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Bubble90:通常蛇口100%の水流の洗浄力をわずか10%の水流で実現。水資源の持続可能性を考える。(CASE: 82/100)

▲「Bubble 90」とサステナビリティ

つい先日、青森ヒバを配合した少々高級な液体石鹸をなんとなく買いました。我が家の台所で使っているのですが、価格は、300ml 2,640円(8.8円/ml)。たとえばキレイキレイは1円/mlですから、比較すると8倍以上です。ポンプを押すたびに私は思いました。毎回しっかり1プッシュ分使ったら、すぐなくなってしまう−こうして、「ポンプをそっと押して、少しだけ使う」という習慣が私に生まれました。

さて、通常の1プッシュは、だいたい3mlだそうです。手を洗ったり、お風呂に入ったりと、大体一人が1日5回押すと仮定すると、1日に15ml。2022年の世界の人口79億5400万人(世界人口白書2022)で単純計算すると、119,310,000リットル(約1億2千万リットル)。標準的な25mプール(約54万リットル)換算で、220杯以上です。もちろんすべてが環境破壊につながるものではありませんが、毎日こんな分量を私たちがジャブジャブ流しているなんて、恐ろしいですね。

ここのところ、毎日優しくポンプを押してはいたのですが「ぐっと下まで押したい。最初から1プッシュの分量が少なければいいのに」と思い始めました。そんなことを呟いていたら、面白い商品を夫が教えてくれました。それが、Bubble 90。ポンプではないのですが、蛇口に取り付けると、流水量を少なくしてくれる節水ノズルだそうです。エコですね。しかし、この商品のすごいところは、そこではありません。

サイトによれば、「外部電源を使用せず水圧と空気を利用し、水の玉をマシンガンの弾丸のように連打することで高い洗浄力を実現」しており、手洗い実験では、Bubble 90から出るわずか10%の水流で、通常の蛇口から出る100%の水流に匹敵する洗浄力が出たそうです。

私たちの生活のサステナビリティを考えると、水不足は深刻です。東京でも、地下水枯渇による地盤沈下などの問題もあります。Bubble 90は、洗浄目的で大量の水を使う飲食店がメインターゲットのようですが、個人宅で設置しても有効ですよね。

ポンプの話からそれましたが、同じことが言えそうです。ポンプの1プッシュが最初から超少量で、かつ満足いくようなモクモクの泡がたてば、物理的使用量は減らせるでしょう。ちなみに、百均などでポンプの首に装着して出る分量を少なくする商品はすでにある模様。毎日の小さなことが、サステナビリティにつながりそうですね。

▲参照資料

https://dgtakano.co.jp/bubble90/

※写真は、株式会社DG TAKANOのウェブサイトよりお借りしています。大変お手数ですが、許諾等の問題がございましたら、下記記載のinfoへご連絡ください。

▲キュレーション企画について

イノベーション事例についてi.labがテーマにそって優れた事例のキュレーションを行い、紹介と解説を行います。

2022年のテーマは「サステナビリティ」です。

▲今回のキュレーション担当者

i.lab アートディレクター/デザイナー 井上麻由

▲i.labについて

i.labは、東京大学i.school ディレクター陣によって2011年に創業されたイノベーショ ン創出・実現のためのイノベーション ・デザインファームです。東京大学i.school(2017年4 月 より一般社団法人i.school)が世界中のイノベーション教育機関や専門機関の知見を研究しながら独自進化させてきた理論知と、i.labが産業界で磨いてきた実践知の両輪で、企業向けにイノベーションのためのプロジェクトを企画·運営しています。
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