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転職市場を分析したら、大手からスタートアップへの転職が増加してたので、徹底的に考察してみた。

皆さん、明けましておめでとうございます。
HR Climbersです。
昨年は今年の飛躍の年に向けて、組織が強化され、より大きな成長を目指す為の土台作りができた素晴らしい年だったかなと思っています。
みなさんはどんな年でしたでしょうか?
今年もより多くのご縁を生み出す為に尽力しいきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします!

さて、早速ですが年明けという事もあり、最近の転職市場を少し分析してみたいと思います。
結論、転職市場の動きは、コロナ前の水準に徐々に戻りつつあり、ここ数年で割と活発になってきました。

https://media.bizreach.biz/member_survey1/


その中でも、ここ数年、大手からスタートアップに転職をする方々が非常に増えており、このタイミングで改めて「スタートアップへの転職は実際どうなのか」という観点で、我々HR Climbersの考えを発信していきたいなと思っています。




市場価値を高めるため?大手からスタートアップの転職が圧倒的に増加してる


早速ではありますが、こちらの資料を見ても分かると思いますが、大手に勤める方々でスタートアップへの転職を選ぶケースが年々増えています。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1216Z0S1A111C2000000/

その要因として、日本経済の落ち込みや不安定な雇用環境の中で自分の中長期的なキャリアを考えた際に、「少しでも市場価値を高めておきたい」という気持ちを持つ持つ方々が増えた事が一つの要因ではないかなと考えています。
そういった背景から、チャレンジングで裁量を持ち自律的に働く事が求められるスタートアップに転職をする事で、それを実現しようと考える人が増えているのだと思います。

出典:United Nations『National Accounts (AMA)』実質GDP 自国通貨建て

上の図の通り、先進国7か国の実質GDPで比較してみると、残念な事に日本のGDPは先進国の中では最低水準である事が分かります。

これが転職市場において何を意味するかというと、今後は日本へ進出する外資企業が増えてきたり、外国のお金が日本へ流れ込んでくるようになる可能性が高く、少なからず海外の労働カルチャーが入ってくる事により、これまで日本では当たり前だった、「会社が守ってくれる働き方」が通じなくなる世界が来るかもしれないという事です。

あくまで主観ではありますが、個人的な予測としてはいつか日本でも法律が改正され解雇規制がなくなる日がやってくると思っています。
(要は企業が自由に労働者を解雇できる状態になるという事)

それらも踏まえ、働く側の我々は、1つの企業に依存することなく、常に自分自身で働く環境や企業を選択できるように、自立した能力や経験を獲得する事。が今後は非常に重要になってきます。

一概に言う事はできませんが、一昔前には優秀な人材は、トラックレコードや得られる経験値、教育体制などの様々な観点から、比較的大手企業に就職する傾向があり、そういった大企業の文化に馴染めなかったり、起業家精神を持つ一部の方々がベンチャー企業などに転職するというのが一般的な流れだったかなと思います。

一昔前は、いわゆるアセットが豊富にある大手企業のほうが、新しいチャレンジがしやすかったり、それでいて業績も伸びていたので給料や働く環境も安定しており、チャレンジ、成長と安定のバランスがよかったのが、ざっくり言うとその大きな理由かなと思います。

しかし、現在はというとビジネス環境の急激な変化、顧客ニーズの進化など圧倒的にビジネスやり方が変わった事から、大手企業の立ち回りではその変化に追いつけなかったりすることが多くなり、衰退していく企業が以前より増加してきています。
有名な話で言うと、昔は最も安定していると言われていた銀行でリストラが始まったり、日本を代表する大手家電メーカー東芝、シャープが経営不振により外資系企業の傘下に入ったりなどと、今まででは考えられないようなニュースを耳にするようになりました。

だからこそ、会社へ依存する働き方を経つ事でキャリアの不安をなくしたいと思い「現在の会社がなくなっても他の環境で自立できる」段階にまで、自分を磨きたいと思う人が増えてきているように感じます。

その結果、大手などの企業からも、早い段階から自律的に責任を持って動き、成長しやすいスタートアップへ転職をしていたり、大手に入れるようなポテンシャルを持ってる若者、起業家マインドのある方などが、転職先としてスタートアップを選ぶ事が当たり前化してきている。と我々は分析しています。

スタートアップに転職するにはどういった経験やスキルが必要か

ここでは、そんなスタートアップで必要とされるスキルや経験に焦点を当てて分析できたらと思います。

基本的にスタートアップでは比較的高いスキルが求められます。

これは、スタートアップでは個人が成長するための時間や予算を用意する余裕がない場合がほとんどなので、即戦力が求められることが多いからです。

また、スタートアップではテクノロジーを活用してる企業が多い事などからも、業界の早い潮流を理解し、古いものはアンラーンし、最先端の情報を主体的にキャッチアップして仕事に活かしていく事が求められます。

これを高いレベルで実行し続けていく為には、様々な高いスキルが求められますし、仕事をへのコミットメントも強い方の方がマッチしてる印象があります。
実際にスタートアップで活躍している方を見ていると「仕事へ情熱を燃やしている」くらいの熱量を持って主体的に取り組んでいる方が多いと思います。

では、スタートアップで必要とされる高いスキルというのは具体的には何を指すのでしょうか?

