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富山県氷見市「道の駅:氷見番屋街」:富山県まちづくりレポート②

こんにちは。株式会社HYAKUSHOの湯川です。

5月のGW中に伺った富山市のレポートに続き、氷見市の道の駅について「富山県まちづくりレポート」を書きたいと思います。

前回は、富山市内のわかりやすい公共空間(駅前・公園)について体験談・感想を書きました。専門家が目線も大切ですが、「市民」が実感として「素敵!」と感じられることも大切だと思います。僕自身、とても素晴らしいまちって思いました。

次の日は、「氷見市」にある道の駅:氷見番屋街にお邪魔しましたので、そこでの体験レポートをしたいと思います。

氷見市はどんな場所?

氷見市は、ここにあります。
富山市から車で1時間ほどの場所にあります。

そして、「氷見の寒鰤」で有名な場所です。


引用:VISIT TOYAMA STYLEより

冬になると日本海を泳いで富山湾にぶつかった鰤が氷見エリアでよく取れるとのこと。大きいもので1メートル弱ほどになりますが、鰤になるまでに成長ごとに名前が変わります。ツバス、メジロなどなど。そのため、「出世魚」って呼ばれます。

観光施設の案内人の方からいろいろ氷見について伺っている中で「氷見の寒鰤漁師はやっぱりたくさん稼がれるのでしょうか?」と無粋な質問をしてみました。(超失礼かと思ったのですが、気になってしまい・・・)

そしたら、

「そうね。なかなかこのぐらいってのは言えないけど、養殖じゃなくて天然モノだから毎年どれくらい取れるかはわからないのよ。それはひとえに日頃の行い次第だと思っていますよ。」

と超大人な回答が来ました。「まさに出世も・・・」と心の中で呟きました。

さて、そんな氷見市ですが、観光客で賑わっていた施設「道の駅:氷見番屋街」を①施設編②テナント編③モビリティ編に分けてレポートします。

道の駅:氷見番屋街①施設編

富山湾に面し海沿いにあります。
足湯や物産館、地元の食材を活用した飲食店などが複数ある複合施設となっています。

施設のポイントとしては、複数の平屋建ての建物が連結しているところです。通常、複合施設となると1つの大きな箱の中で、区割りをするような「イオン型」が多いのですが、この道の駅ではそのような形ではありません。

そのため、写真のように、建物と建物の間に「空間」ができ、そこが飲食スペースとなっています。

こういう余白を活かしたスペースづくりは狭くても居心地の良さを感じられるため、非常に参考になります。

もちろん、しっかりとインドアの飲食スペースも確保し、賑わいを演出しています。さらに、もう見ての通りですが、「木」が多く使われています。白色基調ではなく、木目調の施設づくりは温かみを感じさせてくれます。

道の駅:氷見番屋街②テナント編

さて、次は、テナント編です。
とは言っても、内部の話は確認できていないので、施設を外から体験してみてのレポートになります。

こちら何かお気づきになりますか?
小規模地元テナントが多数入っているのです。
「ひみ水産」「ばんや鮮魚直売所」「魚廣」・・・

区画もそこまで大きくはなく、おそらく賃料もそこまで高くはなく、地元テナントがしっかりと入れるような仕組みになっていると推察されます。

そのため、自ずと地元の食材が提供されるようになるため、写真のような「ブリのお寿司」「蟹汁」「白エビのコロッケ」などが提供されていました。

道の駅:氷見番屋街③モビリティ編

さて、3つ目はモビリティ編です。
番屋街をふらふらしていたら、目についたのがこちらです。

実物はこんな感じです。

時速20km/hの電気モビリティです。
事前に決められた氷見市内のみ通行可能ですが、商店街やJR氷見駅など主要なスポットには行くことができます。

路上の風景はこんな感じです。

大学院の同期と交互に運転

普通に公道上を走ることが可能です。

まだまだ一般的なモビリティではないため、走っていると怪訝な目で見られますし、乗用車からすれば遅いのできっと迷惑に感じられるでしょう。

ただ、こういったモビリティはグリーンスローモビリティと言って、過疎地域や離島などでは新しい交通モードとして検討が進んでいます。

今回のヒミカは、観光用として位置付けられているのですが、3時間2,000円でわいわい楽しくまちなかを移動できるのであれば、良いかなと思います。

道の駅:氷見番屋街④番外編

冬場だともっとクリアとのこと

氷見番屋街を後にして、海岸沿いを走ると「雨晴海岸(あまはらしかいがん)」に到着します。

ここからは、写真のように、立山連峰が一望でき、自然の偉大さを堪能することができます。

ぜひ立ち寄ってみてください!

おわりに

初めての北陸はとても良かったです。

ただ、冬場は雪がたくさん降ることから、大雪になると除籍費用が嵩み地方自治体の資金繰りが大変になることから、総務省からの特別交付税が繰り上げ決定されるなど自然環境に厳しいエリアです。

とはいうものの、中四国や九州も台風の影響を夏場は受けるので、日本はどのエリアも自然環境と共生していくことが求められる宿命にありそうです。

そんなことを感じた北陸旅でした。

HYAKUSHO 湯川

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