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誰が言っているかでなく何を言っているかが大事

ネットの怪しいインフルエンサーが増えていることは、現代における非常に危険なリスクと言えるでしょう。

これらのインフルエンサーはしばしば偽情報や誤った情報を広める可能性があり、それによって人々を誤った方向に誘導することがあります。特に健康や安全や政治に関わる情報を提供する場合は、信頼性のある情報源から情報を得ることが重要です。そのため、怪しいインフルエンサーには注意を払い、信頼性の高い情報源を選ぶことが大切です。

このようなSNSのインフルエンサーの情報に騙されないためにはどうすればよいのでしょうか?

それは「誰が言ったかではなく何を言ってるのかが大事」という当たり前の事を常に心に留め置いておくことです。

重要なのはメッセージや情報そのものであり、誰がその情報を伝えたかよりも、その内容や意味です。だからこそ、議論やコミュニケーションを行う際には、誰が言ったかではなく、何を言っているのかを重視することが大切です。

残念ながら、この当たり前のことが出来ず、インフルエンサーの信者になってしまう人達がいるのです。知能が低い方ほど、自分が信じたいものを信じ、信じたくないものは信じないという行動を取ってしまうのです。


「何を言ったか」でなく「誰が言ったか」を重視する人は権威バイアスに騙されている

「何を言ったか」でなく「誰が言ったか」で判断してしまう人は権威バイアスに騙されています。

権威バイアスとは、人々が権威ある人や情報に過度に依存し、その意見や判断を盲目的に信じがちになる認知バイアスのことを指します。このバイアスは私たちの判断や意思決定に影響を与え、正しい情報を見落としたり、間違った結論を導く可能性があります。

権威バイアスの原因の一つには、心理的安心感や手間を省略するための認知上の便利さが挙げられます。人は不確かな状況や情報に直面すると、不安を感じたり面倒くさがったりすることがあります。そうしたときに、誰かが「正しい」と言ったり、権威ある人が示唆した意見に簡単に同意することで、自分の判断を省略し、安心感を得ようとする傾向があります。

このような権威バイアスは、個人や組織、社会全体にさまざまな影響を与えます。個人レベルでは、自己成長や創造性の抑制、自己肯定感の低下、誤った判断や意思決定につながることがあります。組織や社会全体では、イノベーションの阻害、意思決定の質の低下、権力集中や偏った情報伝達の増加などの問題を引き起こす可能性があります。


実際、SNSでは権威バイアスに騙されてしまう知能の低い層を狙った情弱ビジネスが溢れています

詐欺師は頭の悪い人でも理解できる「わかりやすい平易な表現」「共感できる優しい表現」を使って信者を集めているのです。そして、彼らはフォロワーを増やし、さらに騙される人が増えるという構図になっています。


権威バイアスから克服するためには、自己の認知バイアスに気付き、客観的かつ批判的に情報や意見を検討する能力を養うことが重要です。

また、異なる視点や意見に対して開かれた姿勢を持つことも必要です。自己疑問を持ち、情報を疑うことで、権威バイアスによる誤った判断を防ぐことができます。

さらに、権威バイアスに対抗するためには、情報の信頼性や根拠を確認し、自らの意見や判断の基準を明確にすることも重要です。権威ある人や情報だけでなく、データや証拠に基づいた意思決定を行うことが、権威バイアスを克服する手段となります。

権威バイアスは、私たちの判断や意思決定に影響を与える一つの認知バイアスです。しかし、適切な自己省察や情報評価、批判的思考を通じて、このバイアスに気づき、克服することが可能です。自らの思考や判断を客観的に見つめ直し、権威に振り回されることなく、より賢明な意思決定を行うことが大切です。


誰が言っているかでなく何を言っているかで判断できない人の特徴とは?

