瀧澤 一騎

(一社)身体開発研究機構代表理事.北海道大学陸上競技部監督.大倉山NTC(スキージャン…

瀧澤 一騎

(一社)身体開発研究機構代表理事.北海道大学陸上競技部監督.大倉山NTC(スキージャンプ)トレーナー.複数の大学等で非常勤講師.北海道大学水産学部卒,北海道大学・院(教育)修了(博士(教育学)).元北海道大学准教授.研究はトレーニング科学/運動生理学/陸上競技.大阪・天満生まれ.

最近の記事

アジア選手権を終えて.

 今書かないと,忘れるので.  7月13日に行われた,第25回バンコクアジア陸上競技選手権の男子1500mにおいて,サポートしている選手が銀メダルを獲得しました.日本チームからこの種目でメダル獲得に至ったのは,9大会ぶりらしい.  とりあえず言えることは,こういう経験をさせてくれた選手に感謝.もちろん,競技に関わっている以上,「国際大会を経験してみたいな」とは考えていたけど,関わっているチーム(北海道大学陸上競技部)の在り方からは想像するのは難しい.それが,何が起こったか

    • 「雪道を走る」論文が出ましたよ.

       以前,「ネガティブリザルト.」というタイトルで記事にさせてもらったデータが,「北海道体育学研究」に掲載された.Note記事掲載時,統計処理方法が間違っているところが見つかり,少し解析しなおして執筆.査読者からは厳しめの指摘を頂いた部分はあったものの,無事査読通過.大学の教員職から離れてから自力で取ったデータとしては,初めての査読付き論文なので,小さな地方誌ではあっても充実感は感じているところ.それに,論文としてまとめたデータを「誰に貢献したいか」ということを考えると,雑誌選

      • 歓声から少し離れて.

         あれやこれやのうちに,北海道の短い陸上競技シーズンはほぼ終了.気が付けば,記事を書かぬまま10月になってしまった.  シーズン後半戦も,なかなか思い通りには行きませんでしたな(笑).  七大戦(7月31日)は男子総合5位,女子総合6位.北海道大学駅伝(8月13日)は男子2位,女子2位.日本インカレ(9月9~11日)は,出場選手それぞれもう少しずつ順位も記録も欲しかったな・・・というところ.  まだ記録会(と,最近言わなくなりましたが)がいくつか残っていて,北海道学連選抜とし

        • 運を動かす

           北海道大学陸上競技部監督として,5月27~28日の北海道インカレ,6月9~12日の日本選手権(関係した種目は9~10日),6月12日の北海道大学対東北大学対校戦,と大小取り交ぜた連戦がひと段落.  といっても,このあと6月22日のホクレンディスタンスチャレンジ(DC)深川,7月2~3日の北日本インカレ,7月9日のDC北見,7月16日のDC千歳,同じく16~17日の北海道選手権,7月30~31日の国立七大学対校戦とまだまだ続くよシーズンは,なんだけど.  このように大会を順調

        アジア選手権を終えて.

          春シーズン序盤が過ぎて

           北大陸上部の監督として,金栗記念から始まり,学生個人選手権,兵庫リレーカーニバル,木南記念と,4週連続のビッグゲーム続きを終え,さらに4日の北海道学連競技会第2戦も終了(4月24日の北海道学連第1戦は兵庫リレカと重なってて不在にしました.すみません).  ビッグゲームの方は,まずは故障もなく,無事に終えられたことに安堵.成績としては「もうちょい欲しかったな・・・」というところ.けど,数年前は春のグランプリシリーズに出られることなど考えていなかったので,遠征続きを経験させても

          春シーズン序盤が過ぎて

          2022シーズン開幕.

           4月9日の金栗記念で,今シーズンがスタート.  北海道大学からは1500mで2名の出場となり,初めてGPシリーズの大会に複数名出場させることができた.   結果としては,2名ともぼんやりと想定していた範囲内の記録・順位で終えられた.この後続く大会につながる内容だったのではないかな?と感じている.   熊本が遠くて大変だったけれども.  開幕戦に際して,求めていた状態は「体力的には向上しているけど,動きがイマイチしっくりこない」というような感覚.札幌では,冬期間レースに近

          2022シーズン開幕.

          講義<実技

           4月1日.新年度.  私は札幌と周辺の大学や専門学校から,非常勤講師としてお仕事を頂いており,来週からは授業かぁ~,とスイッチが入る(?)時期.  非常勤余力はまだありますので,必要でしたらお声がけを(笑).  今年度の前期は,大学院の講義科目が1科目,大学の専門・実技科目が2科目,専門・講義科目が1科目,教養・実技が2科目,専門学校の講義科目が2科目.  今年から新たに,の科目はないので,講義科目に関しては前年度の内容を見直して,論文等を検索して追加して,という感じで準

          講義<実技

          競技と審判

           札幌陸上競技協会(札幌陸協)より,2022年度登録についての案内が届いた.  今年はいつもより遅いような気がするけど,たぶんコロナ禍で種々検討しなければならないことがあったのでしょう,と推察.また,陸上競技連盟も含めて登録手続きに関する変更がいろいろあった様子なので,例年より遅れたのも致し方ないと思う.  陸協登録に関する手続きがクリアになったので,法人で行っているランニングクラブ(アスリーツ・ラボ ランニング部)の新年度会員の募集もスタート.といっても,ランニングクラブ

          競技と審判

          ネガティブリザルト.

           毎年2~3月は時間に余裕があり,今年はコロナの影響もあってかなり暇なので,以前取ったデータを論文にまとめている.  まとめているデータは,2019年1月~4月末の期間,長距離選手を対象に練習量(走行距離)と強度(走行速度)を記録して,ゴールデンウィーク中の記録会成績との関連を検討した内容.記録会ではいろいろな種目に出ている選手がいるけど,比較のしやすさと出場人数から5000mに絞って分析.既に,2019年の日本体力医学会大会と同年北海道体育学会大会にて発表していたけど,執

          ネガティブリザルト.

          書き始めてみる.

           世には文章を発信している人が山ほどいて,私と同じような考えだとか感じ方をしている人もたくさんいる.そのなかには私よりも知名度もあり分かりやすく書いてくれる人もいるので,いまさら何かを書いても「屋上屋を重ねる」ようなものだよね,と考えていた.ただでもあふれかえる情報に「1」を足す必要もなさそうだし・・・と.  けど,あふれている情報にひとつぐらいプラスしても誰も困らないんじゃないのかひょっとして,ということに気付いた.  大学院に進学した2000年以降,スポーツに関係するこ

          書き始めてみる.