大前提にはなりますが、スキルにはハードスキルとソフトスキルの2つに分けられることが多く、スタートアップでは両方とも重要になります。

その中でも最近では、ソフトスキルを重要視するスタートアップが増えている傾向があるかなと思います。
もちろん、ハードスキルがあった方ががキャリアの選択肢が広がりますし、無いと入れない会社も多数あるので軽視してはいけない大事なスキルになります。

しかし、事業や組織が生き物のように刻一刻と変化していくスタートアップにおいて、そういった変化をしっかりと把握しつつ、動き方を見定め、成果を出し続けていくためには、ハードスキルはもちろんですが、いわゆるビジネスパーソンとしての基礎能力であるソフトスキルが非常に重要だと思っています。
中でもスタートアップで働くにあたって特に重要なスキルを一つ挙げるとすればリーダーシップではないでしょうか。

スタートアップでは基本的にアセット(資産・資源)がない中で、高い成果を出していく事を考えないといけません。
その上、組織の人数も少ない分、自分が担う範囲も当然大きくなります。
そんな中で高い成果を出す為には、社内メンバーはもちろん、社外の協力者やクライアントなどステークホルダーを巻き込み、動かし、リードしていくことが大事になるからです。

特にHR Climbersが特化してご支援している人事というポジションにおいては、組織の中で人数比率が少ない事が多く、それでいて会社にとって非常に重要な人・組織を司る事になるため、より強いリーダーシップが必要になる事が多いと思います。

具体的にスタートアップではどんな経験を積むことができるか

ここまでスタートアップで必要なスキルなどについてお伝えしてきましたが、「正直、レベルが高くて自分には向いていないかも・・」と思う人も多いかもしれません。
スタートアップのレベルは年々高くなっており、転職のハードルが上がっているのは事実だと思います。また、入社後も高い仕事感が求められます。

ただ、そのハードさ以上のリターンとして、今まででは考えられないほどのスピードで成長する事ができるなどの、スタートアップに入る価値がしっかりと存在します。

スキルアップする事はもちろん、マインドセットとしても自立的に働くことができるようになってくるので、スタートアップを卒業する頃には、独立をしたり、フリーランスになったり、フルリモートで働いたりする選択肢を持つ事もでき、人生の幅を広げられるような能力やマインドセットを学ぶ事ができると思います。

様々な経験を得られるスタートアップですが、分かりやすくまとめると以下になるかなと思います。

  • 0→1で作り上げる経験

  • 事業・組織が急激に成長し拡大していく経験

  • 経営陣と折衝する経験

  • 責任を持ち意思決定権をする経験

これらはスタートアップだからこそ得られやすい貴重な経験と言ってもいいと思います。

その中でも、経営者と折衝する経験は、大きく成長できる且つ沢山経験できる貴重な経験だと考えています。

スタートアップではセールスやマーケティングなど、あらゆる職種で経営者とやり取りする機会はあると思いますが、特にスタートアップの人事に関しては、人と組織という非常に重要な事柄を扱う為、経営者との折衝も増えます。
経営者の方というのは当然より中長期的な視座や視点を持たれているので、今ではなく未来を見据えた組織作りや採用をしていく視点に向き合う事になり、それらを実践しながら学べるのは非常に魅力的な経験だと思っています。

スタートアップでの人事のキャリアパスとは?スタートアップから大手は戻りやすい?

最後に人事として、スタートアップだからこそ得られる経験を最大限活かして、どんなキャリアパスの可能性が広がるかをお伝えできればと思います。

これは、人それぞれキャリアパスは異なってくるので、全ての人がどれかに該当するわけではないですが、代表的なケースを挙げるとすれば下記3つに絞られるかなと思います。

  • 人事として経営者になるためCHROを目指す

  • 独立、フリーランスになる

  • 大手(以前、勤めていた会社)に戻る

スタートアップの環境の中でしっかり経験を積むことができれば、経営側にコミットできる人事としてCHROを目指すこともできると思いますし、卒業後にフリーランス人事として自由なライフスタイルで活躍する事などもできると思います。

そんな中でも、スタートアップの経験を活かして、以前勤めていた会社に戻るアルムナイ採用が注目されているように感じています。

昔なら一度大手から出てしまうと、再び同じ職場に戻ることは難しかったと思います。
現在ではどの企業でも人材不足が課題となっており、大手企業もそれは同じです。大手企業にとっても、過去に自社での勤務経験があり、自律的に働いていく事が求められるスタートアップでの経験がある人材の出戻りは、むしろ歓迎されることが比較的多くなってきたと思います。

こういった幅広いキャリアの選択肢があるからこそ、昔に比べて比較的安心して、アーリーフェーズのスタートアップでも思いっきりチャレンジする事ができるようになったと思います。

もし、スタートアップへの転職に魅力を感じたらどうすればいいの?

これまでに、大手企業からスタートアップへの転職に関して、市場の動向、必要なスキル、得られる経験についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?

ここまで読んでいる方なら分かると思いますが、スタートアップはとてもチャレンジングであり、考え方によってはリスクもあると思います。
ですがそこには、圧倒的な成長環境があると思いますし、キャリアにとっても障害唯一となる貴重な経験もあると思います。

だからこそ、どんなスタートアップに行けば自分に合っているか。最大限成長できるか。を真剣に考えて選択する事が非常に重要だと思います。

HR Climbersは、実際にスタートアップで人事を経験してきたメンバーで構成されているのでこれまでの豊富な経験を活かし、ひとりひとりの悩みに寄り添うことが出来るので、キャリアパスやポジションについて、解像度高く伴走する事が可能です。

仕事だけでなく、あなたの人生にわたる選択肢を一緒に考え、納得のいく解決策を見つけるお手伝いをします。

もし少しでも興味を持たれた方は、ぜひ一度ご相談ください。