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アンスクーリング日記

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2020年7月の記事一覧

【選択肢から自由になった学び】

【選択肢から自由になった学び】

「勉強を頑張れば選択肢が増える」と聞いたことがあるでしょうか。これは本当だと思いますか?

ここでいう選択肢とは何を指しているでしょう。職業でしょうか?合格できる学校の数でしょうか?仮に合格できる学校の数が増えるとしましょう。偏差値40の人と60の人では、合格できる学校の数は違います。しかし、偏差値60の人が偏差値40あたりの学校を受験することはまずありません。大体60前後の学校を受験することが多

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【あり方から自由になった学び】

【あり方から自由になった学び】

アンスクーリングで、教育のあり方といえるものは、アンスクーリングの思想あるいは哲学の部分、学ぶ本人の興味関心にもとづき、好奇心がおもむく方向に暮らしの全てから主体的に学ぶです。何を学ぶかではなく、どう学ぶかを重視している思想といえるかと思います。

アンスクーリングでは、何を学ぶかは学ぶ本人が決めることです。そして、暮らしの全てから学ぶというのは、自分の周りの環境や人々、出会った全てのものは学びに

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【ルールから自由になった学び】

【ルールから自由になった学び】

アンスクーリングでは、壁に張り出されているようなルールはありません。アンスクーリングは暮らしの全てから、その場その場から学び、時と場合で変わるルールも学びと考えています。

例えば良い習慣を身につけようと学ぶ本人がルールを作るのは構いません。ですが、その良い習慣が、他の人にとっても良いものかはわかりません。

自分のルールで相手と接すると、上手くいかないこともあるでしょう。それを相手がルールを理解

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【順番から自由になった学び】

アンスクーリングには学年もカリキュラムもないので、順番通りに学ぶことがありません。コツコツと階段のように登って学ぶ方法だけではなく、あるきっかけからネットワーク状に広がっていくような方法で学ぶこともできます。

問題集を最初から順番に解答するのが気持ちいいと感じている人もいると思います。これに対して好きなところから始めるのが楽しいと考えている人もいます。どちらの学び方でも、本人が主体的に選んだこと

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【”褒める”から自由になった学び】

【”褒める”から自由になった学び】

もっと褒めた方がいい、褒めた方が自己肯定感が高まる、そういう話を聞いて久しいです。これに対して、褒めすぎはよくない、褒めないとやらなくなるという話もあります。どちらもある点において、そうだと言えるのではないかと思いますが、なぜ褒めるのかを考えてみると興味深いことが見えてくる気がします。

この二つの文章を比べてみてください。
「親がこどもを褒める」
「こどもが親を褒める」
どこかに違和感があります

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【シェアという学び方】

【シェアという学び方】

アンスクーリングには先生という立場の人がいなくて、誰でも自分が知っていることを誰かににシェアするという学び方を日々しています。それはごく自然な「ねぇ知ってる?」というような会話からのスタートです。

自分の興味関心に基づいて知ったことなので、とても楽しそうに、時には興奮気味に話します。先生がいないのに、教えてもらっていることは科学的根拠に基づいて正しいのか?という心配があるかもしれません。科学的根

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【余白から自由になった学び】

【余白から自由になった学び】

アンスクーリングでは決まったカリキュラムもシラバスもないので、学びのスケジュールは余白だらけです。というより、真っ白です。

何をしてるんですか?勉強するんですか?と聞かれます。スケジュールがあって、シラバスにも教えることがびっしりと書いてあるのが「普通」と思っていると、余白があるとは理解が難しいかもしれません。

ですが、アンスクーリングではむしろ、びっしりと教えることが決まっていることに疑問を

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【武器から自由になった学び】

【武器から自由になった学び】

アンスクーリングでは、学びが武器になるという考えがありません。学びは誰かを攻撃するためのものではなく、誰か”も”幸せにするためにあります。

これからの教育は生きる力が必要と最近よく言われますが、生きられない状況はなぜ起こるのでしょうか?闘う武器がないからでしょうか?私たちは今、戦国時代に生きているのでしょうか?

言葉には力があります。「これを持てば武器になる」と言われれば、無意識に闘うことが刷

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【難易度から自由になった学び】

【難易度から自由になった学び】

アンクスーリングでは学びと成長を右肩上がりのようなイメージで見ていません。学び方はぐるぐるもあれば、ジャンプもあるようなイメージです。学ぶ本人が意欲があれば、大人が読むような本でも読みますし、小さな子ども向けの本も読みます。

アンスクーリングで大切にしているのは好奇心と意欲です。これを感じたところには、何かを学びたいという思いがあります。ですからたとえ年齢より小さな子ども向けの内容であっても、何

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【こどものこどもによるこどものためのスクール】

【こどものこどもによるこどものためのスクール】

アンスクーリング中の娘が自分でスクールをオンラインでデザインしたいと言い出した。学校に通っていないのに?私は面白いと思った。

様子を見ていると、サイエンス、算数、アート、動物、食品科学など、娘はメモを取りながら、こどもが興味を持つことを考えて、色々なアクティビティを通して学ぶ場を考えていた。

こどもが考えるから、こども目線だ。

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【条件から自由になった学び】

【条件から自由になった学び】

アンスクーリングでは、学ぶ本人が何をしたいかを主体的に決断するので、これをしなければならないというものがありません。これを勉強したら、〇〇をして良いという条件もありません。

好きなことをしているので、条件をつけなくても学びます。ドリルをするのも自主的ですし、どのページから始めても構いません。やらないページがあってもいいと考えます。

条件をつけられて、やらなければならないとなった時の勉強ほどつま

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【知識から自由になった学び】

【知識から自由になった学び】

アンスクーリングでは、知識は与えられるものでなく、自ら身につけていくものだと考えています。学ぶ者の興味関心にもとづき学んで行くと、自然と疑問を抱き、自ら必要を感じ、人に聞いたり、調べたりします。

知識が身につくために基本となるのは、必要性を感じることです。「将来のために必要」というだけでは、好奇心が湧かないだけでなく、結局は必要としなかったものも出てきます。もし、必要性を伝えたいと思ったら、それ

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【幸せから自由になった学び】

【幸せから自由になった学び】

アンスクーリングをしてから気がついたことがあります。

子どもは生まれながらに自分で自分を幸せにする力がありその方法も知っている。

「子どもたちの幸せ」このような話を時々聞きますが、もし大人が他の誰かに「これがあなたの幸せでしょう」と言われたら、どう感じるでしょうか。

人として自分だけでなく、誰かの幸せも考えることは素敵な姿です。ですが、自分の幸せを一番知っている人は、紛れもなく自分自身。それ

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【質から自由になった学び】

【質から自由になった学び】

アンスクーリングでは、教育の質についてあまり話題になりません。なぜならアンスクーリングでの学びの質は、誰かから保証され提供されるのもではなく、学ぶ者が興味関心に基づいて主体的に学んで行くことが大切だからです。

質が高い教育とは何でしょう?日本語で調べると「質が高い教育」という言葉は多数ありますが、それ自体が何かを答えているものが出てきません。

英語で調べるといくつか出てきますが、下記の内容が大

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