見出し画像

2022シーズン開幕.

 4月9日の金栗記念で,今シーズンがスタート.

 北海道大学からは1500mで2名の出場となり,初めてGPシリーズの大会に複数名出場させることができた.
  結果としては,2名ともぼんやりと想定していた範囲内の記録・順位で終えられた.この後続く大会につながる内容だったのではないかな?と感じている.
  熊本が遠くて大変だったけれども.

レース直後の選手の様子.接触でスネがスパイクの傷だらけ.右足小指を踏まれて激痛だったらしい.


 開幕戦に際して,求めていた状態は「体力的には向上しているけど,動きがイマイチしっくりこない」というような感覚.札幌では,冬期間レースに近い内容の練習ができないため,個別要素毎のトレーニングがメインになってくる.選手のタイプによって決めている部分もあるけど,有酸素性のエネルギー供給能を高めるエンデュランス・トレーニングと,筋量を増加させるようなレジスタンス・トレーニングをメインにしていた.冬期間の後半から初戦までの間は,プライオメトリクスの要素を追加して,筋力をパワー発揮につなげられればいいのにな,という感じで.

 初戦では,重くて動かないけど走速度は出ている,というような状況を作って,さらに追い込み切れない・出し切れない,というような感覚で終りたかった.タイム的には自己ベストに迫る,くらいだったら上出来ですね,というところ.マトヴェーエフの言うところ(?)では,「疑似スポーツ・フォーム」と表現される状態かな? ウォーミングアップ段階では「重い」「キレない」と言っていたので,その点は思い通り.しかし,レースでは結構絞り出せたようなので,それが今後のトレーニングやレースに影響してくるかもしれない.エネルギーの補充も含めて,注視していかなければなりませんな.「研究屋さん」的には,数値的な測定・評価をしておいた方が良いんだろうけど,測定は被測定者に影響を与えるので,本人の感覚と走タイムによって考察していきたいと考えている.

 来週以降もレースが続くので,答え合わせはその結果で.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?