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マリモ伝説の悲しい恋のメロディと天然プラネタリウム〜釧路、阿寒の旅

Expediaが聞いてくる。お盆休みのご予定はお決まりですか?と。

ならば教えましょうか。
私は今年、実家のある札幌から最北端の宗谷岬へ、免許取り立ての息子に運転させ、私も途中無免許運転、そしてさらに利尻島、礼文島へ…と計画していましたが、コロナ後遺症ですべて妄想旅になってしまいましたよ!

犯罪に手を染めないようにという神様の計らいですね、きっと…笑

冗談はさておき、

昨年の9月に北海道の釧路と阿寒へ行きましたので、その写真を載せたいと思います。
北国の景色を見て少しでも涼んでいただければ幸いです!


初めて格安航空peachを利用しました。
行きは片道一人5000円くらい。帰りは一人13000円くらいだったと記憶しています。
高速バスで成田空港へ行き、飛行機までの時間マッサージチェアで疲れを癒す…。もう旅は始まっています!
飛行機はやはり混んでました。安いですもんね〜、もっと安いと三ケタの値段で行けちゃうらしいです。信じられませんけど、いい時代ですね!

タンチョウヅルが迎えてくれる釧路空港

釧路に到着して、まず和商市場で名物の勝手丼をいただきました!
好きなネタを自分で市場内の店で買い、オリジナルのどんぶりを作る勝手丼。好きなものを好きなだけ選べるけど、買いすぎてすごい値段にならないようご注意を!笑
私はさんまの刺身とクジラの刺身など選びました。他、マグロ、とびっこ、卵焼きなど…。
あら汁も一緒に。クジラは初めて食べましたが、見た目は赤身で味もマグロみたいな、くさみがなく、あっさり。肉感は柔らかく栄養価が高そうな味でした。おいしかった!

駅の観光案内所へ行き、釧路湿原を走るトロッコ列車ノロッコ号に乗りたかったのですが、平日だったせいか運行してないとのこと。バスで移動後、展望台まで湿原を歩きました。

ひんやりした風が吹いていた

遊歩道は鳥の声すら聞こえず静かで、時々ブーンと虫が飛んでいく羽音くらい。動物の声も全くしません。湿原は生き物の生息地というイメージだったので意外でした。湿地帯ではなく笹が生えていて乾燥していたのも。
ずっと移動で疲れていたのに、あら不思議!
自然のなかを歩いているうちに身体が軽く元気になってきます。

山手線が丸々すっぽり入る広さ

展望台に来ると、でっかい景色に圧倒されます。
見渡す限り、湿原。静かです。
とにかく広いです!呆然とするくらい。

バスで釧路駅まで戻り、ホテルへ。
晩ごはんは炉端焼きの店「炉ばた」にて。17:30から一時間なら空いてると言われ、早めだけどタクシー飛ばして向かう。薄暗い店内。コの字型のカウンターの中に炉端とおばあちゃんがセットでいて、注文したものを焼いてくれる。歴史感じます。ほっけ、さんま、アスパラ、やきとり(北海道では鶏肉ではなく豚肉です)、、、あと何食べたか忘れてしまったけど、おいしかった!もちろんビールも。翌日は雨。バスで阿寒へ。爆睡。


ジャングルクルーズ的な

阿寒湖では、遊覧船へ。
まばらなお客さんに続いて乗船しようとしたら出迎えてくれた船長さんが、上のほうが良く見えるよと教えてくれ、階段上がって二階席へ。
案内アナウンスで阿寒湖のマリモ伝説と歌が流れるんですが、悲しげなメロディ。それはそう、身分の違いから結ばれなかった男女が死を選びマリモになったという話だから。
寒すぎる雨の日とこの曲が妙に相まって、より一層哀愁漂います。
チウルイ島という小さな島に着き、マリモ展示観察センターを見学。

かつらを連想しました

マリモははじめから丸いのではなく、はじめはこうしてぷかぷかと浮いていて

まんまるだけじゃない

湖底でこうして段々と丸くなる。風に吹かれ波が立ち、湖底で転がるからだそうです。

だんだん大きくなってます


成長し崩壊したマリモ。これが一番好きな写真。

マリモの一生を見るクルーズを終え遊覧船を下りると、雨が強くなりどしゃ降りでした。

アイヌコタンという集落では踊りなどのイベントはやっておらず、数少ない木彫りの土産物屋さんをのぞくと、なんとストーブたいてました!すごく寒かったんですけどまさかストーブとは…。
アイヌコタンをウロウロしていたら、突然息子が同級生の名字の由来を教えてくれる。なぜ、今?なぜ、ここで? 由来も珍しいというか、そんな風に作っちゃっていいもんなんだね、名字って…という内容だったけど、いきなりその話をしてきたことが謎でおもしろかった。この旅でいちばんびっくりしたことかもしれない。日常を離れることで起きるおもしろさ。

職場へのお土産、まりもっこりクッキー(懐かしい⁈)を買ってホテルへ。

さっさと着替えてくつろいでます
小さなキッチンカウンター付きだった!

釧路ではベッドから足がはみ出るような質素なホテルだったのですが、阿寒ではちょっと奮発していい宿にしました!

露天風呂が屋上にあるのですが、あまり混んでるのがイヤなので夜中0時ごろに行ってみました。
真っ暗な阿寒湖が、山が、空を見上げれば天然プラネタリウムが…!!
露天風呂なので、この時期大量発生していた大きめの白い蛾ほかたくさんの虫が浮かんでいましたが、見ないように気にしないようにして、お湯につかり景色を眺めました。先に入っていた若いお姉さんたちは虫に怯えて、出る時にキャーッと叫んでましたが…笑

翌朝にもう一度朝風呂。
天気が良くなり快晴!目の前の阿寒湖と阿寒岳がはっきりくっきり見えました。


旅行前、私はコロナ疑いで出勤できない日があったり、ワクチン副反応で欠勤したりしていて、また休むのも職場に迷惑かけるし旅行に行くのをやめようかと思って迷ったのですが、息子が「行きたい!オレも金半分出す」と言ってくれたのです。
彼は大学に入ってすぐ、「社会人経験を積んでから大学の講義を受けたい」と言い休学し、インターンとしてフルタイムで働いていました。私はその気持ちがうれしく、「OK!じゃあ行こう!」と言い、いくらでもいいよと言ったのですが、彼は大切なお金を7万円も出してくれたのです!息子が背中を押してくれたのでこの旅行に出ようと決めました。彼はインターンを10ヶ月続けた後も私にお小遣いをくれました。
なんてええ子や!


旅行は行きたいときに行く!
行けるときに行く!

これがいちばんですね。

さあ、次はどこにしようかなぁ。
元気になったら必ず!


〜最後までお読みいただきありがとうございました♪

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