もう、あなたのクラス。

渡辺道治さんの著書で一番好きなのが
『教師の対話力』である。

前の記事でも書いたCEC福岡を数日後に控えたある日、
「相手に思いを届けるためにはどうしたらいいだろう?」と考え、本棚から選んだ本だ。

今回再読して、問いの答えが見つかった!というより、違う観点からハッとさせられた。これも本の面白さかもしれない。
以下、心に残った部分をもとに「自分への戒め」を記していく。

 子どもが不適応行動を起こしている教室という場において、最も強い影響力を持っているのは、教師だからです。
 その子どもの態度なり行動を、最も強い力で引き出しているともいえるでしょう。

p129

これは間違いなく事実だと思う。
もちろん、過去の負の体験の積み重ねから新年度の教室でも不適応行動が出てしまう部分も多いにあるだろう。
しかし、新年度開始から既に50日が経過している今、不適応行動が続いているのなら、果たしてそれは自分には責任がないと言えるだろうか。自分はそれに影響を与えていないと言えるだろうか。
いくつか試してみた手立てが一向にハマらなくて諦めや他責の思いが出てきていないか。

教室という場において子どもの態度なり行動を、最も強い力で引き出しているのはその教室の教師。

厳しく、重い言葉だ。
このことを背負う覚悟が、いや、背負い続ける覚悟ができたとき、自分の行動改善が図られ、時間をおいて、子どもの方にも変化の兆しが見えてくるのだろう。

正直僕はまだその覚悟を固めることができていない。
そんな現在地。

きれいごとなし。

少なくとも、他責思考になっている自分に気付くことができたのは、事をちょっとプラスの方向に導いてくれそうだ。

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