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「注意しろ。」


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物事には「流れ」があり、そこをしっかり把握できるかが重要。


「流れ」の大切さを知りたかったら読んでみて!



では、本題。


マリア・コニコヴァ著「シャーロック・ホームズの思考術」を読んだ。


ハーバード大学を卒業した心理学者でもあり、ライターとしても活躍している著者が書いたこの本は、


タイトルの通り名探偵ホームズの思考法を心理学的に分析した一冊となっている。


今までホームズの思考法を論理学や科学から分析した本はいくつもあったんだけど、心理学的にアプローチされたのはなく、多くの作家から絶賛されている。



人間の心理的特徴がたくさん書かれていてかなり勉強になったんだけど、


この本の最重要ポイントは、「よく注意してよく観察しろ」ってことだ。


そしてその大切さがよくわかった。



人間の脳は、「とりあえず何でも《正》として受け入れる」という初期設定がされている。


だから多くの人は、物事を単純に受け入れてそれが正解だと繋げてしまう。


でもホームズは、受け取った情報や自分の考えすら信用せずに疑うんだよね。


それはそういった単純思考の初期設定を乗り越えるためあらゆるバイアスを入り込まないようにするため、そして結果的に判断力を向上させるためだ。



そのためにホームズは、意識して・注意して・観察をする。


この3つは結びついていてかなり重要だ。

まず意識することが最初の一歩になる。


では何を意識するのかといったら「注意することを」だ。


そして意識して注意して何をするのかといったら「観察」だ。



意識して注意して観察すれば、視覚だけではなく思考や感覚といったレベルであらゆるインプットが変わる。


というかそもそも人間は、注意を払うことなく何かを認識することはムリ。


たしかに、認識するためにはそこまで注意が必要じゃないものもあるけど、絶対に注意は必要。

何かに関心を向けることなく、それを認めることはできないんだよね。

だからボケーッと何も考えず「見る」「眺める」だけじゃ何の意味もない。何の学びにもなっていないんだ。



ただ意外と多くの人は、ボケーッと何も考えず見ているだけだ。


そう、実は注意していない、実は観察できていないんだ。


だって上述したように、「とりあえず何でも《正》として受け入れる」という初期設定がされているからね。


それに、

私たちが細心の注意を払わなければならないのは、情報が少ないときではなく、より多くの情報があるときだ。


と書いてあったけど、これだけモノや情報があふれかえった現代は注意がしづらいし、よく観察するなんてのも難しい。



でも、心がさまよっていては何かに積極的に関わることはできないんだよね。

観察力とは、注意力とは、現在に集中する力だ。


さまよわない心であり、今やっていることが何であれ、それに積極的に関わる力だ。

ポイントは、

〈注意力〉は限られた資源だ。
あることに注意を払えば、必然的にほかのことに注意を払わないということになる。


と書いてあったように、あることに注意ができれば他のことには注意が向かないということ。


ここを上手く使えるかが重要になってくる。


そして「意識しよう、注意しよう、よく観察しよう」と、常にしっかりと脳に命令することだ。


見る・眺めるだけじゃダメだから。


マインドをセットして、注意しろ。


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