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「答えのない世界で。」


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では、本題。


永田和宏著・「知の体力」を再読した。

歌人であり、京都産業大学と京都大学の細胞生物学者でもある著者が書いたこの本は、いかに勉強・学問が大切かを知ることができる。

一度しかない人生を思いっきり自由自在に生きてほしい、そのために「知」について考えてみてほしいと想いをこめて書いているから、

考え方・生き方のヒントになることばかり。

昨日の「家出のすすめ」もそうだけど、この本もとくに若者に向けて書いているから若者にはオススメ。

この本は去年の1月1日に初めて読んで、再読したのは今年の1月1日。

年が変わって、気合を入れ直すには本当に良い本なんだよね。



この本を読むと、改めてこの世界には答え・正解はないんだと思える。

だから、自分で考えて、自分で決めて、自分で行動して、自分で創っていかないといけないんだと思える。



多くの学生や20代の若者は(若者じゃなくても)、答えがどこか外側にあると思っている。

ハッキリ思っていなくても、漠然と、無意識に、外側に答えを求めているんだよね。

たとえば、

「どうすればいいのか?」とか、

「今稼げることはなんですか?」とか質問するヤツ。

本人は悪気を感じていないかもしれないけど、これは外側に答えを求めている典型だ。

正直、かなり重症だと思う。

どうすればいいかも、稼げることも、ぜんぶ自分で決めるんだよ。

ぜんぶ自分で創っていくんだよ。

それを他人の意見に委ねるってことは、みずから自分の人生を放棄しているということ。



ただ、この「外側に答えを求める思考」をもってしまうことは、しょうがないと言えばしょうがないと思う。とくに若者は。

なぜかというと、そういう教育を受けてきたからだ。

小学校から高校まで、問題には答えが必ずあるという大前提の中、正解は必ず一つだと思い込んで過ごしてきたからね。

そんな思い込み、というか洗脳されて生きてきたら社会に出ても外側に答えはあると思うよね。



でも、当たり前に答えなんかない。

でも、答えはないのに「問い」はたくさん出てくる。

上述した「どうしたらいいのか?」「稼げることは何なのか?」のようにね。

他にも、

「幸せとは何なのか?」「なぜ好きでもない仕事をしているのか?」「好きなことで生きていくにはどうしたらいいのか?」「なぜ結果が出ないのか?」

みたいに、問いがどんどんでてくる。



大事なことは、そこで外側に答えを求めないことだ。

探せばどこかに必ず答えがある、誰かに尋ねれば答えを与えてくれるはずだという「依存症」からまず脱すること。

身につけるべきは、

問があって答えがないという宙吊り状態に耐える「知性」

答えがないを大前提になんとか自分なりの答えを創ろうとする「意志」だ。


想定外しかない世の中で、想定外の事態を、自分のチカラで乗り越えていかないといけない。

運動するには基礎体力が必要なように、何が起きるかわからない想定外の事態を乗り越えるにも基礎体力が必要だ。

それがこの本でいっている「知の体力」だ。

知の体力をつけるには、知識をつけることはもちろんなんだけど、

それ以上にどう考えれば乗り越えられるかという考え方を鍛える必要がある。

つまり、今ある知識をどう使うか?どう応用するか?どう発展させるか?を常に意識して、考えるチカラを鍛えるんだ。


だからこそ、「依存症」から早く脱すること。

そして外側に答えがないを大前提に、自分で答えを創っていくんだ。


答えなんてない。

自分で考えろ。

自分で創れ。


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