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日々のはなし

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普段は都内で落語をしますが、たまに地方にも顔を出します。一番好きなのはやっぱり寄席です。日々の落語はもちろん、日記のようなマガジンです。
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記事一覧

念願の‼️「紀伊國屋寄席」へ❣️

念願の‼️「紀伊國屋寄席」へ❣️

令和六年三月一九日は「紀伊國屋寄席」に出演させて頂きました。当日の番組は以下の通りです。

一、狸札 辰ぢろ
一、四段目 一花
一、錦の袈裟 はな平
一、馬の田楽 圓太郎
仲入り
一、口入屋 喬之助
一、心眼 正蔵

ここに辿り着くまでに十七年。ホール落語に出演するのが夢だった私にとっては、自分史の中でも大事な一日となりました。

寄席にもたくさん出て、ホール落語でもお声掛け頂く芸人になる。そんな

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北海道弾丸な旅

北海道弾丸な旅

札幌に日帰りで行って来ました。本当は一泊したかったんですが、息子たちを義父母に預けて「一泊して北海道を満喫します」と言えず、嘘もつけないので、泣く泣く日帰りに。

朝7:30に家を出て、9:15の羽田発に乗り、10:30に新千歳空港に着いて、札幌の平岸というところに着いたのは12:00。15:00開演の会をやって、17:15から打ち上げて、18:15のタクシーで札幌駅へ。20:00前に新千歳空港に

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口コミサイトな日々

口コミサイトな日々

映画僕は映画を観るのが好きです。年間で20作品以上は観るのですが、その時に参考にするのが口コミサイト。携帯のアプリに入れているんですが、これがまあ使いやすい。めぼしい作品を見つけたら、すぐにどこでやっているかが近い順に表示されるし、その映画館のサイトに行かなくても、時間はわかるようになっています。

そして優秀なのがレビューの点数。5点満点で、4点を越えると名作と言われるような作品になってくる。3

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第五回 ハヤシにのって ご来場御礼

第五回 ハヤシにのって ご来場御礼

5回目の独演会が終わりました。今回は平日開催となってしまい、お足元の悪い中でしたが、ご来場頂きましたお客様には大変感謝しております。

二ツ目の終わり頃から課題にしていた「百年目」を独演会でやっとお披露目出来ました。昨日の番組は以下の通りです。

一、OPトーク はな平
先日、京浜東北線で起きた悲しいリュック事件の話をしました。

一、寄合酒 林家たたみ
前座でも中堅になってきたたたみさん、だいぶ

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掛け持ちな日々

掛け持ちな日々

2月中席は寄席を二件掛け持ちしました。と言っても4日ほどですが僕にとっては貴重な掛け持ちDAYSでした。

当たり前ですが毎日違うお客様で、今日はどんな風に喋ろうかと楽しみながら高座に上がりました。

大事なのはその日その日のお客様に合わせることで、まずはネタ選びから、そして枕で様子を伺って、本題をどのように喋るかを瞬時に判断して行く。

これが毎日楽しすぎでした。

有名になれば自分の説明なんか

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節分

節分

節分の日は決まって豊川稲荷東京別院で豆蒔きです。

先代の三平師匠から続く行事で、林家一門と芸能でお付き合いのある方を呼んでいます^_^

コロナ禍で中止になっていた参詣の方への豆蒔きも今年は復活。いっぱいまかせていただきました。

夜は神楽坂でお獅子のお手伝い。神楽坂界隈のお店でたくさんお獅子を入れました。入れるってのは軒付けをするってことですね。お祓いです。神楽坂は浅草とも雰囲気が違っていて、

