見出し画像

フェムテック:女性特有の身体的課題の軽減が、社会にサステナビリティをもたらす。マーケットは5兆円規模に。(CASE: 89/100)

▲「フェムテック」とサステナビリティ

私のこれまでの27年間の人生で、生活を圧倒的にサステナブルに変えた出来事が1つあります。「ピルの服薬」です。鎮痛剤を飲んでも効かないほど生理痛が重い私は、学生時代は生理日には学校を休んでしまう時も多々あり、社会人になってからも業務ができないほどの腹痛に長らく悩まされていました。数年前、フェムテックの広がりによって、ピルやミレーナなどについて知ることができたのをきっかけに、自分で事前知識を持った上で医師に具体的な相談を行い、自分に合ったピルの一種を服薬、生活が圧倒的にサステナブルになった経験があります。

2025年までには、フェムテック世界市場の規模は5兆円に迫る見通しと言われています。近年のフェムテックの盛り上がりで、女性特有の身体的な悩みについての情報へのアクセスが大変容易になりました。私のように、情報を知ることができたことで、生活しやすくなった方も多くいると思います。また、純粋にフェムテックの製品やサービスを利用することで、女性の生活のサステナビリティも高まってきていると感じます。
例えば、GAFAなどを始め米国では卵子凍結を福利厚生として取り入れる企業が増えており、日本でも取り入れる企業が出てきました。卵子凍結ができることは、働いている女性でいつか子供を持ちたいと考えている人の、妊娠可能な年齢に対する不安を軽減させることができます。働く女性のキャリアと年齢についての不安を軽減することで、長期的なキャリアを築きやすくさせることができ、企業としてもメリットのある取り組みです。

労働人口が減っていく今後、女性が活躍しやすい環境を整えること、女性の身体的な課題を軽減しキャリアを描きやすくすることは、社会全体をサステナブルにするためにも重要度が一層高まっています。
今回はフェムテックにおける明るい点を上げましたが、フェムテックでは医学的な見解をきちんと得ていくことも重要で、現時点ではまだ課題感の残るサービスも一部あると思います。医師など専門家を含めた多くのステイクホルダーと、フェムテックをより盛り上げていくことで、よりサステナブルな社会になっていくといいなと思いますし、そのために私も何かしらの形で関わっていきたいなと思います。

▲写真について

下記プレスリリースよりお借りしています。

大変お手数ですが、許諾等の問題がございましたら、下記記載のinfoへご連絡ください。

▲キュレーション企画について

イノベーション事例についてi.labがテーマにそって優れた事例のキュレーションを行い、紹介と解説を行います。

2022年のテーマは「サステナビリティ」です。

▲今回のキュレーション担当者

サービス・ビジネスデザイナー 伊賀上詩織

▲i.labについて

i.labは、東京大学i.school ディレクター陣によって2011年に創業されたイノベーショ ン創出・実現のためのイノベーション ・デザインファームです。東京大学i.school(2017年4 月 より一般社団法人i.school)が世界中のイノベーション教育機関や専門機関の知見を研究しながら独自進化させてきた理論知と、i.labが産業界で磨いてきた実践知の両輪で、企業向けにイノベーションのためのプロジェクトを企画·運営しています。
会社名:イノベーション・ラボラトリ株式会社
代表取締役:横田 幸信
本社:東京都台東区小島2丁目14-5毛利ビル705
URL:https://ilab-inc.jp/
問合せ先:info@ilab-inc.jp (担当:井上)
Facebook:

Twitter:

Instagram: https://www.instagram.com/i.lab_inc/
note: https://note.com/ilab_official/
Newsletter:https://onl.sc/TTJ25DP


#sdgs #デザイン経営 #イノベーション #イノベーションデザイン #サステナビリティ #持続可能性 #新規事業 #パーパス #ビジョン #未来社会 #サーキュラーエコノミー #ブランド戦略 #ブランディング #ビジョン
#フェムテック #femtech