思考換気DAY フランスの小話編 生ハムオーダーで焦った件
欧州から帰国してはや1年半。忘れられない思い出…というより、同じ過ちをしないように書き留めておきたいことを記しておきます。
ドイツで暮らした家の近所に美味しい肉屋さんがあり、そこの生ハムにどっぷりハマった我が家。私も生ハムのオーダーだけはドイツ語でスムーズにこなせるようになりました。
ドイツではグラム単位でオーダーするのが一般的です。
「Ich hätte gern Jamón serrano, zweihundert (gramm)bitte.」
(ハモンセラーノを200gいただけますか)
夏休み、南フランスへ旅行した時のこと。
ファーブルの家から近いクルテゾン(Courthézon)という小さな村に滞在し、近くのスーパーへ夕食の買い出しに行きました。
するとそこにも美味しそうな生ハムが!これは買わねばなるまい!
ということで、フランス語はわからないので、英語でいつものように重さでオーダー。
「I'd like to have this, 200g.」
そう伝えると、対応してくれたお兄さんがすごく怪訝な顔をしています。
フランスでは英語が通じにくいと感じていたので、そのせいかな?と思い、
「200gram, please.」
と重ねて言うと、分かったと頷いて生ハムをスライスし始めたお兄さん。
そろそろ重さを測る頃かな~
と見ていても一向にスライスをやめません。
それどころか新しい包み紙をもってきて、さらにスライスを再開しました。
何か変・・・
するとお兄さん、重さを測らず枚数を数えています。
あっ
慌ててお兄さんを止め、500gくらいで事なきを得ました。
グラムではオーダーしないのか~
後から来たフランス人のオーダーしたハムも、決め打ちでスライスし、最後にグラムを測り値段を貼って渡されているのを見て納得。
200枚と勘違いされていたなら怪訝な顔も納得です。一体どのくらいの量になったんだろ・・・
EU圏内は国境を超えるといっても看板だけで、気づけば言葉や街並みが変わっているくらいの感覚。ハムの注文方法に違いがあるとは盲点でした。
その後、ドイツ以外で生ハムをオーダーする機会はなかったので、他の地域ではどうかわかりませんが。
知らない場所で「何かを当たり前だと思って行動してはいけないな」
と改めて感じた出来事でした。
しかし、お気に入りだった近所の肉屋さんはコロナ禍でひっそり閉店してしまいました。
コロナ禍に続いて戦争と、試練の続く欧州。
広い空が澄み渡る日が、一日も早く戻りますように。
最後までお読みいただきありがとうございました:)
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