誰が言っているかでなく何を言っているかで判断できない人の特徴とは、自らの意見や信念を確信する一方で、専門家や権威者の意見に極端に依存しやすい傾向があります。

このバイアスは、人々が自ら考えずに他者の意見を盲目的に受け入れてしまうことを指し、その結果として客観的な判断力や批判的思考能力が低下する可能性があります。 権威バイアスへの陥りやすい人の一つの特徴は、専門家や権威者の発言を疑わずにすぐに信じ込んでしまうことです。

彼らは自分の意見や判断よりも、他者の意見を優先してしまいがちです。このような態度は、自己肯定感が低い場合や不確かな状況に遭遇した際に顕著に現れることがあります。

また、権威バイアスに陥りやすい人は、専門家や権威者の意見に対して疑問を持たない傾向があります。彼らはその意見が正しいと仮定し、自らの考えを立て直すことなくそのまま受け入れてしまうことが多いです。このことが、新たな情報や視点を取り入れずに偏った見解を持つ要因となる可能性があります。

さらに、権威バイアスへの陥りやすい人は、権威者の意見に従うことで自己の不安や不確実性を減らそうとします。彼らは自らの意見や判断が間違っていることを認めたくないため、安易に他者の意見に頼ることで自らを守ろうとする傾向があります。この行動は、自己成長や学びの機会を逃す原因となる可能性があります。

権威バイアスへの陥りやすい人を特定するためのチェックリストを挙げるとすれば・・・。

✅自己肯定感が低いかどうか

✅他者の意見を疑問視する姿勢があるかどうか

✅自らの意見や判断を客観的に検討する能力があるかどうか

✅不安や不満に対処するために他者に頼る傾向があるかどうか

の4点です。


特にSNSでは、実際には何の専門性も持っていない「自称・専門家」が、フォロワーを集めて偽の権威性を築いていることが多いので注意が必要です。

権威バイアスへの陥りやすい人は、他者の意見に依存し過ぎることで客観的な判断力や批判的思考能力を損ない、自己成長や学びの機会を逃す可能性があります。そのため、このバイアスへの注意を払い、自らの意見や判断を柔軟に見直す姿勢を持つことが重要です。


誰が語るかではなく、その言葉の本質が重要

人々は日々、さまざまな情報に触れる中で、本当に価値のある知識を見抜く能力がますます重要になっています。

情報が氾濫し、情報の信憑性や真偽を見極めることが難しくなる中、誰がその知識を伝えているかではなく、その言葉の本質を見極めることが不可欠です。

情報が氾濫している現代だからこそ、「誰が言っているか」で情報の一次フィルターをかけて自分で考えることをサボる人が増えてしまっているのです。自分がこの状態になってしまっていないか、常に自省する姿勢が大切です。

知識とは、単なる情報ではなく、その中に含まれる真理や智恵、洞察力を指します。誰が言っているかに関わらず、その言葉が持つ内容や論理性、根拠の有無を冷静に分析することが重要です。

例えば、SNSなどで拡散される情報は、誤情報や偏った情報が多く含まれています。しかし、その情報の信憑性を見極めるためには、誰が発信しているかではなく、その内容自体にフォーカスする必要があります。 知識を見抜く方法の一つに、情報の経緯や背景を調べることが挙げられます。情報がどのようにして生まれ、どのような経緯を経て伝えられているかを知ることで、その情報の信頼性や偏りを見抜くことができます。

また、情報には常に主観が含まれているため、それを客観的に分析するための視点や方法を持つことも重要です。 言葉の本質を見極めるためには、感情や先入観に左右されず、客観的な視点を持つことが欠かせません。

例えば、自らの信念や意見と異なる情報や意見に対しても、理性的に分析し、議論を通じて新たな視点を得ることが重要です。また、言葉の裏に隠された意図や情報の欠落にも注意を払い、知識の全体像を見逃さないようにすることが肝要です。

誰が語るかではなく、その言葉の本質を見抜く能力は、知識社会において不可欠なスキルと言えます。真偽の判断が難しい情報が氾濫する社会においては、冷静な判断力や客観的な視点がより重要となります。

情報を適切に評価し、真の知識を見極めるためには、言葉の裏に隠れた意味や情報、論理性を見極める能力が求められます。知識としての真価を見抜くためには、常に冷静さと客観性を持ち、誰が語っているかではなく、その言葉の持つ本質に注目し続けることが欠かせません。


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