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IDx | IDL magazine

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多様な背景を持つIDLメンバー(=IDLists)が、国内外のデザイントレンドや、仕事や生活するうえで日々感じているちょっとした「問い」や「気づき」を、わかりやすいストーリーとと…
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#音楽制作

「音」により創造性を飛躍させる人材育成プログラム「Sound & Thinking」の最前線

「音」により創造性を飛躍させる人材育成プログラム「Sound & Thinking」の最前線


第12回Xデザインフォーラムに登壇暦は9月。
所属するインフォバーンの新しく小さな部署である「組織文化デザイン事業部」に異動し、6ヶ月目が始まった。

その間、「Sound & Thinking」というサービスの開発・リリースに中心的に携わってきたわけであるが、先日2024年9月1日(日)に開催された第12回Xデザインフォーラム『カルチャー×チーム×デザイン』の「オープンセッション:口頭発表」枠

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生み出される小宇宙の曖昧な性質

生み出される小宇宙の曖昧な性質

昨年秋頃、仕事で某プロジェクトのちょっとしたBGM・SEのサウンドデザインを担当する機会があった。私が作ったIDL/Rの音を聴いてくれた方からのオファーであった。その制作期間に少し考えていたことをこちらに整理しておきたいと思いラフに下書きを進めていたのだが、なかなか書き終えられないまま長らく寝かせてしまっていた。

新緑は深緑となり、その濃さを目の舌で堪能しながら近所の無人販売に立ち寄ると、地野菜

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音風景に隠された果実の収穫からの考察

音風景に隠された果実の収穫からの考察

霊峰・比叡山の麓、京都洛北修学院。
数年前、私はこの地域に移り住んできた。

世の中の通常が変わってしまってからは、街中のオフィスにいる時間よりも自然豊かなこの地域で過ごす時間の方がすっかり長くなった。最近では週に二度三度、ゆるく思案を巡らせながら近所を歩き、点在する無人販売をハシゴして新鮮な地野菜を物色することが、生活の営みにおけるささやかな楽しみのひとつになりつつある。

そして、歩きながらず

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「IDL/R」サウンドデザインの立場から

「IDL/R」サウンドデザインの立場から

先日私たちIDL [INFOBAHN DESIGN LAB.](以下、IDL)は、ラジオ局「IDL/R」(アイディーエルアール)を開局した。
今回はこの音声コンテンツで流れるジングルやサウンドロゴの作曲、編集など、サウンド周り全般のデザインを担当する立場から、自身の音の制作プロセスにおける思考を振り返りながら、少しばかり語りを興じてみたいと思う。
技術解説ではないので、もしもその辺に期待を寄せる方

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