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不思議だけどリアルなお弁当のお話

私はお弁当が好き。

色んなおかずがちょこちょこと詰め込まれたあの箱庭感は大変可愛らしく、美しいし。

全部茶色みたいな大胆なお弁当も、それはそれでわくわくする。

お弁当って、誰かが作ってくれたら誰かの思いが味付けとなっていてそれはそれは嬉しいけれど、自分で作ったお弁当もわりと好きです。

好きポイントは味とかそういうことではなくて、過去の自分が未来の自分を想像して作った思いがそこにあるっていうところに触れられるから。

だから、家でお昼ごはんを食べる時も、あえて朝おにぎりを握っておいて、朝の自分の思いに感謝しながら頂きます。

よく

「自分を大切にしましょう」

というふうにあちこちで聞いたり見たり読んだりしますけれど、正直それがどういうことか私には本当の意味ではわかっていない。

正しくきれいな言葉なのだろうなとは想像しつつ、感覚的につかみたくて、昔よくいろんな人に質問したことがある。すると……

*どんな自分でも認めて褒めること
*今のままでも十分素敵だと言ってあげること
*甘やかして好きにさせてやること
*ホテルで誰かにもてなしてもらうように気を配ってあげたり優しくしたり、ゆったり過ごさせてあげたりすること

などという内容をいくつか聞いたり読んだりし、わからないでいるくせに「なんか思ってたんと違う……無理だし」と感じてしまったのであった。

それを「どうせ自分なんか……」とか「自分のことはあとまわし」と自動的に思ってしまうような環境に子供の頃いたことのせいだけにする気もないし、あきらかに人から大切にされなかった時期があった自覚があるせいにするのも、あらゆるものに負けたようで悔しい。

たまにはそうすりゃいいものを、意地を張っていることもなんとなくわかっている。

とにかく

“自分を大切にする”

という言葉って”幸せ”と同じぐらい不確かな言葉で、でも意味がまったくわからないというわけでもない。

そんななか、自分で作ったお弁当やおにぎりを食べる時は、その言葉の意味が味に染みている気がしているのを感じる。

そんなことでいいのではないか?

スーパーやお弁当屋さんやデパ地下で売っているようなお弁当でも、それらを感じられる味のものはあるし、それは食べた瞬間ピンとくる。

これは私を大切に思ってくれているお弁当だ!
そしてこれを食べている私は自分を大切にしている!

と。

今日はそんなお弁当のお話に、ちょっと不思議なエピソードをトッピングします。ぜひ一緒に味わってください。

それでは、ゆっくりめしあがれ。

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