髙塚 俊|Shun Takatsuka

Sound & Music, Organizational Culture Design

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  • IDx | IDL magazine

    • 93本

    多様な背景を持つIDLメンバー(=IDLists)が、国内外のデザイントレンドや、仕事や生活するうえで日々感じているちょっとした「問い」や「気づき」を、わかりやすいストーリーとともにお伝えするナラティブマガジンです。

最近の記事

「音」により創造性を飛躍させる人材育成プログラム「Sound & Thinking」の最前線

第12回Xデザインフォーラムに登壇暦は9月。 所属するインフォバーンの新しく小さな部署である「組織文化デザイン事業部」に異動し、6ヶ月目が始まった。 その間、「Sound & Thinking」というサービスの開発・リリースに中心的に携わってきたわけであるが、先日2024年9月1日(日)に開催された第12回Xデザインフォーラム『カルチャー×チーム×デザイン』の「オープンセッション:口頭発表」枠にて、「『音』に向き合い再解釈する体験を通して、新しい視点を獲得。チーム・組織の

    • "シンプルで力強い"を求めて

      周辺の山々に赤や黄が混じり始めた。洛北の紅葉はいい。 視覚的にも明確に秋へと変化していく様を感じる11月。叡山電車鞍馬線も昨年の土砂災害から復旧され、京都北山はハイカーにとって本格的なシーズン入りを迎えている。 この時期に一年を振り返るのはまだ早いかもしれないが、今年を通じて考えていた、"シンプルで力強いデザイン"への憧れのような思いについて、頭の中の冬支度としてここに記しておこうと思う。 ​東京五輪を経て浮世の移り変わりによる何かしらの影響だろうか。今年に入り急にテレビ

      • 生み出される小宇宙の曖昧な性質

        昨年秋頃、仕事で某プロジェクトのちょっとしたBGM・SEのサウンドデザインを担当する機会があった。私が作ったIDL/Rの音を聴いてくれた方からのオファーであった。その制作期間に少し考えていたことをこちらに整理しておきたいと思いラフに下書きを進めていたのだが、なかなか書き終えられないまま長らく寝かせてしまっていた。 新緑は深緑となり、その濃さを目の舌で堪能しながら近所の無人販売に立ち寄ると、地野菜のラインナップの変化が夏の到来を告げている。もうすっかり初夏だ。 半袖の軽快さが

        • 本質までを身軽に歩く

          海と山、どちらが好きか。 世の中的には、どちらかというと「海」と答える人が多いのだという統計データ的な何かを、いつだったか、どこかで見たおぼろげな記憶がある。 私も生まれ故郷が海辺の街だったこともあり、迷わずに「海」だと答える派閥に所属して長かったものだが、流れ流れて数年前より山の麓で生活を営んでいることもあり、山ならではの良さというものを図らずも知ってしまったがゆえに、今改めて同じ問いを問われたとするならば、「どちらとも言えない」と回答すること請け合いである。 「UL」

        「音」により創造性を飛躍させる人材育成プログラム「Sound & Thinking」の最前線

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          音風景に隠された果実の収穫からの考察

          霊峰・比叡山の麓、京都洛北修学院。 数年前、私はこの地域に移り住んできた。 世の中の通常が変わってしまってからは、街中のオフィスにいる時間よりも自然豊かなこの地域で過ごす時間の方がすっかり長くなった。最近では週に二度三度、ゆるく思案を巡らせながら近所を歩き、点在する無人販売をハシゴして新鮮な地野菜を物色することが、生活の営みにおけるささやかな楽しみのひとつになりつつある。 そして、歩きながらずっと感じていたことがあったのだが、何やらこの地域は"音がよい"のである。 季節の

          音風景に隠された果実の収穫からの考察

          「IDL/R」サウンドデザインの立場から

          先日私たちIDL [INFOBAHN DESIGN LAB.](以下、IDL)は、ラジオ局「IDL/R」(アイディーエルアール)を開局した。 今回はこの音声コンテンツで流れるジングルやサウンドロゴの作曲、編集など、サウンド周り全般のデザインを担当する立場から、自身の音の制作プロセスにおける思考を振り返りながら、少しばかり語りを興じてみたいと思う。 技術解説ではないので、もしもその辺に期待を寄せる方がおられたら忍びないが、この世界の片隅で小さな音の現場に携わる一職人のサイドスト

          「IDL/R」サウンドデザインの立場から