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競技と審判

 札幌陸上競技協会(札幌陸協)より,2022年度登録についての案内が届いた.

 今年はいつもより遅いような気がするけど,たぶんコロナ禍で種々検討しなければならないことがあったのでしょう,と推察.また,陸上競技連盟も含めて登録手続きに関する変更がいろいろあった様子なので,例年より遅れたのも致し方ないと思う.
 陸協登録に関する手続きがクリアになったので,法人で行っているランニングクラブ(アスリーツ・ラボ ランニング部)の新年度会員の募集もスタート.といっても,ランニングクラブから陸協登録する方は例年5名いるかいないかなんだけれども.

 ランニングクラブの方々は皆さん選手として登録をするんだけど,私は審判資格も持っているので審判登録(注:審判登録でも選手として大会出場ができる).選手登録よりも審判登録の方が高額で,B→A→Sと審判の級が上がるほど高くなる.私は学連の大会くらいしか審判に入っていないけど,陸協の審判で熱心な方々は,学連主催も含めほとんどの大会に審判として来て頂ける.ゴールデンウィークから9月末まで,毎週末大会で審判をされている方もいると思う.中にはルール解釈が古かったり,物事の言い方が高圧的な,困った方もいらっしゃる.けれども,基本的には良い方々で献身的に審判に入って頂いており,非常に感謝している.ただ,共通するのは皆さんご高齢なところ.

 陸上競技は他のスポーツ種目と比較して,必要とする審判の数が多い.機器の発展(ex. 電気計時,光波測定,etc...)で以前より少なくても運営できるようになっている.といっても,小さめの大会でも走跳投すべて行う大会だと最低でも30人くらいは必要.また,道路競技はそれ以上で,なんだかんだと相当な数の審判・補助員が必要になる.
 いまの審判の高齢化具合から,あと10年後,さらに20年後,審判は足りているのかな?と不安になる.

 どこの陸協も,審判確保には苦労していると思う.また,どこの陸協も審判の高齢化は進んでいる.この状況では,将来的には審判不足で大会運営が厳しくなることもあり得そう.
 いま審判に来て頂いている方々は,陸上競技が,そして審判業務が嫌いでは無いからこそ続けられるんだろう.そして,そういう人たちの数が「まだギリギリ足りている」から,大幅に大会の数を減らさなくても「持ち堪えている」ように感じる.けど,高い登録料を払ってまで自発的に審判してくれる人,での運営は今後立ち行かなくなる気がする.

 スポーツにまつわるお話で,「正当な価値を認めてもらうか(=謝礼・報酬をもらえるか)」についてはよく議論になるけど,選手や指導者についてのものが多く,審判についてはほとんど語られていない気がする.選手や指導者だけではなく,審判についても「見合った対価」考えないと,いまのままではいつか行き詰るんじゃないだろうか.
 さどうする?なんだけれども,有効な解決策を持っているわけではないところが,非常に歯がゆい・・・

 まだまだ「審判」について書きたいことはあるので,今後も少しずつ発信していきたいと考えている.

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