マガジンのカバー画像

映画レビュー

81
映画レビューをまとめたマガジンです。
運営しているクリエイター

#映画感想

映画レビュー『空白』(2021)善と悪に分けられるほど単純ではない

娘を亡くした頑固な主人公主人公の添田充(古田新太)は、 漁師を勤めています。 職人気質の…

いっき82
2年前
34

映画レビュー『あらしのよるに』(2005)自分とは属性の異なる友達ができたら

ヤギとオオカミが友達に嵐の夜にメイ(ヤギ)とガブ(オオカミ)が 山小屋で出会いました。 …

いっき82
2年前
41

映画レビュー『サマー・オブ・ソウル(あるいは革命がテレビで放映されなかった時)』…

幻のフェス、50年の時を経て復活!’69年、アメリカのニューヨークで開催された 『ウッドスト…

いっき82
2年前
35

映画レビュー『クルエラ』(2021)存在自体がパンク!

悪役こそがもっとも魅力的『眠れる森の美女』の悪役を主人公にした 『マレフィセント』(’14…

いっき82
2年前
34

映画レビュー『騙し絵の牙』(2021)廃刊に追い込まれる雑誌を救え

出版業界はつらいよ日本の出版業界のピークは1996年、 2兆円規模だった市場が、 現在では半分…

いっき82
2年前
38

映画レビュー『MINAMATA―ミナマタ―』(2021)水俣病は過去の出来事ではない

水俣病の脅威を世界に知らしめた写真本作で主演のジョニー・デップは、 写真家のウィリアム・…

いっき82
2年前
40

映画レビュー『浜の朝日の嘘つきどもと』(2021)深い映画愛を感じる

地元の映画館を救いたい福島中央テレビ 開局50周年記念作品として、 ドラマ版と並行して制作されました。 映画版はドラマ版の前日譚となっており、 ドラマを観ていなくても 問題なく楽しめる内容になっています。 物語の舞台は、 福島県南相馬市の映画館、 「朝日座」です。 (物語の内容はフィクションですが、 過去に朝日座は実在した映画館) 南相馬市は10年前の東日本大震災で、 大きな被害のあったところでもあり、 なんとかその影響にも耐えてきました。 ところが、 この度の感染症

映画レビュー『トップガン』(1986)手に汗握る空中戦

型破りな主人公航空戦訓練学校の青春を描いた トム・クルーズの出世作です。 「トップガン」…

いっき82
2年前
46

映画レビュー『竜とそばかすの姫』(2021)仮想空間の映像と歌に痺れる

仮想空間で歌声を取り戻す『時をかける少女』(’06)、 『サマーウォーズ』(’09)などで知…

いっき82
2年前
45

映画レビュー『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(1992)アル・パチーノ迫真の演技

口が悪く、気難しい盲目の退役軍人最初に登場するチャーリー(クリス・オドネル)は、 ボスト…

いっき82
2年前
22

映画レビュー『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』(2018)生きることはアート

70年代に世界へ飛び立った日本人カメラマン写真家・鋤田正義のドキュメンタリー映画です。 鋤…

いっき82
2年前
29

映画レビュー『SUPER8/スーパーエイト』(2011)映画愛あふれる子どもたちの冒険活劇

懐かしき子どもたちの冒険活劇その昔、『E.T.』(’82)、 『グーニーズ』(‘85)、 『スタン…

いっき82
3年前
31

映画レビュー『明日の食卓』(2021)母と子の絆をリアルに描く

主人公は三人の母親一人目、石橋留美子(菅野美穂)は、 神奈川県在住、43歳のフリーライター…

いっき82
3年前
13

映画レビュー『[リミット]』(2010)アメリカを痛烈に風刺した密室サスペンス

目を開けると、そこは棺の中だった イラクでトラック運転手をしていた アメリカ国籍の主人公は、 何者かに襲われ、 気がつくと棺の中に閉じ込めれていました。 棺は地中に埋められ、 いくら主人公が暴れても、 びくともしません。 本作は『デッドプール』で おなじみの俳優、 ライアン・レイノルズが 主演を務めています。 劇中はほぼ暗い棺の中だけで、 展開される密室劇です。 あまりにもリアルなので、 閉所恐怖症の方には、 おすすめしません。 密室劇である理由本作のように一つの舞