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「バッタを倒しにアフリカに」は行けないが研究頑張る

前の日記からだいぶ時間が経ってしまいました。

皆様、お久しぶりです。

忙しさにかまけて日記を書くことを怠っていると感じていますが、もう日々が目まぐるしく動いており、やっとnoteを書く心の余裕ができた次第です。(時間ではなく、心の余裕が大切。)

そんな慌ただしい中ですが、最近、こんな本を読みました。

もっと事業や研究のための本を読まないといけないと頭ではわかっているのですが、ついつい読みやすい本に流れてしまう悪い癖です。

とはいえ、あながち研究に関係なくはなく、この一見ふざけたタイトルと名前ですが、この本の著者はサバクトビバッタというアフリカで農作物に甚大な被害を及ぼすバッタの研究者です。この研究者が、ポスドク(博士号を取得した後任期付きの職についている研究者のこと)になってからモーリタニアで3年間のフィールドワークの実体験を「自分の人生」にも絡めて綴った1冊になっています。

最近、なかなか研究の方に力が入らず、どうしても目の前の仕事に向かってしまう(いや、これが正解なのですが・・・)。自分も研究の道を志す一人として、同じ若手研究者がどんな気持ちで望んでいるのか知る必要がある、いや知らねばいかん、という謎の使命感が込み上がってきて、この土日に読破した次第です。

結果、読んで良かった。本当に。ありがとう、前野さん。

これを読むと、「研究者」という職業がどれだけ厳しい世界で、そのための努力が尋常ではないことがよくわかります。「ポスドク 自殺」と検索エンジンでかければ、痛ましい記事がたくさん出てきます。

この本の著者も「バッタ研究」という日本ではなかなかニーズのない分野での研究になり、博士号取得後は非常に苦しんでいました。そのような中で、海外での研究費を取得して、2年間という時限で研究成果(=卓越した論文)を出しに単身モーリタニアに渡ったのです(その後、無収入の中、研究費だけで1年間過ごす)。

この行動だけですごいのですが、元フランス領である由縁からフランスか現地の言葉しかない中で、現地の人と一緒にフィールドワークをする(しかもサハラ砂漠)サバイブ能力たるや、研究者というかプラントエンジニアか商社マンになった方が良かったんじゃないかと思わせてくれます。

この本は「事後的」に書かれているので、苦しかった時期もポジティブな論調で書かれているのですが、当時のその一瞬その一瞬の精神状態は想像を絶するものがあります。

個人的にはもはやバイブルになりそうであり、この研究へのモチベーションの高まりと超温室で生きてきた自分への反省を記しておかねばと思い、noteを書いている次第です。

ということで、これを踏まえて、反省を書いていきたいと思います。

反省①時間は作れる、いや作れ

「事業をしながら、研究をする」ということがどれだけ大変かを最近わかってきました。来年の見通し(収入の確約)がない中で、研究(今はお金にならないが未来はもしかしたら何か得られるかも)に時間を割くことの「恐怖心」は小さくないものです。

今が怖くて、未来を作るれのか!

ということで、週2日(=20時間)は研究に当てるというアファーマティブアクションのような制度を導入することにします。

もうこれは自動的にそうする仕組みにするしかない。普通に考えたら、お金が絡んでいる仕事を優先的にやるという判断になりますよね。

反省②中・長期的な目標を作る

これが非常に重要です。

博士課程にいると、「3年間で論文をかける人はそんないないからね。じっくりいきましょう。」という甘い言葉があります。

じっくりいった結果、「博論書くまで10年かかりました。」ってそんな救いようのない未来もあり得ます。

期限のない仕事は仕事ではない

そうならないためにも、しっかりと目標を作成します。(11月中に今後の資金計画も踏まえて検討。)

とりあえず、この2つの反省はすぐに実行に移そうと思います。

飲み会、会合、交流会・・・飲んでいる暇があれば、論文1本読め。

視察、遠征、出張・・・移動時間はひたすら論文読め。

Youtube、Facebook、Instagram・・・SNSやるなら、ファクトまとめろ。


なんだか、年末にいつも行う来年の目標みたいな話になってしまいましたが、

「思い立ったが吉日、次の日から凶日」

誰かがこんなことを言っていました。目標立てるよりも、行動の方が大変ですよね。

※トップ画像に意味はございません。



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