見出し画像

福袋:お得感に加えて、ワクワク感も。時代を超え、さまざまな形で継承される年に一度のイベント。(CASE: 88/100)

▲「福袋」とサステナビリティ

皆様は年越しをどのようにお過ごしでしょうか?年越しの瞬間は盛大に祝う方も少なくないと思います。ただ私は少し冷めているのか、寝ていたり、大学1、2年生の時はアルバイトをしていて気がついたら年を越していたりしています。
そんな私にも、思い出深い年越しがあります。それは高校生の時の年越しで、ある家電量販店の福袋の購入の列に並んだことです。年越しの瞬間は周りの人と小さなお祝いをし、初対面の間柄でも楽しかった記憶があります。その後、無事に福袋を購入し、タブレットPCをお得に手に入れることができました。

福袋は、在庫処分という一面があり、お店にとってのメリットも大きいものの、一般的に価格を上回る商品が入っているため、購入者は「お得感」を得られます。
それと同時に、福袋の購入という一年に一度のイベントへの参加という体験は、単なる安売りセールとは違う楽しみも含まれているのではないでしょうか?実際に私は、並んでいる時のワクワク感、購入時の達成感や高揚感を大いに感じていたことを覚えています。
「お得感」と、楽しいイベントに参加できたという体験によって、購入者のお店に対する好感度までもがアップしていると感じます。実際に購入後のSNSは大盛り上がりです。

日本発祥の福袋自体も、今や様々な場所で登場しており、アメリカのAppleでも”lucky bag”として販売したことがあったり、中華圏では旧正月に福袋の販売があったりします。日本国内では中身が見える福袋があったり、オンラインで販売したりと、江戸時代から続くとされる福袋は、さまざまな形で受け継がれています。

お店にとって福袋単体では薄利もしくは赤字かもしれませんが、福袋によって生まれたお客とのつながりは、お店と購入者の持続可能性を高めているのではないでしょうか。福袋以外でも、購入を単なる購買ではなく「体験」として提供することが、より強固な関係を築いていくのかもしれません。

▲参照資料

▲キュレーション企画について

イノベーション事例についてi.labがテーマにそって優れた事例のキュレーションを行い、紹介と解説を行います。

2022年のテーマは「サステナビリティ」です。

▲今回のキュレーション担当者

i.labインターン 竹下陽喜

▲i.labについて

i.labは、東京大学i.school ディレクター陣によって2011年に創業されたイノベーショ ン創出・実現のためのイノベーション ・デザインファームです。東京大学i.school(2017年4 月 より一般社団法人i.school)が世界中のイノベーション教育機関や専門機関の知見を研究しながら独自進化させてきた理論知と、i.labが産業界で磨いてきた実践知の両輪で、企業向けにイノベーションのためのプロジェクトを企画·運営しています。

会社名:イノベーション・ラボラトリ株式会社
代表取締役:横田 幸信
本社:東京都台東区小島2丁目14-5毛利ビル705
URL:https://ilab-inc.jp/
問合せ先:info@ilab-inc.jp (担当:井上)
Facebook:

Twitter:

Instagram: https://www.instagram.com/i.lab_inc/
note: https://note.com/ilab_official/
Newsletter:https://onl.sc/TTJ25DP


#sdgs #デザイン経営 #イノベーション #イノベーションデザイン #サステナビリティ #持続可能性 #新規事業 #パーパス #ビジョン #未来社会 #サーキュラーエコノミー #ブランド戦略 #ブランディング #ビジョン
#福袋 #luckybag