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歓声から少し離れて.

 あれやこれやのうちに,北海道の短い陸上競技シーズンはほぼ終了.気が付けば,記事を書かぬまま10月になってしまった.
 シーズン後半戦も,なかなか思い通りには行きませんでしたな(笑).
 七大戦(7月31日)は男子総合5位,女子総合6位.北海道大学駅伝(8月13日)は男子2位,女子2位.日本インカレ(9月9~11日)は,出場選手それぞれもう少しずつ順位も記録も欲しかったな・・・というところ.
 まだ記録会(と,最近言わなくなりましたが)がいくつか残っていて,北海道学連選抜として関わる駅伝(出雲)もありますが,基本的にはシーズンオフとなります.

北海道大学駅伝の閉会式.「繋ぎ区間」で区間賞が取れたのは良かった.

 

 この期間,いちばん「やったぜ感」が強かったのは,男子110mH.
 昨年C標準で日本ICに出場した選手が,5月末の北海道IC,7月頭の北日本ICで共に勝てず,日本IC出場のためにはB標準(14”30)を突破しないといけない状態で迎えた七大戦.ちなみにその時点での自己ベストは,昨年の日本ICでマークした14”51(+0.1).七大戦の予選では,プレッシャーのかかる状態でも予選から14”27(+0.4)を出して,滑り込みで日本IC出場を決めてくれた.
 さらに勢い衰えず,日本ICでは予選で14秒12(-2.2)の2着になり,「風が追えば13秒台も・・・」と欲を持って準決勝に向かったけど・・・準決勝では1台目に引っ掛けてしまいリズムに乗れず14秒24(+0.6)の7着で敗退.準決勝のブロック合わせでは,ばっちり足が合っていたんだけど,レースではうまくいかず・・・難しいものです.
 一挙に伸びた要因としては,1台目までのアプローチを8歩から7歩に減らしたことがいちばん大きいと思う.7歩にしたのは北海道ICが終わってからで,シーズン中に勇気をもって変えたことが成果につながって良かった.日本IC準決勝では,引っ掛けながらもそれまでのベスト記録以上を出しているんだから,挑戦は成功している,と考えていいでしょう.

 今回何より良かったと感じるのは,勇気をもって挑戦してくれたこと.勝った負けた,記録が出た出ない,また成功するしない,というのももちろん重要だけど,「挑戦し続ける」ことが何より素晴らしいことと思っている.伸び悩む選手ほど「高校のときはこれで・・・」,「以前はこうやって・・・」と,過去のやり方に固執する印象がある.今まで通りの方が無難だけど,無難では伸びないし何より面白くないと思うけどなぁ.
 とはいえ,過去に固執している状態から一緒に挑戦できるようにするのがコーチングかな,と思うので,まずは私自身が挑戦し続けないといけませんよね.
 精進します.

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