YoshiakiYu

株式会社HYAKUSHO代表取締役/株式会社塩飽Fisheries取締役/立命館大学地…

YoshiakiYu

株式会社HYAKUSHO代表取締役/株式会社塩飽Fisheries取締役/立命館大学地域情報研究所研究員/起業/「新しい公共」をつくるのがミッションです/日本の辺境を愛しています/うどん県で生きています/http://hyakusho.co.jp

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「孤立する都市、つながる街」保井美樹編著

本著の特徴的な主張は下記に集約されると思います。 都市における「孤独」や「孤立」の問題が顕在化している。 例えば、ひきこもり問題、不登校問題など、既存の社会的枠組みから取り残された方々を引き受ける社会的な受け皿がない。 それだけではなく、「アウェイ育児」や「孤独死」など見えない社会的排除の構造も存在している。 この問題に対応する制度的な支援(公的支援)は今後も充実させていく必要がある一方、相談のハードルの高さやそもそも知らなかったりする課題もある。 地縁組織の力も衰

    • 公務員から→起業したい人へ。起業して良かったこと(メンタル編)

      こんにちは。 株式会社HYAKUSHO代表・パブリックディレクターの湯川です。 前作について、公務員と思われる方々を中心に読んでいただいたようで、非常に嬉しいです! 少しでも参考になれば嬉しいと思っていまして、前作では割と「ネガティブ」なお話が中心だったので、今回は「ポジティブ」なお話をしたいと思います。 今回は、起業して良かったこと(メンタル編)でお話しします。 結論から言いますと、「本当に良かった」です。 主に、3つの理由からそう考えるので、順に説明していきたいと

      • 公務員から起業したい人へ。公務員から起業するパターンはオススメできるか?

        こんにちは。 株式会社HYAKUSHO代表の湯川です。 駄文でも、思ったことをしっかりと書いて、残しておいて、後々また見直して、リライトしていくスタイルが良さそうだなと思って、徒然なるままに書いていきます。 今回のテーマは、「公務員から起業パターンはオススメできるか?」です。 私自身がそういうパターンだったので、実体験に基づいて思うところを整理したいと思います。 まず、私は「オススメできない」と思っています。 相当な特殊能力化、実家が太くて人生イージーゲームになっている

        • ウォンツ(wants)に応えることとニーズ(needs)に応えること

          こんにちは。 株式会社HYAKUSHO代表の湯川です。 非常にお久しぶりの記事投稿になりました。年の瀬ですので、少し時間と心のゆとりができたので、今思っていることを1つ、自分なりの課題を言葉にしておこうと思います。 ※写真なく、ただ文字がつらつら書かれているのでご容赦ください。 ウォンツ(wants)思考からニーズ(needs)思考 へ 僕の課題は、端的にいうと、ウォンツ(wants)思考に慣れてしまっていることです。後々整理していきたいですが、時間軸が「今」にフォー

        「孤立する都市、つながる街」保井美樹編著

        • 公務員から→起業したい人へ。起業して良かったこと(メンタル編)

        • 公務員から起業したい人へ。公務員から起業するパターンはオススメできるか?

        • ウォンツ(wants)に応えることとニーズ(needs)に応えること

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        • 読んだ本の記録
          4本

        記事

          富山県氷見市「道の駅:氷見番屋街」:富山県まちづくりレポート②

          こんにちは。株式会社HYAKUSHOの湯川です。 5月のGW中に伺った富山市のレポートに続き、氷見市の道の駅について「富山県まちづくりレポート」を書きたいと思います。 前回は、富山市内のわかりやすい公共空間(駅前・公園)について体験談・感想を書きました。専門家が目線も大切ですが、「市民」が実感として「素敵!」と感じられることも大切だと思います。僕自身、とても素晴らしいまちって思いました。 次の日は、「氷見市」にある道の駅:氷見番屋街にお邪魔しましたので、そこでの体験レポ

          富山県氷見市「道の駅:氷見番屋街」:富山県まちづくりレポート②

          ドキュメンタリー「ニューヨーク公共図書館」

          こんにちは。 株式会社HYAKUSHO代表の湯川です。 7月で第4期に入りました。サラリーマンのときの3年と経営者としての3年はまるでスピードが異なるので、「これがアインシュタインが言っていた相対性理論なの?」と感じております。 そんなことはさておき、不定期に、書きたい時に、書きたいことを書いておりますが、今回やっと見ることができたドキュメンタリー「ニューヨーク公共図書館」を見たので、その感想を書いていきたいと思います。(なぜ時間がかかったとのかというと、このドキュメンタ

          ドキュメンタリー「ニューヨーク公共図書館」

          北陸の優等生・富山県まちづくりレポート①

          こんにちは。株式会社HYAKUSHOの湯川です。 気がついたら1年も更新していなかったので、筆不精であることが図らずも証明されてしまっております。1年も更新しないと誰だか自分でもわからなくなるので、自分向けも含めて自己紹介をば。 普段、まちづくりや地方創生、地域づくり界隈で事業を展開しています。主に、地方自治体向けに官民連携事業のアドバイザーや社会実験の実装支援を行う事業を展開しています。業界的には、都市計画マスタープランや立地適正化計画策定「後」の事業化段階での実務的な

