Photo by sinoayakouri 【詩】寝ぼけ眼 41 いかたこ 2024年3月24日 18:24 苦しみは憧れで満ちていて、みんなそれを食べて生きている。窓から見える空は青白くゆらいでいた。夜と朝を飾る歓声が、空の真ん中でほどけていく。光が眠るこのひとときを、自由だと感じる。澄み切った自由は、染み渡る孤独だ。僕の手はこの雲にも届かない。後ろにいたはずのものたちが、次々と僕を追い越して、空へと舞い上がる。顔を出したばかりの太陽が、おかえりなさい、と微笑んだ。もうすぐ、憧れに満ちた朝が来る。 ダウンロード copy この記事が参加している募集 私の作品紹介 93,214件 #詩 #私の作品紹介 #空 #自由 #詩のようなもの #作品 #朝 #孤独 #夜 #光 #憧れ #苦しみ #眠る #寝ぼけ眼 41 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート