見出し画像

日が沈むまで眠りたい

「眠るのが好き」と言うと、つまらない人間だと思われるかもしれないけれど、私は眠るのが好きだ。

安物のマットレスに、ニトリの布団。ちょっとへたった枕に、無印のパジャマ。平凡でチープな私の睡眠生活。

それでも私は、このひとときに、とてつもない幸福を感じている。寝て起きたら夕方だったときも「1日を無駄にした」なんて思わない。むしろそれは、私にとっては最高な過ごし方ですらある。

ここから先は

1,115字

初エッセイ本「道くさ食って、生きてきた」に収録されているエッセイ集です。本用に編集していない当時の書いたままのエッセイ12本をお楽しみいた…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?