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母の産声

こんにちは、産後のリアルストームに埋もれている人を全力でサポートしたいSaharaです。

あかちゃんの産声というと、元気な泣き声を思い浮かべる人は多いと思いますが、みなさんの親としての産声はどんな声でしたか?


私の産声

時間を遡って、もし私自身の「母としての産声」を言葉にするとしたら、あかちゃんが生まれた瞬間はリアルにこんな感じでした。

「や、やっと終わった・・・」

かわいい~とか、やっと会えたね~とか、思ってみたかったのですが残念。
陣痛が始まってから24時間後の出産は、ただただ、ヘトヘトでした。

しかし、これが母としての産声かというと、違和感があります。

どちらかというと、出産を終えて身体が動かせるようになった後、あかちゃんのお世話を始めた頃の気持ちの方が、母の産声としてしっくりきます。

  子どもが生まれた 私も生まれた
  わからない事だらけでも 頑張るしかなくて
  生まれたての自分を どう育てればよいのか
  子どもの世話をするよりも わからなかった

妊娠中には、まさかこんな気持ちになろうとは思いもしていませんでした。

ナースコールを押していいなんて!


知人の助産師さんの、忘れられないお話があります。

勤務していた産院で、出産を終えた新米ママが「夜中にあかちゃんが泣き止まず、どうすればよいかわからなくて困りました。」と言うので、「それでどうしていたの?」と聞くと、「どうすればいいのか、必死でネットで調べてました。」という答えを聞き、ナースコールを押して貰えなかった事にショックを受けました。

この話を聞いて、私もきっとこのお母さんと同じことをすると話しました。

私が長男を出産した産院は、初日から母子同室で、夜中に全く泣き止まず、授乳もうまくできず、一緒に泣きたくなった記憶があります。
しかし、ナースコールを押して助産師さんの助けを呼ぶなんて発想は、全くありませんでした。

「子どもは泣くのも仕事」とはよく耳にする言葉です。
泣いていても、熱も嘔吐も出血も痙攣もなければ、どんなに身近にプロがいても頼れない人が多いのではないでしょうか。

特に初めての出産時は、妊娠中から「こんなことあったらいつでも相談していいよ」という知識と土台があって初めて、ヘルプボタンを押せるのかなと感じました。

だからこそ、親としての始まりには、産前から繋がっている支援が大切だと考えています。

ドラマ「ドラゴン桜」に求める存在


話は変わりますが、昨夜の「ドラゴン桜」最終回、家族みんなで見て泣きました。今朝もう一度見たいと、早起きしてきた息子たち。「なぜ勉強をするのか」の本質を突く言葉の数々が、特に中学生の息子の心に響いているようでした。

藤井くんが自らの殻を破って自由な心を手に入れた時の産声、「そういう自分になれたことが嬉しくて・・」という言葉に、私は一番心打たれました。

競争に勝ち抜き、難関大学に合格することは、勿論簡単ではありません。
大切なことは、諦めずに挑戦することを自ら選択し、その選択に責任を持つこと。挑戦する過程で自分と否応なく向き合った人ほど、自らの人生を切り拓いていく強さが養えるということ。
まさに、コーチングの要素が満載のドラマだなと感じました。

ここまで考えてふと、母親としての自分が生まれた時や、親として試行錯誤して成長していく時に、桜木先生みたいに「自分よりも自分を信じてくれる先生」が手の届く所にいたら、どんなに励まされただろうと改めて思いました。

妊娠、出産、子育てもまた、偉大な挑戦です。

私も「あなたより、あなたを信じる」人となり、子育ての領域で少しでもお役に立てるよう頑張っていこう、と勇気づけられました。

最後までお読みいただきありがとうございました:)

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