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合唱は私を幸せにする。

介護主任になる前のたんなる介護士だった頃、レクの時間に合唱をした。
私は中学高校と合唱部だったので、それをふんだんにレクに活かしていた。

*歌詞カードなし
歌詞カードを見ると顔が下を向いてしまうので、せっかくの歌声が前に届かないため。
ホワイトボードに極太のマジックで私が書いた。
しかも歌詞を利用者に思い出させた(時間稼げる‪w)。

*歌の前に発声練習をする
恥ずかしがるな!声を出せ!!!!!!!と。
アイウエオ の発声練習から始めた。

*歌う前に歌詞を読む
歌とは歌詞を届けるもの。
歌詞を理解しなければ歌えない。
歌詞から回想法をすると盛り上がった。
実習生にも聞くと若い意見でおもしろい。

*2回ほど歌を練習してからお客様に来てもらい披露
観客がいて歌は色づく。
その時に面会に来ていた利用者の家族だとなおさらいいけど、基本誰でもOK。ヒマそうな職員でも呼ぶ。

*とにかく私(指揮者)が恥ずかしがらずに成り切る
歌っているのは利用者だから、むしろ歌ってもらっているのだから私が楽しむ!
絶対歌わないでしょうという利用者が口ずさんでくれてることもあった。
歌わなくても見て楽しまれてる方もいた。
私の歌っている顔を見て笑ってる利用者もいた。
30名の利用者が私を向いて歌ってくださる姿にはいつも感動させられた。

*しっかり歌を選ぶ
『ふるさと』ばかりが歌じゃない。
利用者は歌詞を見なくても知ってる歌はたくさんある。
基本『朧月夜』は歌詞なくていける。
あと『背くらべ』『い〜ら〜か〜の波の〜の方の鯉のぼり』『年の初めの〜の方のお正月』『もみじ』は輪唱可能 『青い目の人形』『雨降りお月さん』は歌詞なしOKで盛り上がる。

合唱をやっていた学生の頃、ハーモニーが楽しくて仕方なかった。
私はメゾという合唱の中間(上はソプラノ下はアルト)だったので、音を微妙に寄せる(ピッチ)が楽しかった。
高校は先輩が卒業したら1人になってしまったので合唱じゃなかったけれど、先生と1対1での指導も大変勉強になった。
顧問の先生の選ぶ歌はとても魅力的であり、ソルフェージュという音楽的な本にも取り組んでくださり、1人でも歌っていて楽しかった。

楽しかったから続けられたのだと思う。

合唱レクは強制でないのに利用者がたくさん集まってくださったり、「あれ(合唱レク)やってよ〜」と声をかけてくださる利用者もいて励みになった。
今でも私の方を見て歌ってくださる利用者の表情や大きな歌声は鮮明に思い出すことができる。

『音楽の力』は今までもこれからも、私を幸せに導いてくれる大きな大きな力だ。

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