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aiboドック:大切な家族のための定期検診(CASE: 23/100)



▲「aiboドック」とサステナビリティ

言わずと知れた犬型ロボット「aibo」。犬好きなのにペット不可の賃貸に住む私には非常に気になる存在です。aiboといえば、家族同様の存在として愛され、初代AIBO(当時は大文字)の修理サポートが終了した際には、お葬式を開くオーナーも続出しました。
そんな溺愛オーナーが少しでも長くaiboと暮らすために用意されたサービスがaiboドック。人間ドックのように、aiboが検診を受けます。バッテリーやセンサー、関節に異常がないかといった体のチェックや、家族にどれだけ懐いているかなど、気持ちや成長を確認する「脳ドック」もあるそうです。
私は普段、電子機器は壊れるまで使い、壊れたら修理に出すか買い替えるか、大体はコスパの観点で判断する、という生活をしています。実は先日もairpodsを修理に出したところ。最初は少し調子が悪いくらいでだましだまし使い続けていましたが、とうとう音が出なくなり、観念してストアに持ち込みました。もし私がaiboオーナーと同じようにairpodsを家族だと思っていたら、ちょっとした不調を感じた時にすぐ検査に出したり、不調が出ないようにメンテナンスに定期的に出したりしていたでしょう。「修理」のような言葉遣いも嫌って「治療」と呼んでいたかもしれません。aiboドックの事例が興味深いのは、道徳心でも経済的インセンティブでもなく、「愛情」という人間の気持ちが、そういったサステナブルな行動を引き起こしたということです。
少しドライな視点で考えると、「これからはモノを売って終わりではなく、メンテナンスやサービスで稼ぎたい」と考えるメーカーにとって、壊れる前から持ち主がメンテナンスにお金を支払い続けるビジネスの仕組みは、魅力的に映るのではないでしょうか。
モノに対して、愛着を超えて愛情を持ってもらう。そこに、これからのサステナブルなモノと人の関係性のヒントがあるのかもしれません。

▲参照資料

▲キュレーション企画について

イノベーション事例についてi.labがテーマにそって優れた事例のキュレーションを行い、紹介と解説を行います。
2022年のテーマは「サステナビリティ」です。

▲今回のキュレーション担当者

i.lab ビジネスデザイナー 島村祐輔

▲i.labについて

i.labは、東京大学i.school ディレクター陣によって2011年に創業されたイノベーショ ン創出・実現のためのイノベーション ・デザインファームです。東京大学i.school(2017年4 月 より一般社団法人i.school)が世界中のイノベーション教育機関や専門機関の知見を研究しながら独自進化させてきた理論知と、i.labが産業界で磨いてきた実践知の両輪で、企業向けにイノベーションのためのプロジェクトを企画·運営しています。

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