でも早くブログを始めてよかった!と思える日が来るから」と背中を押していただき、抽象的ですが自分にとっては明確なイメージと決意をnoteに書いたところ、目を留めてくださったNPOさんとのご縁が繋がり、今日に至りました。 人生で初めて助成金申請の審査プレゼン。 採択されるかはさておき、 noteを始めて3ヵ月、様々なご縁に恵まれ、ここまで来られたことに感謝しかありま

          ブログを始めてよかったと思える日、今日。

          ママは「いってきます」が言えない

          こんにちは、産後のリアルストームに埋もれている人を全力でサポートしたいSaharaです。 今日は、ママが「いってきます」と言えないと、パパにも「いってらっしゃい」と心から言えなくなる、というお話。 小さいけど存在感のあるストレス 産後、子どもを人に預け、ママが心の底から自由に出かけられるまでの期間というのは、人それぞれ。 でも、妊娠してから、子どもに安心して一人で留守番を任せられるようになる年齢まで、ママは軽い気持ちで「いってきます」が言えなくなります。 言った瞬間に「

          ママは「いってきます」が言えない

          思考換気DAY ドイツの小話編④新緑と野花と息吹と

          こんにちは。産後のリアルストームに埋もれている人を全力でサポートしたいSaharaです。今日はこのところ煮えてる脳みそをストレッチ。 ちょうど1年前のドイツは、4月上旬の感染第一波が落ち着き、下旬になって感染者数が1日1000人台まで下がっていた頃と記憶しています。 学校はオンライン授業でしたが、感染が落ち着き、外に出て散歩を楽しめるようになってきていました。そしてちょうど今頃から6月の、春先から夏前にかけての時期が、私にとってドイツが最も恋しくなる季節です。 自然の色

          思考換気DAY ドイツの小話編④新緑と野花と息吹と

          「あなたのまんま、そのまんまでいい。一人じゃない。」ママの笑顔あってこそ

          こんにちは。 産後のリアルストームに埋もれている人を全力でサポートしたいSaharaが、日本の「子育てが孤育てで始まらない世界」をご紹介するこの企画。 2回目の今日は、新潟市中央区で活動されているNPO法人はっぴぃmama応援団が実現している世界をご紹介します! 自分が出産したあの頃、もしこんな居場所が近くにあったなら、迷わず日参しただろうな・・そんな風に感じる素敵なママの居場所。 できれば新潟まで行きたかったのですが、コロナの影響で断念し、代表の松山さんに、オンライン

          「あなたのまんま、そのまんまでいい。一人じゃない。」ママの笑顔あってこそ

          「私は『お母さん』じゃない」から気付いた、役目と役割の混同

          こんにちは、産後のリアルストームに埋もれている人を全力でサポートしたいSaharaです。 出産後、生活がガラリと変わるのはもちろんですが、もう一つ変わったな~としみじみ感じたことがあります。 それは・・・ 自分の名前が「お母さん」になった 妊娠中は〇〇さんと名前で呼ばれていたはずなのに、出産したら「お母さん」「〇〇ちゃんのお母さん」と呼ばれるようになりました。 名前で呼ばれることもありますが、それは当たり前ではなくなりました。 暫くすれば気にもならなくなりましたが、出

          「私は『お母さん』じゃない」から気付いた、役目と役割の混同

          思考換気DAY 自己紹介編②反抗期の終わり

          こんにちは、産後のリアルストームに埋もれている人を全力でサポートしたいSaharaです。 このところ頭が発酵してるので、思考換気DAY②自己紹介編。 人に話すと珍しがられる、私の反抗期の終わりについての話です。 みなさん、反抗期っていつでした? そもそもなかった、という人もいるかもしれませんね。 私は確かピークが中学2年生だったと記憶しています。 しかし、あることをきっかけにあっけなく終わった私の反抗期。 あれは何だったのでしょう、どうしようもなくイライラする感じ。

          思考換気DAY 自己紹介編②反抗期の終わり

          日本初!My助産師による産前からの継続ケアが実現している自治体

           身近なところで見つけた「子育てが孤育てで始まらない世界」をご紹介する企画、今日は日本初、そして唯一、My助産師による公的な産前産後の継続ケアを実現した丹波篠山市で、My助産師さんにお話を伺ってきたのでご紹介します! My助産師?Bitte て何?と思われた方はこちらの記事へ▼  ちなみに、丹波篠山市のMy助産師制度は、ニュージーランドの助産師制度をお手本として、出産を除く産前産後の一貫したケアを公的に実現した制度ですが、このニュージーランドの制度、もとはといえば日本の産

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