新学期に気持ちが向かっている僕へ。②

こんにちは。2日連続投稿の神です。

前編では、新年度準備の前に今年度を丁寧に振り返るべきでは?
という気づきをもとに、いくつか問いを挙げたところで終わっていた。
今回の後編ではその問いに対するアンサーを記していく。

追記:振り返りを終えて
以下は本当に個人的な振り返りだ。
私にとっては様々な気づきをもたらしてくれたが、読み手にとってはどうだろう。振り返りの際の問いのヒントになるかもしれないが…。
でも、私のnoteを見てくださっているぐらいの変態ユーザーだから、自分と結び付けて学びを見つけてくださるような気がする。
興味があったら読んでみてほしい。

Q.今年度の子どもたちの成長に点数をつけるとしたら何点?
80点

Q.もう少しくわしく教えて?
4月と3月を比べた時に、成長したなあと思う部分が複数出てきたから肯定的に捉えた。だから80点。例えば
•漢字テストで間違いがあると紙をぐちゃぐちゃにしていた児童が、間違いを受け入れられるようになり、修正までできるようになった。最終日の振り返りで本人の口からも「漢字が書けるようになったことが一番の成長」という発言があった。
•昨年度は宿題をほぼしていなかったり、授業に参加しなかったりしていた児童が、宿題を家で一人でできるようになったり、授業参加をするようになった。
•昨年度は一律な宿題で、受け身になっていた児童が、内容や量を自分で考えて学習し結果が出せるようになった。
このような成長が見られた。

Q.子どもたちにどんな力がついたと言えそう?
「学ぶ力」がついたと思う。
自分を俯瞰し、自分に問いかけ、「だったらこうしよう」と、学びをつくり出していく力。
これはついたというより、元々もっていた(隠れていた)力を引き出したという印象。
それに関連して、「学習に対する意欲」が増したと思う。
自分には自分を変えられる力があると気付かせ、さらなる学習への意欲を掻き立てることができた。

Q.残りの20点はどういう部分なの?
(僕が担任である)支援級の授業中に見られた姿が、交流級ではあまり見られなくって。特性・環境によるものも大きいんだろうけど。
真の変容というか、どこでも通用する力までには至れなかったなあと。
(※私の学校では、国語算数を支援級で受け、その他の教科は基本交流級で受けます。)

Q.具体的なエピソードはある?
交流級での学習を観にいったときに学習に参加せずに、机上で遊んでいることが多かった。

Q.過去に戻れるとしたらその子に対して何をする?
「交流級では何が起こっていたの?」とききたい。
その子なりの理由(=困り感)があったはず。
正直、手立てを打っていなかった。
交流級の授業だから(自分の授業じゃないから)、「まあいいか」という想いがあったんだと思う。
僕の姿勢が子どもに伝わってしまったんだろうな。

Q.4月に定めた理想の姿とのギャップはある?
答えられない。なぜなら理想の姿を描けていなかったから。
来年度は4月に出会ってから、こんな姿になっていてほしいという1年間のゴール、学期終わりごとのゴールを定めていきたい。

Q.心が動いたハイライトを3つ教えて?
1.児童が教室の外へ飛び出したこと。初めての体験だった(笑)
2.「こんな学級やめてやる。」と言われたこと(笑)
3.授業や宿題で「○○がしたいです!」と児童が言うようになったこと。

Q.どんなところがうまくいった?(授業・関わり方・保護者)
上記のように、児童が学びを自分で進められるようになってきたことかな。

Q.何がそうさせたと思う?
「学習すれば結果がでる」体験を積ませたこと。

Q.というと?
漢字50問テストを使った取組。1回目のテストでは特に予告せずにやる。
そうすると大体が低い点数を取ってショックを受ける。
点数を上げたいという目的意識が生まれる。
よし、じゃあリベンジテストやるから、点数UPする作戦を考えよう!となり、子どもの考えを尊重しながら一緒に考えていく。実際に実行できるように支えていく。
そしてリベンジテストを迎え、取り組んだ分だけ結果が返ってくる。
この過程を経ることで、「学習すれば結果がでる」体験をする。

できるようになりたいという”目的意識”、自分はやればできるんだという”自己効力感”、こんな学び方をすればいいんだという”方法”、この3つが揃えば子どもたちは学びを進められるようになるのではないか、と仮説が立った。

Q.どんなところがうまくいかなかった?(授業・関わり方・保護者)
(自分にとって)ネガティブな行動を児童が見せたとき、例えば児童が間違いにイラついて教室から飛び出すことがあったときに、正面からぶつかってしまったことかなあ。追いかけて「間違いから逃げてはいけません!」みたいに。

Q.いまの自分がそのときの自分に声を掛けるとしたらどんな感じ?
こんなの初めての体験だからびっくりしたよね。でも大丈夫大丈夫。その子は自分でもいけないことだとわかってて、でも不安な気持ちが溢れ出てしまっているんよね。その子の脳内では「避難セヨ」のサイレンが鳴り続いている感じ。だから逃避行動に走ってるの。
気持ちが治まるためには時間が必要。そろそろ治まったかな?と思ったときに、そばにいって、共感しながら思いを伝えるといいよ。

Q.ここまで振り返ってみてどう?
僕は、自立する力(=自分の力で生きていく力)を育てていきたいという想いをもっていることがわかってきた。
そして、その力を育むことを使命としているのだと。
支援級の子どもたちでも「適切な支援があれば自立する力は高められる」と気づいた。
来年度の軸はここ。けテぶれをもっと学びたい。

Q.他にはある?
支援級の子は、いい意味で”忖度”がなくて、思いや行動がストレート。
今までやってきたことが通用しなくて、教室を飛び出すなんか初めてで(笑)
最初はびっくりしたけれど、もしかしたら今まで交流級で担任していた子たちは”僕に合わせてくれていた”のかもなって。
事あるごとに何がいけんかったんやろ?って自分への問い直しがたくさん起きて、教育観が磨かれていったなと感じる。


ふぅ~~~
自分に問いながら丁寧に振り返ったのは初めて。
問いも我ながらいい感じ。
だからか、内々にあった言葉や考えが出てきて結構面白かった!
もうすぐコーチングを受け始めて2年。
コーチに投げられてきた問いを思い出しながらやってみると意外とできた感ある。
コーチングももっと勉強したい。


予想通り、今年度を丁寧に振り返ることで、自分が大事にしていることが見えてきた。
新年度までに何を勉強するかの取捨選択もできそうだ。

よし。よし。吉幾三。


p.s.
振り返りって一人でやるのは意外と難しいですよね。私だけでしょうか。え?私だけ?私だけだったらつらい。
誰か振り返りセミナーとかやってくれないかな!って心の中で思っています。

本当なら資格を持ったコーチと共に振り返るのが1番なんだけど。

もし、振り返る相手が欲しいときはお手伝いするので、お声かけください。
一緒にやりましょ。問いなら投げれるかもしれません。
なお、暴投になる可能性あり。

ではまた。

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