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リワーク日記63 ようやく担当業務(のひとつ)が決まりました。

例の〆切破り常習犯の上司さんがようやく私の担当業務を(ひとつだけ)決めてくれました。ありがたいですねぇ。

何の前触れもなく唐突に上司さんから「20分後から引き継ぎを始めます」と言われてスタートした私の初担当業務は、定年退職の方の仕事のひとつでした。そしてこの引き継ぎが、私の職業人生の中でもトップクラスの雑な引き継ぎだという残酷な現実が「20分後」に判明した訳です。頼みの綱の引き継ぎ資料が殴り書きのメモ1枚しかないのに、その方はあと3日しか会社に来ないという手遅れとしか言えないような状況でした。

おまけに仕事の進め方も随分と大雑把なようで、何やら揉め事が燻っているような不穏な気配がプンプン漂っておりまして、社会人なら誰もがたまに経験させられるハズレくじをつかまされた恐れが早くも濃厚です。同僚に聞くとその方、やはりトラブルメーカーさんなようで、早速試されていますねぇ。

だから担当業務を早く決めてくれればもう少し時間的余裕を持って対処できたのに、上司さん、やってくれましたね。お医者さんだったら間違いなくこう言うはずです。「どうしてこんなになるまで放っておいたんですか!」と。

まあ、私もこういった状況は初めてではありません。前任者のやったことは一旦傍に置いて、ここで丁寧に仕切り直して軌道修正していきます。どうせあと3日でいなくなるのですから前任者の意向はもう関係ありません。私の考えで進めさせてもらいます。全く不十分な走り書きのメモしか資料がないのなら、逆に自由度が高まって好都合です。

冒頭から恨みがましいことを書いてしまいましたが、幸いにもストレスはあまり感じていません。全て1人で抱え込む悪い癖が顔を出していない点も助かっています。

ただ、疲れは溜まっています。と言うのも、先日、全国の社員をWEBで繋いで半日かけてディスカッションするという会社の大イベントがあったからです。メインのディスカッションは少人数のグループ・ディスカッションで、話し合った内容を発表するというものでした。リワークで毎日やっていたことですのであまり緊張もせず、自分の意見を言えたので自己採点は100点満点です。リワークに通っていなかったら、きっと自分の意見を言うのもためらったでしょうし、自信も持てずもっと周囲の顔色を窺っていたことでしょう。

元々私は、自分の意見を積極的に押し出していくタイプではなく、自制して周囲との協調を図るタイプです。そのせいで自分の本心を押し殺してしまう場面も多く、ストレスを抱え込みがちだという問題がありました。これはリワークで振り返りをした結論です。リワークではその弱点をカバーする訓練をして自信をつけてきたわけですが今回リワークの外でも、社内のごく限られた人数相手ではありますが、自分の意見を抵抗感なく自然な形で発信できたのはとても良い成功体験になりました。

他の人の意見に対して良いと思った点を率直に言えたのもリワークで身についた好ましい建設的な習慣だと思っています。本心を抑圧せずに済んだので負担感が小さく、「良い意見ですね」と認めてもらえたことも大きかったです。

ただ、大人数が集まる場というのが苦手である点は変わっていませんので、WEB経由とは言え、やはり疲労感は大きいわけです。私のような内向型の人間にとっては人が多い場所は刺激が強すぎますが、実際に同じ空間に集まらずに済んだ点はまだマシだったと思うことにします。社内人脈の拡大もほんの数人にとどまりましたが、逆に私にとってはこれが一度に情報処理できる限度に近かったので、安心できるペースでした。外向型の人にとっては物足りないのでしょうけど。

よく考えたら、今の職場に出社するのが前の職場に出社するよりも抵抗感が小さいのは、職場の人数の違いもあるかもしれません。以前の職場はワンフロアに60人くらいいましたが、今は20人弱くらいです。この人数の少なさは私にとっては処理すべき情報が少なくて済むので、よりシンプルで楽です。職場の空気感もギスギスしていなくて気が楽だということもありますが。

さて、こうして行き当たりばったりで後手に回った引き継ぎと、社会復帰への自信を深めることのできた社内イベントという内容の濃い1週間だったわけですが、私の担当業務は他にもまだ増えていく予定です。そちらはいつ決まるのかは不明のままです。本当は今週中に決まるはずだったと思うのですが。まだ当分の間はこの場当たりな感じが続くものと思われます。それでも私は間違いなく着実にメンタル休職からの社会復帰成功に近づいています。仕事の負荷が高まっていけば当然ストレスも増すと思いますが、きっとうまくいくと思えています。

ということで次回も社会復帰編が続きます。もしかしたら私の新たな担当業務が追加されているかもしれません。非常に次回予告をしにくいのですが、もう一つくらいはきっと決まっていることでしょう。

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