最近の記事

もう、あなたのクラス。

渡辺道治さんの著書で一番好きなのが 『教師の対話力』である。 前の記事でも書いたCEC福岡を数日後に控えたある日、 「相手に思いを届けるためにはどうしたらいいだろう?」と考え、本棚から選んだ本だ。 今回再読して、問いの答えが見つかった!というより、違う観点からハッとさせられた。これも本の面白さかもしれない。 以下、心に残った部分をもとに「自分への戒め」を記していく。 これは間違いなく事実だと思う。 もちろん、過去の負の体験の積み重ねから新年度の教室でも不適応行動が出てし

    • CEC福岡!VAMOS!

      滋賀でCECを開催していた田鍋くんに刺激を受け、 ワークショップ担当に立候補してから約3か月。 無事に終わりました~~~パチパチパチ 正直ね、2週間前ぐらいは辞退しようとしていたんです。笑 Canvaをそんなに使っていなかったし、魅力を腹の言葉で喋れないだろうと、伝えきれないだろうと思って。 うそです、単純にびびっていただけです。 しかしなんとか踏みとどまり、覚悟を決めて本番に臨みました。 参加者名簿を見せてもらうと、40名のうち、顔見知りは1人だけでした。少

      • 授業維新塾in福岡

        4月初旬だっただろうか、こくちーずを覗いたときに目を惹かれたセミナーがあった。 あの田中博史先生が福岡に来るんや、と思いすぐに申し込んだ。 田中博史先生は、これまで実際にお目にかかったことはなかったが、書籍を通し教師としての考え方に共感する部分が多く、憧れの先生の一人であった。 気付けば自宅の本棚には、田中先生の著書が5冊あったこともそれを表しているだろう。 余談であるが、九州で有名な講師を招いた講演会やセミナーが催されることはめったにない。 おそらく諸々の費用がかさむの

        • むずかしい毎日に、むつかしい話をしよう。/平熱著

          書店でぱらぱらとめくって、おっよさげと思ったので購入。 3/27の刊行イベントにも参加したかったが、年度末業務真っ只中で断念した。タイミングぅ! 以下、ネタバレを含みますので見たくない方は進まないでくださいね。 … 本書で好きな部分ベスト3を発表する。 第3位 内容じゃないんかい!とツッコミが入りそうだが、 ここは本書を語るうえでどうしても外せなかった。 本を触るたびに気持ちがいいのだ。 なんて素材なのだろう。 いち早くパンツの素材にしたい。 第2位 ここからは

        もう、あなたのクラス。

          学びとは何か/今井むつみ著

          本書をもとに「よい学び」について考えたことを以下に記す。 ▼よい学び=生きた知識 よい学びとは、学んだことが「生きた知識」になっていることである。 「生きた知識」とは、事実として覚えているだけでなく、それをどう使えばよいかという手続きまでもが含まれており、いつでも取り出し可能になっている(=身体化されている)知識のことである。 私が文章を打つためにタイピングをしたり、適切な言葉を使って文章をつくったりすることは昨日も今日も明日もできるだろう。つまり「生きた知識」になって

          学びとは何か/今井むつみ著

          WHY けテぶれ?

          3/26のけテぶれスタートアップセミナーでいただいた問いに答えてみます。 … … 現在、書き起こし始めて4日目に突入しました。 なぜけテぶれ実践をしたいのか、 言葉にしてみると自分の中で明確になっていないことがわかりました。 ひとまず、現時点での解として以下に記します。 Q.あなたは、なぜけテぶれ実践をしたいの? けテぶれサイクルを回すことは、自分の人生を自分でよりよくしていく生き方そのものだと思うからです。 子どもたちの中でけテぶれサイクルが日常になっていくことは、

          WHY けテぶれ?

          新学期に気持ちが向かっている僕へ。②

          こんにちは。2日連続投稿の神です。 前編では、新年度準備の前に今年度を丁寧に振り返るべきでは? という気づきをもとに、いくつか問いを挙げたところで終わっていた。 今回の後編ではその問いに対するアンサーを記していく。 追記:振り返りを終えて 以下は本当に個人的な振り返りだ。 私にとっては様々な気づきをもたらしてくれたが、読み手にとってはどうだろう。振り返りの際の問いのヒントになるかもしれないが…。 でも、私のnoteを見てくださっているぐらいの変態ユーザーだから、自分と結び

          新学期に気持ちが向かっている僕へ。②

          新年度に気持ちが向かっている僕へ。

          3月22日、今年度の学級が終わりを迎えた。 そしてこの時期、教職員向けのセミナーが乱発している(気がする)。 僕自身3日に1回ぐらいPeatixでセミナーを探していて、既にいくつか申し込みを済ませてある。 ざっと申し込んだものを書いてみる。 3/23 けテぶれ会 3/24 出版記念セミナー / Canva会 3/25 まほろばセミナー 3/26 けテぶれ会 3/27 まほろばセミナー 3/31 けテぶれ会 / スタートアップセミナー 申し込みすぎやろがい! 来年度の学

          新年度に気持ちが向かっている僕へ。

          誰かが見てる。

          先日、1通のメッセージが届いた。 初任時代を支えてくださった大先輩(以下K先輩)からの突然の連絡。 数年前、学校でお会いすることがなくなってからは、連絡をとりあうこともなかったので驚いた。 内容は、ICTのことで教えてほしいことがあるとのことだった。 そのK先輩とご一緒していた時はICTは使っていなかったはずなのに、どうして僕に連絡してきたのだろう?と少し疑問に思った。 引っかかりがあったが、何はともあれ、お役に立てるのならと思い、承諾した。 その日は夜遅かったこともあ

          誰かが見てる。

          ワイの「Why」

          昨日参加したファシリテーション研修。 講師が私たちにこう問いを投げかけた。 なぜ、今ファシリテーションか。 正直僕は、「えっと…」と心の中で思った。 答えに詰まった。 なぜ、今ファシリテーションが必要とされているの? 問いが頭の中をかけめぐる。 ふり絞って浮かんだ答えは なんか世間で言われているから…だった。 次の瞬間、講師は言った。 ここ(の説明)は、もう飛ばしていきますね、と。 さすがにわかっているよね?というメッセージだと受け取った。 僕はわかっていなかった。

          ワイの「Why」

          渡辺道治先生の語りの凄さ

          ある本で『「すべき」と「したい」』という項目を読んでいると、ふと渡辺道治先生のことが思い浮かんだ。 渡辺先生のVoicyでの語りや書籍での語り、学級通信からは『内から「したい」が湧き上がる』と思ったのだ。 こう感じるのは、私だけではないはずだ。 実際に、渡辺先生の語りを聞いた多くの方が、自発的に行動に移されているのがその証だろう。 私はこれまで、子どもたちに語るときに、価値や意図の説明をあまり入れず 私「先生方と廊下で会った時には挨拶をしましょう。」 子「はい。」 の

          渡辺道治先生の語りの凄さ

          いじめの生む教室/荻上チキ著

          ブックイヤーを付けた箇所を中心に、いじめについてのあれこれを考えた。 とっちらかっている部分もあるが、そこはご愛嬌で。 1.環境的アプローチ 『環境的アプローチ』という点に頷いた。 これまで私は、いじめをした/された「人」に焦点をあてて指導をしてきたように思う。「その子」をどう指導すればいいかを考えていた。 もちろんその子がいじめ行動を取るに至った誤った見方や考え方があれば、そこを指導し変えていく必要があるだろう。 しかしそれだけでは根本的には解決しないと思った。 その誤

          いじめの生む教室/荻上チキ著

          モヤモヤ日記①

          昨日の子どもとの関わりで、朝起きてもモヤモヤイライラしている自分がいるから、書き殴って消化しようと思う。 #こんな使い方でごめんnoteさん ▼状況説明 給食時間の話。 私は支援級担任。 給食時間は、支援級で担当している子がメインで過ごす学級にお手伝いとして入っている。 いつものように、 「ご飯おかわりする人〜?」と呼びかけた。 すると、ある子(以下A)がお皿を持ってやってきた。 私はAに「椅子を入れてから来てね。」と言った。 安全指導として、「移動時には椅子を入れ

          モヤモヤ日記①

          3か月ぶりです。

          休憩してもいいけど、止まるんじゃねえぞ! という仲間のメッセージに触発されて、約3ヶ月ぶりに重い腰を動かした。 #ベッドに寝たまま書いてるなう 今日はこの3ヶ月間サボっていた言い訳やその過程で気づいたことをつらつらと書いていく。有益な情報は1ミリもない。 時間を無駄にしたくないみんなはここで画面を閉じてくれよな! 時は遡り、夏休み、私はオフラインの勉強会に参加しまくった。 東京でのEDUBASE FESに始まり、奈良での渡辺道治合宿、神奈川でのALL渡辺道治セミナー。

          3か月ぶりです。

          渡辺道治先生からの問い

          喜びをもたらすプレゼントの共通点って何だと思いますか? 奈良で行われた講演会で、渡辺道治先生が私たちに投げかけた問いである。 この問いに対する答えが、今もまだ頭の中に浮かんでは消えを繰り返している。 だから一度言語化し、整理しておきたいと思った。 渡辺道治先生は講演の最後に「私自身まだ答えは見つかっていない。」と仰っていたことからも、この問いにピッタリとハマる答えはなく、私たちも答えに近いものを探し続けていくしかないのだろうと思う。 この記事では問いを少し変えて、 『

          渡辺道治先生からの問い

          一人のおじさんとして子どもたちと関わってきた話

          2泊3日の野外活動ボランティアに参加してきました。 もうね、ヘトヘトなんですがそれ以上に充実した3日間でした。 そもそもなぜ参加したのかというと、 「学校の先生」という肩書きなしで子どもたちと関わる機会を持ってみたいなあとずっと思っていたんです。 やっぱり「学校の先生」って子どもたちの中で特別な存在だと思うんですよね。デフォルトで加点されているというか。#うまい比喩思い浮かばない 学校の先生(特に担任)のことは大体好意をもって見てくれるし、言ったことは信じてくれるし、

          一人のおじさんとして子どもたちと関わってきた話