五十嵐貴之

東京情報大学経営情報学部情報学科卒業。 令和元年より、東京情報大学校友会信越ブロック支…

五十嵐貴之

東京情報大学経営情報学部情報学科卒業。 令和元年より、東京情報大学校友会信越ブロック支部長。 プログラマー、システムエンジニア、ITコンサルタント。 IT著書多数。 近著、「SQL Server Transact-SQLプログラミング 実践開発ガイド」。

マガジン

  • 画像認識プログラムを作ってみよう

    本書は、Google、Amazon、Microsoft、IBMの画像認識サービスを利用して、画像認識プログラムを開発するための学習書です。本書で使用するプログラミング言語は1つに留まらず、Python・JavaScript・PHP・C#の4種類の言語を用います。 本書では、これらの言語を用いて実業務においても非常に有用なサンプルプログラムの開発を行い、そのすべてのソースコードを紹介、解説致します。

最近の記事

2022年度電子帳簿保存法の改正後に開発したクラウド型電子帳簿システム

2022年1月に電子帳簿保存法が改正され、電子帳簿とみなされる最低限の要件が緩和されました。 「図解きめらさん」(@KIMERA_jp)のTwitterにわかりやすくまとまっておりますので、併せてご覧ください。 これをみると、次の3つを満たすことで、電子帳簿の保存データとみなされます。 システム関係書類(仕様書、マニュアルなど)を備え付ける 電子データの保存場所に、パソコン、プリンタなどの周辺機器とこれらの操作マニュアルを備えつける 税務署員の求めに応じてデータのダウ

    • Windows 11 で VB6 はどうなる?

      Microsoft より、Windows 11 が発表されました。 https://twitter.com/i/events/1408114237495406593 Windows 10 は、「最後の Windows OS」だったはずなのに、方針を変更したようです。 Android アプリが動作するようになるのは大きなメリットだと個人的には思うのですが、さて、旧遺産を動作稼働をどこまで補償してくれるのか。 Windows 10 では、VB6 で開発したアプリは動作保証され

      • Slack を「離席中」にしない方法

        なかなか収束しないコロナの影響で、すっかり在宅ワークに慣れてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。 案外慣れてしまうと、オフィスの存在価値が疑わしくなってきてしまい、「今まで何のために出社していたんだろう?」「これまでの出張も、ほとんどがテレビ会議で良かったのでは?」などとと思えてきます。 在宅ワークの普及とともに、ZoomやSlackなどのツールがいっきに流行しましたが、それらのツールの使い方にも慣れてくると、ツールをいろいろとカスタマイズしたくなってくるもので

        • 画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - おわりに

           本書の執筆は、書き始めてから実に1年以上の歳月が経過してしまいました。 その間にも、第三次人工知能ブームは一切の陰りが見えません。 自社サービスが人工知能を搭載した先進的なサービスであることを謳い文句にしている様々なサービスが、至るところで喧伝されています。  個人的に興味があるのは、自動車の自動運転です。 人間が運転するよりも安全性が高くなるようであれば、第一章で述べた諸所の問題点を改善し、すぐにでも本稼働できるようにしていただきたいものです。  本書は、画像認識サー

        2022年度電子帳簿保存法の改正後に開発したクラウド型電子帳簿システム

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        • 画像認識プログラムを作ってみよう
          84本

        記事

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - Androidアプリ用にビルドする

          前節で作成したプロジェクトからAndroidアプリのインストール用ファイルであるapkファイルを作成してみましょう。Monacaでは、デバッグ用のapkファイルとリリース用のapkファイルを作成できますが、本項ではPlayストアに登録可能なリリース用のapkファイルを作成します。  Androidアプリの拡張子は「apk」で、「Android application PacKage」の略語です。 Monacaを利用すれば、コンピューターに何もインストールせずとも、ブラウザか

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - Androidアプリ用にビルドする

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - モバイルアプリをビルドする

           前節では、第五章の二節で開発した「AI年齢判断」をモバイルアプリにするための準備を整えました。 本節では、実際にAndroidとしてビルドする方法について説明します。 AndroidアプリをPlayストアに登録するのは、iOSアプリをAppleストアに登録するよりもはるかにハードルが低く、簡単です。一応、登録の前に審査が行われているようなのですが、登録申請してからPlayストアに公開されるまで、1日かからないときもあります。 正直なところ、その審査というものもだいぶ疑わしく

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - モバイルアプリをビルドする

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - Monaca IDEの使い方と開発の進め方

          本項では、前項で作成したプロジェクトを用いて、既存のWebアプリケーションをモバイルアプリケーションにするやり方を見てみましょう。ホームページやブログさえもモバイルアプリケーションにすることができます。  前項では、「最小限のテンプレート」を用いて、新たなMonacaプロジェクトを作成しました。本項では、このプロジェクトを用いて、既存のWebアプリケーションをモバイルアプリケーションにしてみます。 作成したプロジェクトを開くには、このダッシュボードページにて、該当するプロ