          北陸の優等生・富山県まちづくりレポート①

          水道民営化について

          こんにちは。 株式会社HYAKUSHOの湯川でございます。4月も光の速度で過ぎ去っていき、すでにゴールデンウィークに突入いたしました。皆様、いかがお過ごしでしょうか? 本日は、僕の実務・研究の専門分野についてちょっと書いてみたいと思います。 僕の専門は「官民連携」「エリアマネジメント」「PPP/PFI」といったところでして、今まで行政が独占的に行なってきた事業を民間企業の資金やノウハウを活用してより良いサービスにしていこうという分野です。 ただ、この民間企業の資金やノ

          水道民営化について

          小豆島ワーケーションのススメ

          こんにちは。 株式会社HYAKUSHOの湯川でございます。 前回、「怒涛の年始が落ち着いたのでnote書いていきまっせほな」みたいなことを書いていたと思います。 この記事を書いた瞬間、するや否や、と同時に、ぐらいあらゆる仕事が発生し、「え、こんなに忙しいの?なんで?」という3月でございました。報告書の作成・納品、次年度の提案書の作成・提出、講演などが重層的に重なり合って、非常に音色の良いハーモニーを奏でておりました。 3月は、寝てるか・パソコンに向き合っているか・ご飯

          小豆島ワーケーションのススメ

          コーチングのすすめ

          みなさん、こんにちは。 お久しぶりでございます。株式会社HYAKUSHO代表の湯川です。 1月の正月休みで「わー読書楽しいな!」と、note更新をひたすら読書記録にしていたのですが、正月休みのトンネルを抜ければそこは雪国、ではないですが論文をひたすら書く日々が待っており、日々無から有を生み出す中で、さらにnoteで有を生み出す元気もあるはずもなく、1月が一瞬で終わっていきました。 論文が落ち着いた後は、そこには仕事がカモンとウェルカムパーティをしておりました。 自治体

          コーチングのすすめ

          読書記録④「わからないことが気持ち良い」

          本日の読書記録です。 今日からタイトルにサブタイトルをつけていこうと思います。本日は「わからないことが気持ち良い」です。いや、ドMとかではなく、壁に当たっているという感覚は、純粋に気持ち良くないですか?w 日本語としては字面は追えますが、はっきり言って何が言いたいのか意味不明です。 こんな状態のまま、とにかく日本語を読む読む読む。わからないからと言ってその場でその本を閉じたら試合終了、諦めたら試合終了ですよ、そんな声が聞こえてきました。 1 細見和之『フランクフルト学

          読書記録④「わからないことが気持ち良い」

          読書記録③

          本日の読書記録です。 1 森裕之他編『現代社会資本論』有斐閣PP.1-15序章「社会資本論の現代的課題」宮本憲一氏の論考。 宮本憲一氏は、滋賀大学学長まで務めた財政学者の大家であるが、その存在はあまり知られていません。昭和の高度経済成長期から経済一辺倒の政策に疑問を持ち、公害問題やアスベスト問題に積極的に発言をして、地域開発のあり方に警鐘を鳴らし続けてきた。 宮本氏は1967年に『社会資本論』を発刊しており、本書はその書籍を継承するものとして、現代的な課題を捉え直し、研

          読書記録③

          読書記録②

          本日の読書記録です。 1 細見和之『フランクフルト学派ーホルクハイマー、アドルノから21世紀の「批判理論」へ』PP.36-56ホルクハイマーの「啓蒙の弁証法」を読むことになって、「そもそもホルクハイマーって誰やねん」という疑問から、調べてみるとフランクフルト学派という思想家の集団に分類されており、まずはそこを整理しておいた方が良さそうだなということから読み進めております。 フランクフルト学派のメンバーは、ナチズム以前のドイツフランクフルトで作られた社会研究所という研究組織

          読書記録②

          2021年1月1日

          本日読んだ本の記録です。 1 森裕之他篇『現代社会資本論』有斐閣 PP.224-244槌田洋「社会資本と公共サービス・参加型予算」の章。社会資本と一体となって提供される公共サービスを理論的に整理した上で、その公共サービスの運営や市民参加のあり方について、事例に基づいて論じられている。 槌田氏は公共サービスをビクター・ペトロフに依拠して4つに分類している。①給付型②民営型③地縁型④協働型である。日本社会は、伝統的に①と③を中心に公共サービスを展開してきたが、財政状況の悪化な

          2021年1月1日

          起業について、考え直してみました。

          みなさん、こんにちは。 株式会社HYAKUSHO代表取締役/パブリック・ディレクターの湯川です。 今年ももうあとわずかとなったので、筆無精ではありますが、さすがに締めの記事は書いておかねば!と思い、重い腰と腕と指をあげたところです。 さて、2020年は多くの方にとって印象的な年になったのでないでしょうか。 もちろん、僕自身も印象的な年になり、多くのことを学び、経験し、糧になっていった年となりました。ただ、僕の場合は、「コロナ」というよりも「起業」というかたちで印象的な

          起業について、考え直してみました。

          「バッタを倒しにアフリカに」は行けないが研究頑張る

          前の日記からだいぶ時間が経ってしまいました。 皆様、お久しぶりです。 忙しさにかまけて日記を書くことを怠っていると感じていますが、もう日々が目まぐるしく動いており、やっとnoteを書く心の余裕ができた次第です。(時間ではなく、心の余裕が大切。) そんな慌ただしい中ですが、最近、こんな本を読みました。 もっと事業や研究のための本を読まないといけないと頭ではわかっているのですが、ついつい読みやすい本に流れてしまう悪い癖です。 とはいえ、あながち研究に関係なくはなく、この

          「バッタを倒しにアフリカに」は行けないが研究頑張る