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日大問題と知識人と国家

日本大学の田中理事長が脱税で逮捕された。

今後、辞任するそうだ。

思えば、2018年の「タックル事件」に端を発した日大騒動の際、教員たちが理事長らに原因究明を求める共同声明を提出していた。

発起人には初見基教授(哲学)も名を連ねているが、彼のルカーチ研究は浦和高校時代の友人である“知の怪物”・佐藤優氏も絶賛している。

しかしながら、疑惑だらけの理事長を追い落としたのは知識人たちの力ではなく、国税庁や検察、つまりは国家権力だったわけだ。

もちろん、教授たちの努力によって日大の体質が世に問われた部分もあろう。

今回の逮捕劇・辞任劇は、知識人と国家との「合作」ということにしておこう。


写真は、ルカーチ。

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