見出し画像

「嫉妬の時代。」


今日のブログはこちら!


では、本題。



バートランド・ラッセル著・「ラッセル幸福論」を読んだ。

1920年代の世界を見て、不幸に苦しんでいる多くの人のために、同情と誠実さをこめて書いたのがこの本。


「不幸の原因」・「幸福をもたらすもの」

と二部にわかれていて哲学書の中ではかなり読みやすいし、内容は現代にも当てはまることばかりだから一読をオススメする。


俺的には訳が安藤忠雄ってところも気に入っている。



じゃあ、ラッセルはこの本で何が不幸の原因になるといっているのか?

「不幸の原因」という部には全部で9章あるから、

9個も不幸になる原因が日常に潜んでいるということでもあるんだけど、

俺は現代で一番気をつけないといけないことは嫉妬だと思った。

実際、本の中でも不幸の最も強力な原因の1つは嫉妬だと書いてある。


本では嫉妬深い人の特徴をこう挙げている。

・他人に害を与える
・自分がバツを受けないと思ったら必ず攻撃する
・自分の持っているものから喜びを引き出すかわりに、他人が持っているものから苦しみを引き出す
・できることなら他人の利益を奪おうとする
・ただその分、自分自身をも不幸にしている


ハッキリ言って最低だ。笑


でも、超的確に表現されているよね。



じゃあなんで、俺は嫉妬が現代で一番気をつけるべきことだと思ったのか?

それは、嫉妬が一番生まれやすいからだ。

昔は、嫉妬する人といえば隣近所の人くらいだった。

その他の人のことなんて知らなかったらかね。

でもSNS全盛の現代は、さまざまな人の日常を知ることができる。

その日常が誇張されているウソのものだとしてもね。

ウソかホントかわからなくても、多くの人の日常を知ることができるぶん嫉妬が生まれやすくなってしまったんだ。


つまり、現代は嫉妬の時代とも言える。

不幸にならないためには、どれだけその嫉妬にのみ込まれないかが重要なんだ。



嫉妬深い人の特徴を再度みてもらえればわかるけど、これってアンチコメントするヤツや炎上に加担するヤツのことだよね。

そういう奴はみんな嫉妬にのみ込まれているということ。

もちろん、SNSでアンチコメントはしなくてもイライラするだけでもダメだから。

”悪いものは互いに絡み合っている”

って書いてあったように、

そのイライラが精神的な疲れを生み、不満や心配が増え、結果的に嫉妬を生んでしまうからね。



じゃあ、どうすれば嫉妬にのみ込まれないで生きれるのか?

それは、まず自分が嫉妬しやすい・イライラしやすいということを自覚することだ。

自覚しただけでも、それを治す方向に大きな一歩を踏み出せるからね。



次に、余計なことは考えないこと。

よそはよそ、うちはうち。

ってそういうことだ。


じゃあ、余計なことは考えないためにどうするかというと、

SNSを見ない・趣味を増やす

現代はこの2つじゃないかな。

嫉妬が生まれやすい原因でもあるSNSを取り除き、自分の世界に入れる趣味を増やせば余計な嫉妬なんか生まれないでしょ。


「でも情報収集にSNSは必要だ!」って言うなら使ってもいいけど、

イライラしたり嫉妬が生まれるようだったら完全に情報収集の仕方が間違っているからヤメたほうがいいよね。

それただの情報弱者だから。


ただ、趣味が無いって人にアドバイスはけっこう難しいんだよね。

その人の性格にもよるし。

俺的オススメは、読書・映画・漫画かな。

とにかく自分の世界に入れるか?ってことが重要。


結局、嫉妬もイライラもしないで、今を楽しめる人間が幸せなんだよね。


嫉妬の時代に生きている。

比べるな。イライラするな。

絶対のみこまれるな。


この記事が参加している募集

#推薦図書

42,395件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?