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「育てることの芸術」って何だろう

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オルタナティブスクールで担任をするまで(アシスタント期間)に感じたことをセルフドキュメンタリー→2019.04〜担任をはじめてからの気づき・学び。「育てることの芸術」に取り組む様…
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2020年2月の記事一覧

詩のサビ、九九のサビ

オルタナティブスクールで、小学一年生クラスの担任をしています。

一年生たちは、ぷりんぷりんしていてとにかく可愛いです。

授業をしていると、なんだか微笑ましくてたまらない場面、妙に勇気づけられたりする場面によく出くわします。

たとえば、詩や歌をやるとき。

みんな、初めて習う詩や歌でも、すぐにわたしと一緒に言えてしまうんです。知らないのに、もう知っているかのように。わたしが口に出すのを聴いたそ

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形は動きから生まれる

形は動きから生まれる

いつも、通勤にかかる1時間でせっせと「昔話を語る」練習をしているのですが、「どうすれば子どもたちにきちんと伝わるかな〜」というつながりで、授業の進行をイメトレすることもあります。

この間は、「詩に合わせた動き」をイメトレしながら、みんなが習得しやすくなる見せ方を考えていました。

そんな時、ふと込み上がってきたのが

形は動きから生まれる

という考え。

以前、授業でお手玉を使ったアクティビテ

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やっぱり芸術に身を通わせたい

(なんだかうまくまとまらない話を、実力の及ぶ限りで書いてみました。)

先日、ある作品展に行ってきました。

ルドルフ・シュタイナーの世界観をもとにした絵画芸術活動の作品展です。

同僚の先生や、かつての仲間たちが何人も出展していると聞き、横浜まで観に行ってきました◎

(わたしも一時期、こちらの世界へ入りかけたのですが、やっぱりパフォーミング・アートの方かな〜と方向転換した経緯があります。)

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かけがえのなさの結晶。詩を贈るお仕事。

かけがえのなさの結晶。詩を贈るお仕事。

大学生の頃、知り合いの男の子が詩をつくってメールしてくれたことがありました。音楽をやっている人で、友達の友達という関係性。別に恋仲でもなんでもなかったですが、お誕生日のメッセージに添えて、さくっと送ってくれました。(外国だとよくある光景でしょうか)

わざわざというわけでもなく、ごくごくライトにつくられたもの。それでも、他のおめでとうメールにはない〈かけがえのなさ〉がこもっていて、とてもうれしかっ

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お話を覚えるための筋肉 | ストーリーテリング

お話を覚えるための筋肉 | ストーリーテリング

オルタナティブスクールで低学年クラスの担任をしています。

わたしは読み書きや計算を教える中心的な授業(約90分)を担当しているのですが、毎回、授業のしめくくりに10〜20分程度の素話(ストーリーテリング)をすることになっています。

これは、記憶力の土台となる「思い描く力」を育み、子どもたちの気分や呼吸を整えてあげるためのもので、わたしがかなり力を注いでいる仕事の一つです。

限られた時間でいか

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