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愛媛県の高校野球名勝負!!

皆さんはじめまして、このNoteのライターになりました井上拓仁です。愛媛に生まれ、愛媛で育った生粋の愛媛っ子としてこれからこのNoteを通じて魅力を発信していきたいと思います。

今回は、愛媛と「高校野球」についてです。今年は神奈川県代表、慶応高校の優勝で幕を閉じましたが、愛媛県勢の試合にも甲子園を湧かせた大熱戦があり、夏の甲子園からその名勝負をご紹介します。

(1)『決勝戦で魅せた”奇跡のバックホーム”』1996年夏決勝戦 松山商業vs熊本工業[1][2]

愛媛県の古豪として知られる松山商業高校。相手の熊本工業高校(熊本県代表)も名門の高校で、試合も大熱戦のまま3-3で延長戦に突入します。

10回の表、無得点に終わった松山商業は裏の守備でサヨナラの大ピンチ。1アウト3塁から連続で二人を敬遠し、満塁となったところで、澤田監督はライトのポジションに矢野選手を起用します。

この采配が、たった1球後の奇跡を呼び起こします。熊本工業の3番、本多選手は初球を引っ張りライトへの大きな打球。当時の実況も「これは文句なし!」と叫ぶほどの当たりで、熊本工業の優勝を誰もが確信しました。しかし、諦めていなかったのが松山商業の矢野選手。ホームベースまで糸が張られているかのごとく、真っすぐ突き刺す送球でタッチアウトにしました。

この大ピンチを凌いだ直後の11回表、矢野選手のツーベースをきっかけに3点を取り、夏の甲子園6度目の優勝を果たしました。

(2)『100回目の夏、”史上初”の逆転サヨナラ満塁ホームラン』2018年夏2回戦 星稜(石川)vs済美

夏の甲子園記念の100回大会に愛媛県代表として出場したのは、2002年に共学となってから甲子園を度々湧かせてきた済美高校。最近では、芸人・ティモンディさんの出身高校としても知られています。

試合は松井秀喜さんの出身高校としても有名な石川県の星稜高校が、初回にビックイニングを作り優位に立ったまま終盤を迎えます。8回裏、済美は校訓でもある「やればできる」を体現するかのような諦めない姿勢で、全員が繋いで9番センター・政吉選手のホームランで逆転します。その後、星稜も意地を見せて9回に追いつきそのままタイブレークに突入します。

13回表、星稜はフィルダースチョイスとスクイズで堅実に2点を勝ち越してプレッシャーを掛けます。追いかける立場となった済美は、先ほどホームランを放った政吉選手が見事なセーフティバントを決めてノーアウト満塁の大チャンス。ここで、打席に立ったのが1番セカンドの矢野選手。ファールになるかと思われた打球は済美の執念か、ポールに直撃。100回大会という節目に史上初の逆転サヨナラ満塁ホームランという奇跡を起こしました。

今回は、愛媛県代表・過去の名勝負を紹介してきました。ここでは紹介しきれなかったものにも松山商業高校対三沢高校の決勝戦引き分け再試合など面白い試合がたくさんあります。
ぜひ調べてみてください。

次回からは愛媛の高校からプロへと進んだ選手を『愛媛スター選手列伝』と題し、投稿していきたいと思います。お楽しみに!

引用
[1] 松山商「奇跡のバックホーム」から26年…ライト矢野&澤田監督がいま明かす”甲子園決勝までのドラマ”「最後まで、スタメンを誰にするか悩ませた張本人」,本永知宏
https://number.bunshun.jp/articles/-/852465, Number Web,2023/08/15 21:47
[2] 奇跡のバックホーム - バーチャル高校野球
https://vk.sportsbull.jp/koshien/video/abc/moment/20.html
SPORTS BULL,2023/08/15 21:40
[3] 星稜 対 済美 - スコア速報 - 夏の甲子園2018 - 
https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/sensyuken/2018/score/2018081203.html
日刊スポーツ,2023/08/15 21:36


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