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - Monaca IDEの使い方と開発の進め方

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - Monacaプロジェクトの作り方

          前節でMonacaのアカウントを作成したら、今度はMonacaのプロジェクトを作成してみましょう。開発環境はすべてブラウザ上で作業できるため、インストールする必要はまったくありません。  前節からの続きです。 作成したMonacaアカウントでログインすると、次のようなページが表示されます。 このページは、「Monaca Dashboard」(ダッシュボード)のページです。 このページでは、Monacaのプロジェクトを管理します。プロジェクトは、アプリケーション単位で作成し

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - Monacaプロジェクトの作り方

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - Monacaの開発の進め方

           Monacaの開発は、専用の開発環境を整備する必要がありません。ブラウザのみで開発を行うことが可能です。 そのため、デスクトップのコンピューターでの開発である必要はなく、iPhoneやAndroidといったモバイル端末や、iPadやdTabといったタブレット端末でも開発が可能です。  Monacaでは、HTMLやJavaScriptで作成したデザインをプレビューで確認できるため、HTMLとJavaScriptでモバイルアプリを1から開発できるのはもちろん、既存のWebアプリ

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - Monacaの開発の進め方

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - アカウントを作成する

          Monacaを利用するには、Monacaにアカウントを作成する必要があります。Freeプランであればクレジットカード情報等を登録する必要もないので、お気軽にアカウントを作成することができます。  では、Monacaにアカウントを作成してみましょう。GitHubのアカウントをお持ちであれば、GitHubのアカウントのアカウントとMonacaのアカウントを結びつけることが可能で、GitHubのログイン情報でMonacaにログインすることができます。 Monacaのアカウントを作

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - アカウントを作成する

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - Monacaの無料プランと有料プランの違い

          Monacaは、無料で利用することができます。無料プランのままでも、AppleストアやPlayストアに作成したアプリケーションを登録することができます。個人なら無料プランのままで十分ですが、チームで開発するなら有料プランがお勧めです。  無料プランは、「Freeプラン」というプラン名が付いています。 まずはMonacaでどういったことができるのかを十分理解するために、最初はFreeプランで始めることをお勧めします。 ちなみに、著者はFreeプランのままでMonacaを利用し

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - Monacaの無料プランと有料プランの違い

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - Monaca(モナカ)とは

          Monacaは、クラウド上でスマートフォン向けアプリケーションを開発するための開発環境です。ブラウザだけでiOSやAndroid OS向けのアプリケーションを開発することができますし、すでに開発済みのWebアプリケーションをスマートフォン向けアプリケーションに流用することも可能です。  Monaca(モナカ)は、アシアル株式会社が開発した統合開発環境で、HTMLやJavaScriptでスマートフォン向けアプリケーションを開発することができます。 アシアル株式会社 - イン

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - Monaca(モナカ)とは

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - monacaを利用してモバイルアプリを開発する

          より多くの人に使ってもらえるアプリケーションを開発するなら、やはりスマートフォンで動作するアプリケーションを開発するのが一番です。 自宅にパソコンを持っていなくても、スマートフォンならおそらく老若男女問わず大半の人が持っていることでしょう。 しかもパソコンと違い、スマートフォンの操作には場所を選びません。スマートフォンなら、満員電車のなかで立ったまま片手でも操作ができます。 本章で紹介する「monaca(モナカ)」を利用すれば、スマートフォン向けのアプリケーションが、iPho

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」 - monacaを利用してモバイルアプリを開発する

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」

           本書のサンプルプログラムの多くは、Webアプリケーションとして開発しています。 これらのWebアプリケーションは、「Monaca(モナカ)」というモバイルアプリ開発環境を利用することにより、簡単にiPhoneやAndroid端末で動作するアプリケーションとして変換することが可能です。 Monacaはクラウドサービスとして提供されており、開発環境はパソコンに限られません。タブレット端末やスマートフォンでもMonacaを利用したモバイルアプリケーションの開発が可能です。  最後

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第四章「Webアプリをモバイルアプリにするには」

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第三章「クラウドサービスを利用した画像認識」 - まとめ

          日本人の認識率の低さと、認識結果の英語表記が改善されないうちは、あまり実用的ではないかも知れません。 著者は、本節で作成したこのサンプルアプリケーションを、次章で紹介するMonacaによってモバイル化してPlayストアに公開していますが、残念ながらほとんど人気がありません。 前節で作成した年齢判別アプリケーションは、1カ月に1,000回以上のダウンロード数であるのに対し、有名人検索アプリケーションのダウンロード数が伸びないのは、やはり認識率が低さが原因なのでしょうか。  しか

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第三章「クラウドサービスを利用した画像認識」 - まとめ

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第三章「クラウドサービスを利用した画像認識」 - テスト

          では、完成したアプリケーションを検証してみましょう。日本の有名人の認識率はまだ低いですので、うまく認識されないと思った場合、海外(特にアメリカ)の有名人の画像で検索してみてください。  アップロードしたURLを開き、次のようなWebページが表示されることを確認してください。 Microsoft社の創業者である「ビル・ゲイツ」氏の画像をWikipediaから拝借し、読み込ませてみましょう。結果は、次のとおりです。 ページ下部の「検索結果」に、"Bill Gates"と表示

          画像認識プログラムを作ってみよう - 第三章「クラウドサービスを利用した画像認識」 - テスト