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出来る人のメール術

出来る人のメール術

仕事においてメールはかなり大事だということは噺家に限ったことではありません。どんな職業においても、上司や部下とのやり取りは出世にとっても大事なことです。

噺家はほとんどがマネージャーを通さず自分でやり取りをします。なので、仕事の連絡も自分でやっていることが多く、落語家同士で頼みあうこともあります。

今日は私が思う「売れている(成功している)人」はメールにおいてどんな風にやり取りをするか考えてみ

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令和六年 元日〜五日

令和六年 元日〜五日

令和の最初の五日間は濃いものであった。元日は例の如く、ねぎしの師匠宅で新年会。コロナ禍においては、バラバラにそれぞれの時間でお伺いすることになっていたが、今年からは朝の集合が可能に。みんなでお神酒を頂き、おかみさんに抱負を述べながら、お年玉をいただく。ねぎしのお雑煮は本当にうまい。具は鶏と青菜とかまぼこだけ。焼いた餅につゆをじゃっとかけたら最後に柚子の皮をひとかけ。

食べたあとはしばらく一門の先

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雲助師匠と真景累ヶ淵

雲助師匠と真景累ヶ淵

先日、雲助師匠と真景累ヶ淵のリレーをやらせて頂きました。

コロナ禍において、自分のルーツは何かというのを考えて取り組み始めた真景累ヶ淵。今回は一番最初の「宗悦殺し」をやりました。

雲助師匠はその二話後の「豊志賀」を口演されました。

中入りに上がって私が「宗悦殺し」をやったので、お客様からすればなんつうことしてんだ(雲助師匠の会だし、持ち時間が減るじゃないか)くらいに思われたかもしれません。

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福岡ツアー総括

福岡ツアー総括

福岡での落語ツアーが終わりました。今回は五公演で落語は十一席申し上げました。

9月21日 JA福岡本店「経営者向け講演会」
講演と落語「みそ豆」「紀州」
9月22日 カフェレストランゼフィール「ゼフィール寄席」
「洒落番頭」「茶の湯」
9月23日
①ともてらす早良「独演会」
「牛ほめ」「紀州」「幾代餅」
②信州そばむらた「蕎麦と落語の会」
「みそ豆」「青菜」
9月24日福新楼「独演会」
「お菊の

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謝楽祭 2023 御礼

謝楽祭2023が無事に終わりました。今年は飲食部門の担当実行委員も兼ねておりましたので、少し他の飲食の方も気にしながらの私の唐揚げ屋の出店となりました。

四年ぶりに飲食が復活出来て、芸人もお客様も大喜びで出来ました。コロナ前のようにお客様が戻ってきて本当に嬉しかったです。

そんな私は例の如く唐揚げ屋「はなから」を出店しました。ブランクがあったので少しペース配分が上手くいかず、かなり疲れましたが

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夏風邪よ、さようなら。

今年の八月前半は夏風邪に悩まされました。まず、喉の痛みに始まり、声帯炎で声が出なくなり、それがやっと治ったと思ったら最後は副鼻腔炎で鼻がずるずる痰がカーッと出る、そんなことで結局2週間ぐらいは長引いたと思います。

声が出ない五日間くらいも高座があって、その時のお客様には本当に申し訳なかったです。そういえば、その申し訳なかった高座の一つにミュージックテイトがあるんですよね。調べたら、テイトで最後の

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令和鹿芝居2023が終わりました

落語家がやる歌舞伎を「鹿芝居」と言います。噺家がやる芝居で鹿芝居というわけですが、今年もその鹿芝居の講演が終わりました。

精神的にも肉体的にも年に一回しか出来ないこの鹿芝居ですが、今年は「白浪五人男」に挑戦しました。

と言っても、本家の白浪五人男でやる部分は稲瀬川勢揃いの場だけ。その前の浜松屋の場は、佐野鎚という吉原遊郭の大見世に置き換えての脚本にしました。舞台を落語にすると書き易いので、作る

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小言

人に対して、後輩に対して、小言を言うのがとても苦手です。

そもそも人に何か言える立場ではないと思っているのと、小言を言うところを他の人に見られたくないのと、とにかく小言を言えないのが私の性格です。

そんな私でもたまには小言を言わなくちゃいけない場面があって、先日もそんなことがありました。

だけど嫌ですねほんと。出来るだけ言いたくない。

だから思い出すのは前座の時に、いろいろな師匠から言って

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