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サンゴ:全海底面積のわずか0.2%のサンゴ礁が、海洋生物種の25%を育んでいる。 (CASE: 80/100)

▲「サンゴ」とサステナビリティ

お久しぶりです。皆さん、お盆休みはどのように過ごされましたか?私はまだまだバカンス中で、沖縄に向かう飛行機の中でこの原稿を書いています。ということで、今日のサステナブル×イノベーション事例は「サンゴ」です。

沖縄は、世界におよそ800種といわれるサンゴのうち、約400種類が生息している世界屈指のサンゴ生息地域です。サンゴは、イソギンチャクやクラゲと同じ刺胞動物の仲間で、たくさんのサンゴ虫がそれぞれの固い石灰質の骨格でつながることで、石のように見えています。サンゴ礁は、岩礁や水深の浅い海にサンゴの骨や、貝、有孔虫などが死んだ後に残した石灰の殻が堆積してできた構造物で、無機物。その上に生きた幼サンゴが着底して成長していき、また死骸となって次の世代の礎となります。世代を超えて成長を続けるサステナブルな生命の営みです。

また、サンゴ礁は命のゆりかごと呼ばれ、沖縄の海の生物多様性を支えています。サンゴ礁は、地球全体で海底面積のわずか0.2%にも関わらず、あらゆる海洋生物種の25%を育んでいます。沖縄の人々にとってもその恩恵は大きく、台風の時には天然の防波堤になってくれますし、多くの観光客を呼び込む観光資源にもなっています。

この魅力あふれるサンゴですが、オニヒトデによる食害や、バクテリアによる感染症、海綿による浸食など様々な脅威を受けています。また、近年深刻なのが地球温暖化による気候変動の影響とされる白化現象です。海水温が高い状態が続くと、サンゴと共生関係にある褐虫藻が脱出してしまい、サンゴが栄養不足になってしまうのです。

美しいサンゴをいつまでも保ち、海の生物と人々の暮らしを持続可能なものにするためにも、我々にできることをひとつずつ確実に行うとともに、温暖化問題の解決に向けた科学の進歩も期待し、応援したいものです。

▲参照資料

日本トランスオーシャン航空「Coralway」2022年7/8月号

▲キュレーション企画について

イノベーション事例についてi.labがテーマにそって優れた事例のキュレーションを行い、紹介と解説を行います。

2022年のテーマは「サステナビリティ」です。

▲今回のキュレーション担当者

i.lab シニア・ディレクター 杉江周平

▲i.labについて

i.labは、東京大学i.school ディレクター陣によって2011年に創業されたイノベーショ ン創出・実現のためのイノベーション ・デザインファームです。東京大学i.school(2017年4 月 より一般社団法人i.school)が世界中のイノベーション教育機関や専門機関の知見を研究しながら独自進化させてきた理論知と、i.labが産業界で磨いてきた実践知の両輪で、企業向けにイノベーションのためのプロジェクトを企画·運営しています。

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